2019年9月24日火曜日

Consumer Identity World USA 2019に登場します

こんにちは、富士榮です。

今週からシアトル~サンフランシスコ(というかマウンテンビュー周辺)です。

今回は9/25~27にシアトルで開催されるCIW(Consumer Identity World) USA 2019でお話し、その足で翌週マウンテンビューのComputer History Museumで開催されるIIW(Internet Identity Workshop)に顔を出してきます。

最近の私の個人的テーマがBYOID(Bring Own Your Identity/自前のIDの持ち込み)とDID(Decentralized Identity/分散台帳上でのIdentity)でして、最近の各種カンファレンスでも色々とお話させていただいていますが今回もその一環です。

最近はこのようなカンファレンスだけではなく実際の商談でも色々と手を変え品を変えてこの世界観の定着を試みているんですが、まだまだ浸透してくるのは先のような気がしています。パスワードレスのような利便性の話や、eKYCなどアイデンティティの真正性の証明など色々と違った切り口で有用性もあると思うので、引き続き啓発活動が必要ですね。


さて今回ですが、B2B/B2Cなど外部IDの管理の面倒臭さBYPODとeKYCで簡素化する方法の案についてお話させていただきます。


概要は以下のような感じで、Azure AD B2CとuPortを使ったB2Bシナリオで社員証を使った身元確認によりパートナー向けWebサイトへのID登録のBYOID化、というデモもお見せできればと思います。

タイトル:
 Boost your B2B/B2C scenario with BYOID + eKYC using Decentralized Identity
概要:
 Managing external accounts such as suppliers in B2B or consumer account is painful problem for IT administrators. In this presentation, I'll show you our scenario and demo to make it easy to manage external identities powered by BYOID + eKYC. e.g. Sign-up social media account and proof their identity using driver's license as verifiable credentials in the identity wallet.

 Key takeaways:

  1. Best practice of managing external identity on supply chain management scenario with BYOID+eKYC approach.
  2. How the Decentralized Identity approach is used in eKYC process.
  3. Implementation details of the scenario, Azure AD B2C, uPort.


また、唐突に主催のKuppingerColeからアサインされたんですが、パネルディスカッションにも参加する予定です。
最近の自己主権型アイデンティティやDID周りで色々と情報交換をさせて頂いていて今回CIWのKeynoteも担当されるKristina Yasudaさんと一緒です。
プレゼンはナントカ乗り切るだけの「慣れ」という名の精神力(英語力ではない)は身についてきましたがパネルは何が出るかわからないのでかなりビビってます。最後の手段はKristinaに通訳してもらうか・・・w


帰国後も登壇続きなので、その準備をしつつ商談もこなしつつというハードコア出張に今回はなりそうですが、新しいネタを色々と仕入れてこれそうなので可能な限りレポートしていこうと思います!

2019年9月21日土曜日

iOS13でSign in with Appleがようやく使い物になってきた

こんにちは、富士榮です。

色々と騒動もあってついつい忘れがちなSign in with Appleですが、先週iOS13が正式に出てきてようやく使い物になってきました。
iPhone11は・・・ボトムズですよね。買ってません。

Sign in with Appleとは

いわゆるAppleのOpenID Connect実装です。iPhoneやMacを持っている人は必ず持っているApple Idを使って自前WebサイトなどへOpenID Connectを使ってログイン出来るようになります。
6月のWWDCで発表されて結構盛り上がりました。と、どうじにOpenID Connectの実装内容についても色々と意見がついてプチ炎上?してました。最近まともになっているようですが。
私もAzure AD B2CやAuth0へ組み込んでみたりしました。

 Azure AD B2Cへの実装
  https://idmlab.eidentity.jp/2019/06/sign-in-with-appleid-ad-b2c.html
 Auth0への実装
  https://idmlab.eidentity.jp/2019/06/sign-in-with-appleidaasauth0.html

8月頭には idcon でSign in with Apple特集も開催され一瞬で定員をオーバーするなど、注目度も結構高かった記憶があります。

iOS13未満の環境での課題

Sign in with Appleが発表された当時、まだiOS13はβ版でしたので人柱になっている人たち以外の一般人はあまり恩恵を受けられませんでした。
と、言うのもSign in with Appleでログインを行う都度、メールアドレス+パスワードの入力に加えてiPhoneへワンタイムコードが飛んでくる、という実装で、せっかく同じApple IdでログインしているiPhoneやiPadでも再度認証が要求されていたためです。

こんなUXでした。

iOS13からのUX

OSに統合されたのでTouch IDやFace IDでそのままログイン出来るようになりました。
素晴らしい!


日本人はiPhoneが大好きなので各種WebサイトのSign in with Apple対応も今後進んでくると思います。(みんながiOS13以上になるのがいつか?という話はありますが)