2024年5月25日土曜日

TISAがSelect IDを採用、利用者は身元確認方法を選択してサービス利用が可能に

こんにちは、富士榮です。

少し前のニュースとなりますが英国のTISAがSelect IDというサービスを採用したIDスキームの利用を開始したニュースがリリースされました。
TISAはOpenID Connect for Identity Assuranceの仕様開発の初期の段階からOpenID Foundation eKYC and Identity Assurance Working Groupに協力してくれており、ついにサービスローンチまで漕ぎ着けた、ということで感無量です。

参考)TISA(The Investing and Saving Alliance’s)とは
TISA is a not-for-profit membership organisation and a trusted partner of key industry stakeholders in helping shape the future of the UK financial services and the environment in which we operate. We have over 270+ member firms involved in the supply and distribution of savings, investment products and associated services, including the UK’s major investment managers, retail banks, online platforms, insurance companies, pension providers, distributors, building societies, wealth managers, third party administrators, FinTechs, financial consultants, financial advisers, industry infrastructure providers and stockbrokers. ​

TISAは非営利の会員制組織であり、英国の金融サービスの将来と事業環境の形成を支援する上で、主要な業界関係者の信頼できるパートナーである。英国の主要な投資運用会社、リテール銀行、オンライン・プラットフォーム、保険会社、年金プロバイダー、販売会社、ビルディング・ソサエティ、ウェルス・マネージャー、サードパーティ・アドミニストレーター、FinTech、ファイナンシャル・コンサルタント、ファイナンシャル・アドバイザー、業界インフラ・プロバイダー、株式仲買人など、貯蓄・投資商品および関連サービスの供給・流通に携わる270社以上の会員企業が加盟しています。(Deeplによる機械翻訳)


今回のニュースリリースはこちら。
TISA Launches Select ID Scheme – a new trusted and inclusive Digital ID scheme and marketplace with user choice, supported by leading financial and technological institutions
TISAはSelect IDスキーム(主要な金融・技術機関が支援する、信頼性が高く包括的な新しいデジタルIDスキームとマーケットプレイス)をローンチします

リリースによるとSelect IDというIDサービスを使い、ID(KYC)プロバイダをユーザ自身が選択することによる金融サービス等の利用を安全に行うためのスキームを構築しているということです。

参考までにSelect IDはこのサービスです。

こんな感じでユーザが複数のIDプロバイダから利用するものを選択し、サービス(リライングパーティ)を利用できるような仕組みとなっているようです。
この際に、IDプロバイダに求める要件をOpenID Connect for Identity Assuranceを使って提示し、要件を満たした状態でリライングパーティへID情報を連携することができる、という仕組みなんだと思います。




ちなみに、、、SELMID(SElect Multiple IDentities)ってサービスを立ち上げていた時代もありました。同じ思想でサービス設計していました。日本でもこのような考え方が広がると良いですね。





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