ようやくWindows 10 Technical Previewの最新ビルドである10041のクラウド・ドメイン・ジョイン(CDJ)を試すことが出来ました。
前回のビルドでは実現できなかったOffice365へのシングルサインオンが今回のビルドから出来るようになっています。(まだ不安定な感じはしますが)
また今回、AD FSと連携されているAzure Active Directory(AAD)ドメインのユーザを使ってCDJを行うとどうなるのか?についても同時に試してみました。
こんな環境です。
◆AD FSアカウントでCDJ
まずは、CDJです。
前のビルドで行ったのと同じ方法でクラウドへ接続します。
ポイントは、組織アカウントを入力する際に、AADからAD FSに連携しているユーザアカウントを指定するところです。AD FSユーザを入力すると、クラウド体験ホストのウィンドウにAD FSのログオン画面が表示されます。
(ちなみにクラウド体験ホストではリダイレクトではなく、AzureADでProxyしてAD FSの画面が表示されているように見えます。つまり、PCから直接AD FSへの通信がこの段階では発生していないようです)
うまく行くと、AAD上にデバイスが登録されます。
これで、AD DSが使えない環境でのドメイン参加ができたことになりますので、ID管理対象はあくまでAD DSに集約させることが出来ますし、AD FSと連携しているアプリケーションの認証とPCのIDの連携を社内PCはAD DS、社外PCはAD FSという形で統合することが出来ます。
◆Office365へSSO
次にOffice365へのSSOです。
前回のビルドでは、Office365(https://portal.office.com)へアクセスしてもID/パスワードを入力してログインする必要がありましたが、今回のビルドではAAD Token Broker Pluginが(ある程度)動くようになっており、確認した限りでは、Office365/Visual Studio OnlineへはきちんとSSO出来るようになっていました。
(まだバグっぽい動きはありましたが)
※ちなみにOutlookを使ってExchange OnlineとSSO出来るか、現状はダメです。ただ、ADALを有効にしたOfficeクライアントへのSSOはできますので、SharePoint Online連携なんかはうまく行くんじゃないでしょうか?(試してないですが)
動きとしては非常にシンプルで、PCにログインしてそのままIEを起動、Office365やVisual Studio Onlineにアクセスするだけです。
内部的にはIEを起動すると、AAD Token Broker PluginというモジュールがPCログイン時に取得したPRT(Primary Refresh Token)でAccess Tokenを取得し、トークンを使ってログインする、という流れです。
そのため、AADやAD FSのログイン画面にリダイレクトされて、、、という動きはしないため、AD FSで認証する設定になっているOffice365にシングルサインオン出来るからと言って、同じAD FSを信頼している他のサービス(Google AppsやSalesforce.comなど)にシングルサインオン出来るわけではありません。
尚、このAAD Token Broker Pluginですが、現状以下の不具合?があります。
・初回PCログイン時、2つ設定が存在している
・[管理]をクリックしても何も起きない
・Office365にアクセスする時にアクセス権がない、というエラーが出ることがある
最後のアクセス権のエラーについてはAAD Token Broker Pluginを一旦削除すると上手く動くのですが、IEを起動した段階で再度Pluginが生成されるため、次にIEを起動すると同じエラーが再度出てきたりします。
(DCOM関連のエラーが大量に出るので、レジストリとDCOMのアクセス権を付けると上手く行くのかも知れませんが、現状私の環境では解消していません)
全体にまだまだな感じはしますが、デバイスとブラウザやアプリケーションのSSOがようやく実現しそうな予感がします。
夏の正式リリースまでにブラッシュアップされると思うので期待して待っておきましょう。
2015年3月26日木曜日
GoogleのOpenID 2.0サポート終了による影響いろいろ(Azure ACS編)
いよいよ4月20日のGoogleのOpenID 2.0サポート終了まで1か月を切りました。
Googleのアナウンスページ
https://developers.google.com/accounts/docs/OpenID
ちなみに今回終了するサービスにはOpenID 2.0だけではなく、Provisioning APIなども含まれるため、各IdM製品ベンダのGoogle Apps接続用コネクタは作り直しを余儀なくされたり、テレビに内蔵されているYoutubeアプリが使えなくなったり、、、と様々な影響が出ています。
個人的にも少々影響がありました。。。。
昔作ったFIM用のGoogle Apps管理エージェントの作り直し
過去のバージョン
https://fim2010gapps.codeplex.com/
作り直したバージョン(汎用REST API向け)
https://restmafim.codeplex.com/
自宅のTVのYoutubeアプリ終了
http://www.sony.jp/info/20150123/
他にも、最近は全然使っていなかったので個人的にはあまり影響はありませんでしたが、OpenID 2.0を使っているサービスということで影響を受けるのが懐かしのAzure Access Control Service 2.0(ACS)です。
マイクロソフトも移行手順を公開したりメールで通知を送るなどして移行を促しています。
※こちらは何故か6/1までに移行するように、と書いてありGoogleの公式発表よりも少し猶予があります。何らかの調整が2社間であったのかも知れません。
移行手順のページ(英語)
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/azure/dn927169.aspx
と、言うことで手順に従いマイグレーションをしてみました。
大まかにいうと、Google+ APIにアクセスできるクライアントをGoogle Developer Consoleで作成し、作成したクライアント情報(client_idとclient_secret)をACSに登録する、という手順です。
1.移行前の状態の確認
まずは、移行前の状態です。
ACSのIDプロバイダのページを開くと、昔作成したGoogle接続設定があります。
Googleを開くとクライアントIDとクライアントシークレットを設定出来るようになっています。
この状態でアプリケーションがACSを使うように構成すると、Googleを使ってログオンできる、という仕掛けなわけです。
