2009年11月11日水曜日

続[ILM2007→FIM2010]データベースごと移行してみる

時間が経ってしまいましたが、先日の続きです。

先日はILM2007とFIM2010RC1ではSynchronization Serviceの使うデータベースの名前が異なるのでインストーラが引継ぎ対象として認識をしてくれない、というところで終わっていました。

その後、試験的に移行元のデータベース名を新しいもの(FIMSynchronizationService)に変更して移行検証をしたところ、問題なく動いてしまいました。
ただ、感覚的にデータベース名を変更する、というのは無理やりな気がしていたので「マイクロソフトがサポートする正式な方法は何なのか?」という観点で情報を集めてみました。
その中でTechnetフォーラムで質問してみたらマイクロソフトの方から返信がありました。
http://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/ilm2/thread/780de881-b223-4ad7-9f9e-8617615a90c8

「データベースのリネームという方法でインストーラは移行元として認識をするのか?マイクロソフトとしてこの方法はサポートされるのか?」という質問に対し、

Yes,

Renaming an ILM2007 FP1 Sync Service database and use it with FIM 2010 is supported. That is the only supported upgrade scenario from ILM 2007 to FIM 2010.

という回答をいただきました。
結局この方法しかなく、かつサポートされるということなのでこれが正式な方法だった、ということです。
※当然RCの話なので製品版でどうなるかはわかりませんが・・・


ということで、間単に手順を紹介しておきます。
※前提としてILM2007のデータベースをSQL Server 2008 CU2以降にアップグレードした状態になっていることとします。

1.データベースをシングルユーザモードにする

  メンテナンスを行うので当然シングルユーザモードにする必要があります。ということは当然このデータベースを使っているILM2007はとめておく必要があります。


















2.データベースの名前を変更する

  SQL Server Management Studioからデータベース名を変更します。(データベースを選択して右クリック→名前の変更でOKです)




















3.FIM2010RC1のSynchronization Serviceをインストールする

  先のデータベースを使うようにインストールを行います。するとRC0の時と同じように既存のデータベースを使うかどうか?というダイアログが表示されるので、「Yes」を選択しインストールを実行します。

















4.Synchronization Service(旧Identity Manager)の動作を確認する

  普通に起動し、動作できるか確認します。前回お話したようにDLLのリコンパイルは不要でしたが、MADATA以下のMA用フォルダの再作成およびデータのコピーは必要です。

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