2009年12月3日木曜日

FIM2010のパフォーマンス その2

前回に引き続きパフォーマンスに関するネタです。
※前回同様に情報ソースはDarryl Russiさんのblogです。

今回は実際にパフォーマンステストを行った2種類のトポロジの紹介です。また、同時にどのようなハードウェアを使ったのかも紹介されています。
・トポロジ関連情報
http://blogs.msdn.com/darrylru/archive/2009/10/06/fim-2010-performance-testing-topology.aspx
・ハードウェア関連情報
http://blogs.msdn.com/darrylru/archive/2009/10/09/fim-2010-performance-testing-hardware.aspx

※製品チームがリリースに際して実際にテストを行っている環境(トポロジ、スペック)だそうです。マイクロソフトのIT部門のワークロードに対応するサイジングになっているということです。(あくまでテスト環境用のハードウェアですよ、、と断りはついていますが・・・つまりは冗長性についてはあんまり考慮してないってことです)

まず、テストに使ったハードウェアスペックですが、下記の2種類です。

コンポーネント標準機ハイスペック機
CPUCore2 Quad Q6600 2.4GHzXeon E5410(Quad Core) 2.33GHz x 2
メモリ4GB32GB
ディスクシングルドライブ136GB(10krpm) x 8
【内訳】
Cドライブ(OS/アプリケーション) x 1
Eドライブ(SQLログファイル) x 1
Fドライブ(SQLデータファイル) x 6(RAID0)



次にトポロジです。

■標準的なトポロジ
いわゆるシンプルな構成です。
・ポータル、FIM Service、FIM Service用DBの同居(ハイスペック機)
・FIM Synchronization Service+DB(ハイスペック機)
の2台構成









■NLBトポロジ
少々複雑な構成です。
・ポータル x2 (NLB)(標準機)
・FIM Service x 2 (NLB)(標準機)
・FIM Service用DB x 1(ハイスペック機)
・FIM Synchronization Service+DB x 1(ハイスペック機)
の6台構成



















現実にはハードウェアロードバランサーを使うケースや各DBをクラスタリングするケース、既存のMOSSの中にフロント(ポータル)を取り込む構成など色々あるとは思いますが、あくまでテストのスコープがFIM単体のパフォーマンスなのでこのような構成でテストをしているようです。

次回以降、これらの環境を使って各コンポーネントの実際のパフォーマンス測定を行った結果をご紹介します。

0 件のコメント: