こんにちは、富士榮です。
先日(6/24)のOpenID Foundation Japan / Enterprise Identity Working Groupの成果発表会の場で先にニューオリンズで開催されたCloud Identity Summit 2016(CIS)の参加報告をしました。
報告したのはCISで個人的に一番の注目ポイントだった分散セッション管理とBlockchain、Hashgraphの話です。
内容としては、ハイブリッドなSSOの普及に伴い、継続的認証(Continuous Authentication)やその前提となる分散セッション管理の重要性が高まってきていて、アイデンティティレイヤの下に整合性のとれた元帳レイヤ(要は分散DBのレイヤ)が必要で、その手段の一つとしてBlockchainの欠点をうまく補った技術として「Hashgraph」が密かに注目されている、という話です。
HashgraphについてはSwirlds社が論文を発表しているんですが、いかんせん難しい概念なのでBlockchainとの違いを見ながらコンセプトと特徴を解説しました。
Blockchainは不整合が出た枝は切り捨てるので、左の図のような幹から枝が出ては伐採されるイメージ、Hashgraphはあくまでgraphなので関係性を紡ぎながら時系列に伸びていくので右の図のような絡み合ったイメージ、というのが大きな違いです。
細かい内容は以下に資料を公開したので、そちらと資料中にあげている参考URLをご覧ください。
今回は30分のセッションだったので、あまり深堀りは出来ませんでしたが、Swirlds社からHashgraphのSDKがもうじき公開される予定という話もあるので、次回は実際の動きを見てより細かいレベルで解説ができるといいなぁ、と思っています。
2016年6月27日月曜日
2016年6月22日水曜日
Rebirth! 東北の資料を公開しました
こんにちは、富士榮です。
2016年6月18日に仙台で開催されたMicrosoft MVPによる東北復興支援イベント、「Rebirth! 東北」で、オンライン・アイデンティティの自己コントロールと活用について話をしてきました。
今回は、全編ノン・テクニカル、かつ人事(タレントマネジメント)領域でのコンサルティングのプロフェッショナルであるMVP for Business Solutionの齋藤さんとのディスカッションを中心にセッションを進めたので、資料だけでは何もわからないとは思いますが、一応資料を公開しておきます。
テーマと議論の流れはこんな感じです。
ディスカッション側は内容的に公開しずらいものばかりなので、とりあえず資料と上記の議論から類推してみてください。
2016年6月18日に仙台で開催されたMicrosoft MVPによる東北復興支援イベント、「Rebirth! 東北」で、オンライン・アイデンティティの自己コントロールと活用について話をしてきました。
今回は、全編ノン・テクニカル、かつ人事(タレントマネジメント)領域でのコンサルティングのプロフェッショナルであるMVP for Business Solutionの齋藤さんとのディスカッションを中心にセッションを進めたので、資料だけでは何もわからないとは思いますが、一応資料を公開しておきます。
テーマと議論の流れはこんな感じです。
- イントロ:オンライン・アイデンティティの現状とその課題
- そもそもアイデンティティって自分で認識できるもの、他人が認識することによって形成されるものなど色々な要素によって構成されている
- 特にオンライン・アイデンティティはコンピュータの特性上、忘れられない、という特徴を持っており、しばしば炎上やプライバシ上の課題を産む
- そんな中、オンライン・アイデンティティをビッグデータとして収集・活用するという動きも出てきている
- 自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity)という考え方が注目を集めている
- ディスカッション:グローバル企業におけるチームビルディングに関する課題と対応
- 強いチームを作る際、採用活動がキーとなる
- グローバルで役に立つ人材を獲得するためには「見えない特性=アイデンティティ」を見抜く必要がある
- 体系的にスキルセットやポテンシャルを洗い出し、活用していく方法が実用化されてきている
ディスカッション側は内容的に公開しずらいものばかりなので、とりあえず資料と上記の議論から類推してみてください。
2016年6月16日木曜日
[告知]今週末は仙台でアイデンティティ!