アプリケーションの設定例)
Visual Studioでプロジェクトを作成する際にFederation Metadataを設定するだけなので、ノンコーディングでOKです。
IDプロバイダを選択
Googleアカウントでログイン
無事にログインし、ユーザ名が取得できます。
では、さっそく移行していきます。
2.クライアントの作成
Google Developer Console(https://console.developers.google.com/project)にログインし、プロジェクトを作成します。
[プロジェクトを作成]をクリックし、プロジェクト名などを適当につけます。
プロジェクトの作成が終わったら[APIと認証]の[認証情報]メニューを開き、[新しいクライアントIDを作成]をクリックします。
作成するアプリケーションの種類は「Webアプリケーション」を選択します。
途中、同意画面に関する情報を入力する画面が出ますが、適当にサービス名を入れておきます。
次に、JavaScript生成元、リダイレクトURIの指定が求められますので、それぞれ以下を設定します。
[承認済みのJAVASCRIPT生成元]
https://[ACS名前空間].accesscontrol.windows.net:443
[承認済みのリダイレクトURI]
https://[ACS名前空間].accesscontrol.windows.net:443/v2/openid
クライアントIDが正常に作成されると、クライアントIDとクライアントSecretが表示されるので、この2つの値をメモしておきます。(あとでACS側に設定します)
3.Google+ APIの有効化
Google Developer Consoleで作成したプロジェクトは初期状態でGoogle+ APIは無効状態なので、有効化しておきます。
APIの検索ボックスにGoogle+を入れてGoogle+ APIを探し、クリックします。
[Enable API]ボタンをクリックしてAPIを有効化します。
4.ACSにクライアントを登録する
これで移行は終わりです。
※クレーム規則を定義していた場合は若干修正が必要になる場合があります。
5.動作確認
基本何も変わりません。
しかし、トレースするとOpenID Connectが使われていることがわかります。
Googleへのリダイレクト
code flowですね。
参考までにOpenID Connectに変更する前の通信トレースはこんな感じです。
(こうやって見ると重たいプロトコルですねぇ。。)
ちなみに、ACSのIDプロバイダに新規でGoogleの設定をすると、Use OpenID Connectのチェックボックスが最初からチェックされており、外すことが出来ません。
今回のようにクラウド・サービスの仕様変更に伴い様々な影響が出ることを考えると、ますます自前で対応するのではなく、プロバイダ側で勝手に設定を変更してもらえるIDaaSなどのサービスを利用する方が良い、と言えるかも知れません。
Googleのアナウンスページ
https://developers.google.com/accounts/docs/OpenID
ちなみに今回終了するサービスにはOpenID 2.0だけではなく、Provisioning APIなども含まれるため、各IdM製品ベンダのGoogle Apps接続用コネクタは作り直しを余儀なくされたり、テレビに内蔵されているYoutubeアプリが使えなくなったり、、、と様々な影響が出ています。
個人的にも少々影響がありました。。。。
昔作ったFIM用のGoogle Apps管理エージェントの作り直し
過去のバージョン
https://fim2010gapps.codeplex.com/
作り直したバージョン(汎用REST API向け)
https://restmafim.codeplex.com/
自宅のTVのYoutubeアプリ終了
http://www.sony.jp/info/20150123/
他にも、最近は全然使っていなかったので個人的にはあまり影響はありませんでしたが、OpenID 2.0を使っているサービスということで影響を受けるのが懐かしのAzure Access Control Service 2.0(ACS)です。
マイクロソフトも移行手順を公開したりメールで通知を送るなどして移行を促しています。
※こちらは何故か6/1までに移行するように、と書いてありGoogleの公式発表よりも少し猶予があります。何らかの調整が2社間であったのかも知れません。
移行手順のページ(英語)
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/azure/dn927169.aspx
と、言うことで手順に従いマイグレーションをしてみました。
大まかにいうと、Google+ APIにアクセスできるクライアントをGoogle Developer Consoleで作成し、作成したクライアント情報(client_idとclient_secret)をACSに登録する、という手順です。
1.移行前の状態の確認
まずは、移行前の状態です。
ACSのIDプロバイダのページを開くと、昔作成したGoogle接続設定があります。
Googleを開くとクライアントIDとクライアントシークレットを設定出来るようになっています。
この状態でアプリケーションがACSを使うように構成すると、Googleを使ってログオンできる、という仕掛けなわけです。
アプリケーションの設定例)
Visual Studioでプロジェクトを作成する際にFederation Metadataを設定するだけなので、ノンコーディングでOKです。
IDプロバイダを選択
Googleアカウントでログイン
無事にログインし、ユーザ名が取得できます。
では、さっそく移行していきます。
2.クライアントの作成
Google Developer Console(https://console.developers.google.com/project)にログインし、プロジェクトを作成します。
[プロジェクトを作成]をクリックし、プロジェクト名などを適当につけます。
プロジェクトの作成が終わったら[APIと認証]の[認証情報]メニューを開き、[新しいクライアントIDを作成]をクリックします。
作成するアプリケーションの種類は「Webアプリケーション」を選択します。
途中、同意画面に関する情報を入力する画面が出ますが、適当にサービス名を入れておきます。
次に、JavaScript生成元、リダイレクトURIの指定が求められますので、それぞれ以下を設定します。
[承認済みのJAVASCRIPT生成元]
https://[ACS名前空間].accesscontrol.windows.net:443
[承認済みのリダイレクトURI]
https://[ACS名前空間].accesscontrol.windows.net:443/v2/openid
