2017年11月8日水曜日

[Office365+AD FS管理者向け] Azure ADのエンドポイント追加による可用性の向上

こんにちは、富士榮です。

Azure AD単体(要はクラウド認証)でOffice365を使っている人には関係ありませんが、AD FSやサードパーティのIdPを使ってOffice365やAzure AD連携されたアプリケーションを使っている人は、近々エンドポイント追加の作業が必要になりそうです。
公式アナウンス)New Azure Active Directory resilience features: action required
https://cloudblogs.microsoft.com/enterprisemobility/2017/10/27/new-azure-active-directory-resilience-features-action-required/

正式なアナウンスは追ってあるようですが、要するに可用性を向上するためにAzure ADのACS(Assertion Consumer Service)のエンドポイントが増えたので、AD FSとかサードパーティのIdPでOffice365やAzure ADを使っている人は対応してね、ということらしいです。
※ちなみに、Azure AD ConnectでAD FSを構成している人は自動的に構成が変更されるみたいです。

こちらが変更までのAD FSの構成です。

手動で追加する場合はPowerShellで一括で登録することもできますし、この画面で追加しても大丈夫です。
一括追加のスクリプトは以下の通りです。
$rp = Get-AdfsRelyingPartyTrust -Identifier urn:federation:MicrosoftOnline
$endpoints = New-Object System.Collections.ArrayList
if ( $rp.AdditionalWSFedEndpoint ) { $rp.AdditionalWSFedEndpoint | %{$endpoints.add($_)} }
$endpoints.add("https://stamp2.login.microsoftonline.com/login.srf")
$endpoints.add("https://ccs.login.microsoftonline.com/ccs/login.srf")
$endpoints.add("https://ccs-sdf.login.microsoftonline.com/ccs/login.srf")
set-adfsrelyingpartytrust -targetname $rp.Name -AdditionalWSFedEndpoint $endpoints


結果、こんな感じになります。


尚、Azure ADと外部IdPを連携する際のsp-metadataを見るとまだ上記のエンドポイントは記載されていないのですが、今後は追加されてくるのかも知れませんね。

参考)Azure ADのsp-metadata
https://nexus.microsoftonline-p.com/federationmetadata/saml20/federationmetadata.xml

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