こんにちは、富士榮です。
ぎりぎりの告知になりますが今週末(6/18)、マイクロソフト MVP の有志による東北復興支援イベントが開催されます。
公式サイト
Rebirth!東北
http://retohoku2016.azurewebsites.net/
場所が仙台国際センターなので、いきなりは行きにくいとは思いますが、何しろ登壇者がゴージャスなので、週末の予定をキャンセルしてでも顔を出す価値はあると思います。
例えば、午前中のキーノートはマイクロソフトの西脇さん、澤さん、榊原さん、、と公式イベントでもここまで人がそろうことって中々ないんじゃないかな~と思うような顔ぶれです。(当然午後もJavaの寺田さんをはじめそうそうたるメンバです)
そんな中、私はたまには概念論を話そうかな~と思っていて、「オンライン・アイデンティティの自己コントロールと活用」というタイトルで MVP の齋藤さんと一緒に話をします。
以下、概要です。
先週ニューオリンズで開催された Cloud Identity Summit 2016 でも頻繁に語られた Self-Sovereign Identity(自己主権型アイデンティティ)とか Respect Network の話です。私もそこまで詳しく知っている分野でもなく、かつかなり概念的なのでいつものSAMLやOpenID Connectネタとは違った眠りをご提供できるのではないかと思っております。はい。
是非、仙台でお会いしましょう!
ぎりぎりの告知になりますが今週末(6/18)、マイクロソフト MVP の有志による東北復興支援イベントが開催されます。
公式サイト
Rebirth!東北
http://retohoku2016.azurewebsites.net/
場所が仙台国際センターなので、いきなりは行きにくいとは思いますが、何しろ登壇者がゴージャスなので、週末の予定をキャンセルしてでも顔を出す価値はあると思います。
例えば、午前中のキーノートはマイクロソフトの西脇さん、澤さん、榊原さん、、と公式イベントでもここまで人がそろうことって中々ないんじゃないかな~と思うような顔ぶれです。(当然午後もJavaの寺田さんをはじめそうそうたるメンバです)
そんな中、私はたまには概念論を話そうかな~と思っていて、「オンライン・アイデンティティの自己コントロールと活用」というタイトルで MVP の齋藤さんと一緒に話をします。
以下、概要です。
昨今のtwitterへの不適切画像のアップロードやGoogleサジェストによるオンライン・アイデンティティへの望まないラベル付けが容易に行われてしまう一方で、採用など人事領域へのビッグデータ、人工知能の適用などオンライン・アイデンティティの重要性はますます大きくなってきています。本セッションでは企業活動においてオンライン・アイデンティティの活用が進む中、どのように自身でコントロールしていくべきなのか、また企業側はどのように活用していくべきなのか、について議論します。
先週ニューオリンズで開催された Cloud Identity Summit 2016 でも頻繁に語られた Self-Sovereign Identity(自己主権型アイデンティティ)とか Respect Network の話です。私もそこまで詳しく知っている分野でもなく、かつかなり概念的なのでいつものSAMLやOpenID Connectネタとは違った眠りをご提供できるのではないかと思っております。はい。
是非、仙台でお会いしましょう!
