2024年5月2日木曜日

日EUデジタルパートナーシップの目玉の一つはデジタル・アイデンティティとトラスト

こんにちは、富士榮です。

4/30にベルギーで開催された2回目となる日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合が開かれて、共同声明が発行されましたね。

(デジタル庁のポストより)

https://www.digital.go.jp/news/955484d4-1ba4-4680-b0d8-a0e78946508c

共同声明の1番目(1番目っていうのが大事!)に「デジタル・アイデンティティに関する協力推進」が記載されています。(赤字、アンダーラインはブログ著者による)

OECDでのDFFT専門家コミュニティの設立を含むパートナーシップのための制度的アレンジメント(the Institutional Arrangement for Partnership:IAP)の始動を歓迎する。OECD閣僚理事会(2024年5月2日、3日)での連携を含め、IAPの更なる強化に関して引き続き協力する。本パートナーシップの機会を捉え、河野デジタル大臣とブルトン欧州委員との間でデジタル・アイデンティティの協力推進に関する協力覚書に署名した。日本に対するEUの十分性認定の範囲を学術研究分野及び公的部門に拡大する議論を歓迎する。

対象分野として学術研究分野についても触れられており、毎日新聞の記事を見ると「具体的には、転職や留学で用いる学歴などのデータを互いに流通させる仕組みを2024年中に先行開始できないか検討する。(以下の記事より引用)」とありますので、EUDIWのLSP(ラージスケールパイロット)の中のテーマの一つである学位・学修歴クレデンシャルを日EUで相互運用できるようになったりすることが期待されます。

https://mainichi.jp/articles/20240430/k00/00m/300/189000c

なお、この閣僚級会合に先立ち、4/17にステークホルダーを集めたワークショップがあり、私も急遽日本における学修歴クレデンシャルの状況についてお話しさせていただきました。この際もEU側からも相互運用に向けて取り組みを進めたい、というコメントもありましたので、今後に期待ですね。

こちらがワークショップのページです。ちょうどIIWで西海岸にいた日なので時差がきつかったですが・・・

https://eprd.pl/en/dpa/japan/public-private-stakeholder-workshop/agenda/



実は、このようなデジタルパートナーシップ協定はいろいろな国と締結しており、その中でもデジタル・アイデンティティはしばしばテーマの一つとして取り上げられています。ざっくりデジタル庁のホームページから探した範囲では以下の国々と取り組みについて触れられています。

広く相互運用ができるといいと思いますので、今後もウォッチしていこうと思います。






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