クライアントIDが正常に作成されると、クライアントIDとクライアントSecretが表示されるので、この2つの値をメモしておきます。(あとでACS側に設定します)
3.Google+ APIの有効化
Google Developer Consoleで作成したプロジェクトは初期状態でGoogle+ APIは無効状態なので、有効化しておきます。
APIの検索ボックスにGoogle+を入れてGoogle+ APIを探し、クリックします。
[Enable API]ボタンをクリックしてAPIを有効化します。
4.ACSにクライアントを登録する
これでクライアントの作成が終わったので、ACSに情報を登録します。
Use OpenID Connectにチェックをつけて、ClientID/Client Secretに先に取得した値を入れて保存します。
※クレーム規則を定義していた場合は若干修正が必要になる場合があります。
5.動作確認
基本何も変わりません。
しかし、トレースするとOpenID Connectが使われていることがわかります。
Googleへのリダイレクト
GET https://accounts.google.com/o/oauth2/auth?client_id=xxxxxx.apps.googleusercontent.com&response_type=code&redirect_uri=https%3a%2f%2fxxxxxx.accesscontrol.windows.net%3a443%2fv2%2fopenid&scope=openid+email&openid.realm=https%3a%2f%2fxxxxx.accesscontrol.windows.net%3a443%2fv2%2fopenid&state=xxxxxxxxxxxx HTTP/1.1
code flowですね。
GET https://xxxxxx.accesscontrol.windows.net/v2/openid?state=xxxxxxxxxx&code=xxxxxxxxxx&authuser=0&num_sessions=1&session_state=xxxxx&prompt=none HTTP/1.1
参考までにOpenID Connectに変更する前の通信トレースはこんな感じです。
(こうやって見ると重たいプロトコルですねぇ。。)
GET https://www.google.com/accounts/o8/ud?openid.ns=http%3a%2f%2fspecs.openid.net%2fauth%2f2.0&openid.mode=checkid_setup&openid.claimed_id=http%3a%2f%2fspecs.openid.net%2fauth%2f2.0%2fidentifier_select&openid.identity=http%3a%2f%2fspecs.openid.net%2fauth%2f2.0%2fidentifier_select&openid.realm=https%3a%2f%2fxxxxx.accesscontrol.windows.net%3a443%2fv2%2fopenid&openid.return_to=https%3a%2f%2fxxxxx.accesscontrol.windows.net%3a443%2fv2%2fopenid%3fcontext%3dxxxxxxxxxx&openid.ns.ax=http%3a%2f%2fopenid.net%2fsrv%2fax%2f1.0&openid.ax.mode=fetch_request&openid.ax.required=email%2cfullname%2cfirstname%2clastname&openid.ax.type.email=http%3a%2f%2faxschema.org%2fcontact%2femail&openid.ax.type.fullname=http%3a%2f%2faxschema.org%2fnamePerson&openid.ax.type.firstname=http%3a%2f%2faxschema.org%2fnamePerson%2ffirst&openid.ax.type.lastname=http%3a%2f%2faxschema.org%2fnamePerson%2flast HTTP/1.1
GET https://accounts.google.com/o/openid2/auth?openid.ns=http://specs.openid.net/auth/2.0&openid.mode=checkid_setup&openid.claimed_id=http://specs.openid.net/auth/2.0/identifier_select&openid.identity=http://specs.openid.net/auth/2.0/identifier_select&openid.realm=https://xxxxx.accesscontrol.windows.net:443/v2/openid&openid.return_to=https://xxxxx.accesscontrol.windows.net:443/v2/openid?context%3Dxxxxxx&openid.ns.ax=http://openid.net/srv/ax/1.0&openid.ax.mode=fetch_request&openid.ax.required=email,fullname,firstname,lastname&openid.ax.type.email=http://axschema.org/contact/email&openid.ax.type.fullname=http://axschema.org/namePerson&openid.ax.type.firstname=http://axschema.org/namePerson/first&openid.ax.type.lastname=http://axschema.org/namePerson/last HTTP/1.1
GET https://accounts.google.com/o/openid2/auth?zt=xxxx&from_login=1&hl=ja&as=xxxxxx&authuser=0 HTTP/1.1