2016年6月6日月曜日
[MIM]June CTPで遂にExchange Onlineをサポート
こんにちは、富士榮です。
前回の4月版のCTPに続き、6月度のプレビュー版が公開されました。
公式アナウンス
Now Available MIM 2016 June Preview
https://blogs.technet.microsoft.com/iamsupport/2016/06/03/now-available-mim-2016-june-preview/
ダウンロードはこちら(要登録)
https://connect.microsoft.com/site433/Downloads
なんといっても今回の目玉は、MIM Serviceの承認用メールにExchange Onlineが使えるようになった、という点です。
このエンハンスリクエストはずいぶん前から上がっていたのですが、なかなか実装されなかったので、待っていた人も多く、早く正式版にも実装してもらいたい機能ですね。
他には、
が更新ポイントとして挙げられています。
更新のペースが速いのでなかなかテストができませんが、触ってみないと。。。
前回の4月版のCTPに続き、6月度のプレビュー版が公開されました。
公式アナウンス
Now Available MIM 2016 June Preview
https://blogs.technet.microsoft.com/iamsupport/2016/06/03/now-available-mim-2016-june-preview/
ダウンロードはこちら(要登録)
https://connect.microsoft.com/site433/Downloads
なんといっても今回の目玉は、MIM Serviceの承認用メールにExchange Onlineが使えるようになった、という点です。
このエンハンスリクエストはずいぶん前から上がっていたのですが、なかなか実装されなかったので、待っていた人も多く、早く正式版にも実装してもらいたい機能ですね。
他には、
- セルフサービス・グループ管理やプロファイル管理ページのChromeやスマホブラウザの対応
- Windows Server 2016 Technical Preview、SQL Server 2016、SharePoint 2016への対応
- Windows Server 2016の新機能に対応した特権アクセス管理用のコマンドレットの追加
が更新ポイントとして挙げられています。
更新のペースが速いのでなかなかテストができませんが、触ってみないと。。。
2016年6月1日水曜日
[Azure AD Connect]汎用LDAPやSQLなどの管理エージェントが同梱
こんにちは、富士榮です。
全然気が付いていなかったのですが、先日のAzure AD Connectの最新バージョン(1.1.180)から以下の管理エージェントが同梱されています。
これが何を意味するか、というとこれまではあくまでオンプレミスのActive DirectoryからAzure Active DirectoryへのID同期を行うためのツールであったAzure AD Connectが「LDAPやSQLなど他のデータ・ソースを含めID同期を行うことが出来るようになった」、ということです。
Azure AD Connectにディレクトリ同期ツールが統合された際に、カスタムシステムとの接続を将来サポートする、という宣言はありましたが、ようやく第一歩を踏み出した、ということです。
参考)カスタムシステムとのID同期は「FR(将来的にサポート)」となっています。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/active-directory-hybrid-identity-design-considerations-tools-comparison/
Synchronization Managerで管理エージェントを作成すると、Azure ADとAD以外への接続を行う管理エージェントが出てきます。
拙作のカスタムのエージェントを導入してみました。
汎用REST API管理エージェント
https://restmafim.codeplex.com/
現状まだオフィシャルの文書は出てきていませんが、今後はAzure AD Connectを中心としたハイブリッドID管理がますます拡大していくことになると思いますので、FIM/MIMの知識がようやく?必要な世の中が来たのかも知れませんね。(ハードル高!)
全然気が付いていなかったのですが、先日のAzure AD Connectの最新バージョン(1.1.180)から以下の管理エージェントが同梱されています。
- Generic LDAP
- Generic SQL
- PowerShell
- Web Service
これが何を意味するか、というとこれまではあくまでオンプレミスのActive DirectoryからAzure Active DirectoryへのID同期を行うためのツールであったAzure AD Connectが「LDAPやSQLなど他のデータ・ソースを含めID同期を行うことが出来るようになった」、ということです。
Azure AD Connectにディレクトリ同期ツールが統合された際に、カスタムシステムとの接続を将来サポートする、という宣言はありましたが、ようやく第一歩を踏み出した、ということです。
参考)カスタムシステムとのID同期は「FR(将来的にサポート)」となっています。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/active-directory-hybrid-identity-design-considerations-tools-comparison/
Synchronization Managerで管理エージェントを作成すると、Azure ADとAD以外への接続を行う管理エージェントが出てきます。
拙作のカスタムのエージェントを導入してみました。
汎用REST API管理エージェント
https://restmafim.codeplex.com/
現状まだオフィシャルの文書は出てきていませんが、今後はAzure AD Connectを中心としたハイブリッドID管理がますます拡大していくことになると思いますので、FIM/MIMの知識がようやく?必要な世の中が来たのかも知れませんね。(ハードル高!)