2024年3月25日月曜日

送金ユースケースでのVerifiable Credentialの利用

こんにちは、富士榮です。

単体のVerifiable Credentialsって基本的に単なる検証可能なデータ構造でしかないので、どうやって使うのか?言い換えると検証可能性があることは世界をどう変えていくのか?ということについて色々な人たちががんが得ているわけです。
最近目にして面白いなぁ、と思ったのがDSGV(ドイツ貯蓄銀行協会)の人がドラフトを書いている送金に関するプロファイルです。
Payment Presentation Profile - draft 0

どんなものなのかAbstractを見てみましょう。

The Payment Presentation Profile defines a set of requirements against existing specifications to enable the interoperable presentation of payment data between a payment initiator, wallets and a bank.

This document is not a specification, but a profile. It outlines existing specifications required for implementations to interoperate among each other. It also clarifies mandatory to implement features for the optionalities mentioned in the referenced specifications.

The profile uses OpenID for Verifiable Presentations as the base protocol for the request and verification of W3C JWT VCs as W3C Verifiable Presentations. A full list of the open standards used in this profile can be found in Overview of the Open Standards Requirements.

ペイメント・プレゼンテーション・プロファイルは、ペイメント・イニシエータ、ウォレット、銀行間でペイメント・データの相互運用可能なプレゼンテーションを可能にするために、既存の仕様に対する一連の要件を定義するものである。

この文書は仕様ではなくプロファイルである。実装同士が相互運用するために必要な既存の仕様の概要を示している。また、参照されている仕様で言及されているオプショナリティのために実装が必須である機能も明確にしている。

このプロファイルは,W3C JWT VCをW3C Verifiable Presentationsとして要求及び検証するための基本プロトコルとして,OpenID for Verifiable Presentations を使用する。このプロファイルで使用されるオープンスタンダードの完全なリストは,Overview of the Open Standards Requirementsで見ることができる。

(Deeplで機械翻訳)


デビットカードみたいな感じですね。

支払い要求があったらWalletが銀行の口座に送金指示をかける、みたいな仕組みっぽいです。


支払い先からWalletへ支払いクレデンシャルの発行を依頼するところがOpenID for Verifiable Presentationsなんですね。ユーザは要求に従いクレデンシャルを銀行に対して提示、銀行がVPとVCの検証をして問題なければ実際に支払いが実行される、という仕組みっぽいです。

なんだか車輪の再発明っぽくもありますし、口座間送金のためのネットワークは結局いるんじゃない?と思いますが、送金の意思確認という意味ではまぁ、、という感じです。

いずれにしても色々と考える人たちがいるのは面白いですね。




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