GET https://xxxxx.accesscontrol.windows.net/v2/openid?context=xxxxxx&openid.ns=http%3A%2F%2Fspecs.openid.net%2Fauth%2F2.0&openid.mode=id_res&openid.op_endpoint=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Faccounts%2Fo8%2Fud&openid.response_nonce=xxxx&openid.return_to=https%3A%2F%2Fxxxx.accesscontrol.windows.net%3A443%2Fv2%2Fopenid%3Fcontext%3Dxxxx&openid.assoc_handle=xxxxx&openid.signed=op_endpoint%2Cclaimed_id%2Cidentity%2Creturn_to%2Cresponse_nonce%2Cassoc_handle%2Cns.ext1%2Cext1.mode%2Cext1.type.firstname%2Cext1.value.firstname%2Cext1.type.lastname%2Cext1.value.lastname%2Cext1.type.email%2Cext1.value.email&openid.sig=xxxxxx%3D&openid.identity=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Faccounts%2Fo8%2Fid%3Fid%3Dxxxxxxxx&openid.claimed_id=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Faccounts%2Fo8%2Fid%3Fid%3Dxxxxxxxxxx&openid.ns.ext1=http%3A%2F%2Fopenid.net%2Fsrv%2Fax%2F1.0&openid.ext1.mode=fetch_response&openid.ext1.type.firstname=http%3A%2F%2Faxschema.org%2FnamePerson%2Ffirst&openid.ext1.value.firstname=Naohiro&openid.ext1.type.lastname=http%3A%2F%2Faxschema.org%2FnamePerson%2Flast&openid.ext1.value.lastname=Fujie&openid.ext1.type.email=http%3A%2F%2Faxschema.org%2Fcontact%2Femail&openid.ext1.value.email=xxxxxxxxx%40gmail.com# HTTP/1.1
ちなみに、ACSのIDプロバイダに新規でGoogleの設定をすると、Use OpenID Connectのチェックボックスが最初からチェックされており、外すことが出来ません。
今回のようにクラウド・サービスの仕様変更に伴い様々な影響が出ることを考えると、ますます自前で対応するのではなく、プロバイダ側で勝手に設定を変更してもらえるIDaaSなどのサービスを利用する方が良い、と言えるかも知れません。
2015年3月18日水曜日
[AD FS]Windows Server Technical Previewで追加された機能~PowerShell編
以前のポストで概要を簡単にチェックしたWindows Server Technical PreviewのActive Directory Federation Services(AD FS)ですが、今回はPowerShellのコマンドレットがどのように変わったのか?という点から確認してみます。
関連ポスト
[AD FS] Windows Server Technical PreviewのAD FSを試す
http://idmlab.eidentity.jp/2014/10/ad-fs-windows-server-technical.html
結論としては、大きくは以下の機能関連のコマンドレットが追加されています。
・ローカルクレームプロバイダ
・アプリケーション・パーミッション(Scope/Permission)
・ポリシーテンプレート
・その他
Relying Party Web Theme
AD FS farm behavior level
特にアプリケーション・パーミッション関係の拡張ではOpenID ConnectのサポートやOAuth Implicit Flowのサポートに関連する拡張なので、AD FS活用のシナリオも広がってくると思われます。
(別途OAuth2.0やOpenID Connectのサポート状況については検証結果をポストしたいと思います。Previewなので若干おかしなところはありますが、概ね動いています)
参考)Windows Server 2012R2とWindows Server Technical PreviewのAD FS関連コマンドレット一覧比較
関連ポスト
[AD FS] Windows Server Technical PreviewのAD FSを試す
http://idmlab.eidentity.jp/2014/10/ad-fs-windows-server-technical.html
結論としては、大きくは以下の機能関連のコマンドレットが追加されています。
・ローカルクレームプロバイダ
・アプリケーション・パーミッション(Scope/Permission)
・ポリシーテンプレート
・その他
Relying Party Web Theme
AD FS farm behavior level
特にアプリケーション・パーミッション関係の拡張ではOpenID ConnectのサポートやOAuth Implicit Flowのサポートに関連する拡張なので、AD FS活用のシナリオも広がってくると思われます。
(別途OAuth2.0やOpenID Connectのサポート状況については検証結果をポストしたいと思います。Previewなので若干おかしなところはありますが、概ね動いています)
参考)Windows Server 2012R2とWindows Server Technical PreviewのAD FS関連コマンドレット一覧比較
Windows Server 2012R2 | Windows Server Technical Preview | 変更 |
---|---|---|
Add-AdfsAttributeStore | Add-AdfsAttributeStore | |
Add-AdfsCertificate | Add-AdfsCertificate | |
Add-AdfsClaimDescription | Add-AdfsClaimDescription | |
Add-AdfsClaimsProviderTrust | Add-AdfsClaimsProviderTrust | |
Add-AdfsClient | Add-AdfsClient | |
