2013年1月21日月曜日

[FIM2010]廃止される機能と将来に向けた計画


Forefront Identity Manager 2010 R2 向けの Service Pack 1 がリリースされたところですが、今後の Synchronization Service 機能のサポートに関する情報が Technet に掲載されています。

 Deprecated Features And Planning For The Future
 http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj879229(v=ws.10).aspx

概要をピックアップしておきます。
カテゴリ廃止される機能と対応方針
Web Service 設定インターフェイス次バージョンで廃止され、PowerShell コマンドレットが提供されることになる
管理エージェントビルトイン管理エージェントFIM CM、Lotus Notes、SAP R/3 用の管理エージェントが次バージョンで廃止される
Lotus Notes、SAP R/3 用の管理エージェントは新バージョンのもので置き換えられる
ECMA 1/XMA で開発された管理エージェントECMA 2.0 で置き換えられる
FIM Sync Service プロセス外での管理エージェント実行廃止され、管理エージェントは Sync Service と同一プロセスで実行される
パーティションの表示名の設定機能自体はなくならないが、WMI インターフェイスに代替名を提供するためだけに利用される
実行プロファイル複合プロファイル(Delta Import / Sync、Full Import / Delta Sync、Full Import / Sync)は廃止されるので、プロファイルの中で複数ステップを定義する必要がある。
属性の優先順位同一優先順位(Equal Precedence)の廃止。例外として FIM Service MA を使う場合は Manual Precedence が提供されないので Equal Precedence を利用する必要がある
Join ルール任意のオブジェクトへの Join は不可へ。Join ルールを定義するときは明示的にメタバース上のオブジェクトタイプを指定する必要あり
属性フローエクスポートされる値に対する Allow Nulls のチェックボックスを外せない様に。現在の環境でチェックがされていることの確認が必要
Do not recall attributes の廃止。属性は必ず再確認される
ルール拡張プロセス外実行廃止され、FIM Sync Service と同一のプロセスで実行される
トランザクションプロパティーインバウンド、プロビジョニング、アウトバウンド同期の各プロセスの間でデータの受け渡しをしない形で構成する必要がある
ExchangeUtils:Create55* メソッドの廃止Exchange Server 5.5 へのオブジェクト作成機能の廃止
インターフェイス(Mms_Metaverse)次バージョンで ClmUtils クラスメンバはすべて廃止される

既存の FIM のデプロイにも影響があるので、現在 FIM2010 を利用している方は一読し、以後の対応について検討を開始しておくことをお勧めします。


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