2024年7月16日火曜日

結局VCは何に使えるのか?アスリートの健康情報への適用例

こんにちは、富士榮です。

もうすぐパリ五輪ですね。あまりスポーツに興味はありませんが。


Trusted Web推進協議会の実証事業でも色々とユースケースを集めて実証をしたわけですが、結局のところVerifiable Credentialsって何にでも使えてしまうところがあり、かつユースケースごとに微妙に要件が異なるわけで、結局何に使えるの??みたいにぼやけてしまいがちです。


これもその一つではありますが、Indicio社がアスリートの健康情報の保護にVerifiable Credentialsを使う、というユースケースについて書いています。

Indicio社のBlogより引用

https://indicio.tech/better-athlete-health-data-protection-through-verifiable-credentials/

アスリートがつけるウェアラブルデバイスから取得できるデータをVerifiable Credentialsを使って検証可能な状態でやり取りしましょう、という話で、以下の利点があると記載されています。

1. チーム、大学、医療提供者、およびこのデータを保存していたすべての人の責任が免除されます。

2. アスリートは情報を完全に管理できます。情報を見る必要がある関係者と情報を共有することはできますが、データの所有者に問い合わせる必要があり、所有者はデータのすべてを共有するか、特定の部分だけを共有するかを選択できます。

3. すべてのデータが 1 つの便利な場所にまとめられているため、要求されたときに情報のすべてのソースを追跡する必要がありません。

4. データはソースと同じくらい信頼できると想定できます。データに変更があった場合、分散型台帳に表示され、認証情報が「破られる」ため、ユーザーは発行元との二重チェックや検証に時間を費やす必要がありません。

5. データは、アスリートのエージェントなどの信頼できるパートナーと簡単に共有でき、必要に応じてアスリートに代わってデータを共有できます。


Trusted Webの実証事業でORPHEさんがやっておられたシューズの事例とかシミックさんがやっておられた治験データの事例に近いシナリオですね。


まぁ、データセキュリティに関する話なのでどの分野でも適用可能って言われたらそこまでですが、こうやって事例を増やしていくと見えてくるものもあると思うので、どんどんやっていけると良いですね。

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