ついにLINE LoginがブラウザシナリオでのQRコードログインをサポートしました!
このことにより、LINEへのメールアドレスとパスワードの登録がない人でもPCのブラウザやスマホの標準ブラウザ以外でWebアプリへのLINEログインできるようになりました。
(永らく待ち望んでいた機能なのでとっても嬉しいです)
https://developers.line.biz/ja/news/tags/line-login/
■従来の制限(ブラウザシナリオ)
従来もQRコードログインはPCやMac、iPad用のLINEアプリへのログインには使えていましたが、PCブラウザやスマホでも標準ブラウザ以外でLINE Loginを使ったWebアプリへアクセスすると、メールアドレスとパスワードを使ってログインする必要がありました。もちろんスマホの場合はLINE Loginの自動ログイン機能が使える環境であれば、ブラウザからLINEアプリが呼び出されて自動的にログイン、ブラウザへ制御が戻る、という流れでメールアドレス・パスワードを使わないログインが実現できていました。
しかし、この自動ログイン機能はカスタムスキームを使ってLINEアプリを呼び出すところまではOKなのですが、標準以外のブラウザだとLINEアプリからブラウザへの戻す時に戻し先ブラウザの制御を行うことが出来なかったため、標準ブラウザの場合に制限されていました。
ということで、自動ログイン機能を使う場合は、以下の制限があります。
LINE 7.5.0未満:アプリ内ブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.5.0以降:アプリ内ブラウザまたはSafariブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.12.0以降:アプリ内ブラウザまたはSafariブラウザで、LINEログインv2またはv2.1を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.14.0未満:アプリ内ブラウザまたはChromeなどの外部ブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
出典)https://developers.line.biz/ja/faq/LINE 7.14.0以降:アプリ内ブラウザまたはChromeなどの外部ブラウザで、LINEログインv2またはv2.1を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
■QRコードログインが付かなかったことによる制限
新規にLINEアプリを登録する時、SMSさえ通じればメールアドレスの登録は必須ではなく、パスワードも不要なため、スマホ・ネイティブな世代の殆どがメールアドレスもパスワードも登録しない状態でLINEの利用を開始していると思われます。もちろん、LINEもアカウントのリカバリの容易さなどを理由にメールアドレスとパスワードの登録を推奨していましたが、現実問題登録していないアカウントもそれなりの数、存在していました。(数字は言えませんが)
上記の制限事項もあり、LINE Loginをブラウザシナリオで実装する際は、ある程度の数「使えない」ユーザが存在することを前提に設計を行う必要がありました。
以前よりLINEさんにはブラウザでもQRコードログインをサポートしてもらえるようにお願いはしていたのですが、ようやく実現した!!というのが今回の発表です。
■早速使ってみる
では、早速使ってみます。(といっても見た目は地味ですが)LINE Loginを使うWebサイトにアクセスするとLINEへリダイレクトされます。
(ちなみに、QRコードログインを使うには、LINE Login v2.1を使っている必要があります)
ログイン画面が変わっています。下の方に「QRコードログイン」がみえます!
早速クリックすると、QRコードが表示されます。(一部マスクしています)
おもむろにスマホを取り出してQRコードをスキャンします。
(友達追加の時に使うアプリ内のQRリーダーを使います)
ログイン確認をされるので、ログインボタンをタップします。
すると、ブラウザに認証番号が表示されるので、スマホ側で数字を入力します。
ここで入力します。
問題なく確認が終わると、ブラウザ側でログイン処理が完了、アプリへ遷移します。
ということで、メールアドレスもパスワードも使わずにアプリケーションへのログインができるようになりました!
Microsoftアカウント、Yahoo! JAPANのパスワード・レス・ログインに続いてLINEも同体験を実現してきており、ようやく人類がパスワードを捨てることが出来る日がくる予感がしてきました。