2009年1月14日水曜日

ILM"2"組み込み関数一覧

コードレスプロビジョニングで使える関数の説明がまとめられているブログがあったので紹介します。

ILM Best Practives
http://www.ilmbestpractices.com/blog/2009/01/ilm-2-functions-explained.html

簡単に転記&和訳しておきます。

関数名引数解説
BitAnd1) マスク
型:Integer
2) フラグ
型:Integer
BitAndはマスクとフラグの論理積を行います。ActiveDirectoryのuserAccountControl属性あたりで活用できます。
BitOr1) マスク
型:Integer
2) フラグ
型:Integer
BitAndはマスクとフラグの論理和を行います。※現状(RC0時点)では動作しないようです。
CRLFなし改行コード(CRLF)を返します。
DateTimeFormat1)dateTimeString
型:String
2)フォーマット
型::String
引数で与えた日付・時間の文字列をフォーマットに合わせて成型した文字列を返します。
ConvertSidToString1) ObjectSID
型:Binary
Utils.ConvertSidToStringと同じ機能です。BYTE文字列形式のObjectSIDを文字列として出力します。
EscapeDNComponent1) dnStr
型:String
ConnectedMA.EscapeDNComponentと同じ機能です。DNとして許可されていない文字をエスケープします。
IIF1)式
型:Boolean
2)真の時の値
型:Object
3)偽の時の値
型:Object
式の結果が真であれば、真の時の値が、偽であれば偽の時の値を返します。
Left1) 文字列
型:String
2) 文字数
型:Integer
文字列の左から文字数分の文字列を切り出して、返します。
LowerCase1) 文字列
型:String
入力文字列を小文字に変換します。
LeftPad1) 文字列
型:String
2) 文字列長
型:Integer
3)埋め文字
型:String
結果文字列の長さが第2パラメータで渡した文字列長になるように入力文字列の左側に埋め文字を付加します。
Mid1)文字列
型:String
2)開始位置
型:String(Integerの間違い?)
3)文字列長
型:Integer
入力文字列を開始位置から文字列長分切り出した文字列へ整形します。
LTrim1) 文字列
型:String
入力文字列の左側のスペースを除去します。
ProperCase1) 文字列
型:String
各単語の最初の文字を大文字に、それ以外を小文字に変換します。
RandomNum1)下限数
型:Integer
2)上限数
型::Integer
下限数から上限数の間で乱数を返します。
Right1) 文字列
型:String
2) 文字数
型:Integer
文字列の右から文字数分の文字列を切り出して、返します。
Trim1) 文字列
型:String
入力文字列の左右のスペースを除去します。
RTrim1) 文字列
型:String
入力文字列の右側のスペースを除去します。
RightPad1) 文字列
型:String
2) 文字列長
型:Integer
3)埋め文字
型:String
結果文字列の長さが第2パラメータで渡した文字列長になるように入力文字列の右側に埋め文字を付加します。
UpperCase1) 文字列
型:String
入力文字列を大文字に変換します。
Word1) 文字列
型::String
2)インデックス
型::Integer
3)区切り文字
型:String
入力文字列を区切り文字で区切った結果の配列のインデックス個目の文字列を返します。


余談ですが、ブログ筆者の方(David Lundellさん。ILM MVP)はEnsynchというITコンサル屋さんに所属しています。
http://www.ensynch.com/pa_secure_ID_management.aspx
この会社、他にもBrad Turnerさん(http://www.identitychaos.com/)などILMのMVPの人が複数所属しているらしいです(どんな会社だ?)

Brad Turnerさんですがこの人はこの人で、「ILM_2_RC0_Workflow_Activity_Walkthrough」というILM"2"のカスタムワークフローの開発ガイドのようなドキュメントを書いていたりしますので、今後ILMにかかわる人は要チェックかと。

今週末、MSエバンジェリスト安納さんのセミナもありますし、やっと国内でもILMの立ち上げに本気になったんでしょうか?
http://blogs.technet.com/junichia/archive/2008/12/08/3164978.aspx

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

素晴らしい記事ありがとございます!
いま、17日のセミナーに向け最終の追い込み中です。
どう説明したらOutbound Synchronizations Rules を理解してもらえるか頭を悩ませています。

Naohiro Fujie さんのコメント...

確かにややこしいですね。
ポイントは、
・ILM ServiceとILM Synchronization Serviceがそれぞれ何をやっているのか
・ActionFlowとユーザエントリのExpectedRulesList属性にOSRへの参照が設定されるタイミングの関係
・ILM MAとの同期を実行する際にExpectedRulesList属性がどのように評価され、OSRが実行されるのか
だと思います。