2010年10月1日金曜日

FIM2010 トラブルシューティング/トレースの有効化

Anthony HoさんのBlogでFIM Service / FIM Portal / Password Resetのトラブルシュートに関する記事がアップされていたので紹介したいと思います。
http://blogs.technet.com/b/aho/archive/2010/09/29/troubleshooting-fimservice-fimportal-password-reset-client.aspx

かなり詳細にトレースが出来るので、トラブルが発生した際はこの方法でトレースしてみるのもありかもしれません。

方法は簡単で、各サービスの構成ファイルの中のコメントアウトされている部分を有効にしてサービスを再起動するだけです。

***注意点***
・トレースを出力する設定を行うと動作がとっても重たくなります。
・一部構成ファイルを手動で書き換えるので、環境のバックアップを取得しておくことをおすすめします。
・XMLのタグを表記上全角にしていますが、実際は半角です。



では、FIM Service / Portalを例に実際にやってみます。

編集の対象となるファイルはデフォルトインストールパスでは、
 C:\Program Files\Microsoft Forefront Identity Manager\2010\Service
以下の
 Microsoft.ResourceManagement.Service.exe.xml
です。











・まずはログ出力レベルを変更します。

41行目のswitchValueをErrorからVerboseに変更します。
<source name="Microsoft.ResourceManagement" switchvalue="Error">

<source name="Microsoft.ResourceManagement" switchvalue="Verbose">

・svclogファイルにdiagメッセージを出力する設定を行います。

52行目~56行目のコメントアウトを外します。
<add name="DiagnosticListener">
 <filter type="">
</add>

・diagリスナーがファイルへ情報を出力する設定を行います。

64行目~69行目のコメントアウトを外します。
<add name="DiagnosticListener" type="System.Diagnostics.XmlWriterTraceListener, System, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" initializedata="fimDiagnostics.svclog" traceoutputoptions="LogicalOperationStack, DateTime, Timestamp, ProcessId, ThreadId, Callstack">
 <filter type="">
</add>


・ログの自動フラッシュを設定します。
 ※必須ではありません。この設定を行うとリアルタイムにログファイルに出力されますがパフォーマンスが低下します。

77行目のコメントアウトを外します。
<trace autoflush="true">


構成ファイルを保存し、サービス(Forefront Identity Manager Service)を再起動すれば先ほどのフォルダの中に
 fimDiagnostics.svclog
というファイルが出来ます。











しばらくポータルの操作などを行うと、ファイルの中にプロセスのトレース等の情報が書き込まれます。















先に紹介したAnthony Hoさんのblogエントリには他にもPassword Resetのトレース方法などの情報も載っていますので、トラブルの時は参照してください。

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