2009年11月16日月曜日

FIM2010のライセンスモデル

まだリリース前の製品なので完全に確定しているのかどうかは不明確ですが、Technetフォーラムでマイクロソフトのモデレータの方が下記のように発言しています。

FIM 2010 is licensed on a Server + User CAL basis:

・User CALs are required for each person who accesses FIM 2010
 ・Users for whom the software issues or manages identity information (including digital certificates)
 ・Admins accessing the FIM 2010 management capabilities
・As in ILM 2007, user access to certificate and smart card management (subset of credential management) requires user CALs
・Exception: CALs are not required to synchronize identity information using ILM
2007 server or MIIS 2003 server technology.
 This is use of only FIM Synchronization Server and not FIM Service, FIM Portal or FIM Certificate Management.
・Server license is required for each server that the software is installed on
・There are no Device CALs

簡単にポイントを意訳すると、
・サーバライセンスとユーザCALで構成される
・ユーザCALはFIM2010(ポータル)にアクセスするユーザ、管理者に対して必要となる
・ILM2007/MIISの同期の仕組み(FIM Synchronization Serivce)を使う分にはユーザCALは不要である
・サーバライセンスはソフトウェアがインストールされる各サーバに必要
・デバイスCALはない
ということです。

基本的にILM2007と同様にID情報の同期だけを行うだけならサーバライセンスのみで済みそうですが、(ILM2007でもCLMの機能を使うとCALが必要だったように)デジタル証明書を管理したり、セルフサービスや管理者アクセスを含むポータルアクセスについてはCALが必要になります。
FIMのメリットであるcodeless provisioningやワークフローなどを使うためにはやはり追加で投資が必要になりそうです。
この辺りはこれまで通りの同期の仕組みを続けるのか、追加投資をして新機能を使うのかについて慎重に比較していくことになると思いますが、このライセンスの話だけではなく既存システムからの移行の手間を考えてもしばらくはILM2007/MIISの仕組みが引き続き使われることになるかもしれません。

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