Add-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | Add-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | |
Add-AdfsFarmNode | Add-AdfsFarmNode | |
- | Add-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Add-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Add-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
Add-AdfsRelyingPartyTrust | Add-AdfsRelyingPartyTrust | |
- | Add-AdfsScopeDescription | 新規 |
Add-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Add-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Disable-AdfsClaimsProviderTrust | Disable-AdfsClaimsProviderTrust | |
Disable-AdfsClient | Disable-AdfsClient | |
Disable-AdfsDeviceRegistration | Disable-AdfsDeviceRegistration | |
Disable-AdfsEndpoint | Disable-AdfsEndpoint | |
- | Disable-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Disable-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Disable-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
Disable-AdfsRelyingPartyTrust | Disable-AdfsRelyingPartyTrust | |
Disable-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Disable-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Enable-AdfsClaimsProviderTrust | Enable-AdfsClaimsProviderTrust | |
Enable-AdfsClient | Enable-AdfsClient | |
Enable-AdfsDeviceRegistration | Enable-AdfsDeviceRegistration | |
Enable-AdfsEndpoint | Enable-AdfsEndpoint | |
- | Enable-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Enable-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Enable-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
Enable-AdfsRelyingPartyTrust | Enable-AdfsRelyingPartyTrust | |
Enable-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Enable-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Export-AdfsAuthenticationProviderConfigurationData | Export-AdfsAuthenticationProviderConfigurationData | |
Export-AdfsDeploymentSQLScript | Export-AdfsDeploymentSQLScript | |
Export-AdfsWebContent | Export-AdfsWebContent | |
Export-AdfsWebTheme | Export-AdfsWebTheme | |
Get-AdfsAdditionalAuthenticationRule | Get-AdfsAdditionalAuthenticationRule | |
- | Get-AdfsApplicationPermission | 新規 |
Get-AdfsAttributeStore | Get-AdfsAttributeStore | |
Get-AdfsAuthenticationProvider | Get-AdfsAuthenticationProvider | |
Get-AdfsAuthenticationProviderWebContent | Get-AdfsAuthenticationProviderWebContent | |
Get-AdfsCertificate | Get-AdfsCertificate | |
Get-AdfsClaimDescription | Get-AdfsClaimDescription | |
Get-AdfsClaimsProviderTrust | Get-AdfsClaimsProviderTrust | |
Get-AdfsClient | Get-AdfsClient | |
Get-AdfsDeviceRegistration | Get-AdfsDeviceRegistration | |
Get-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | Get-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | |
Get-AdfsEndpoint | Get-AdfsEndpoint | |
Get-AdfsGlobalAuthenticationPolicy | Get-AdfsGlobalAuthenticationPolicy | |
Get-AdfsGlobalWebContent | Get-AdfsGlobalWebContent | |
- | Get-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Get-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Get-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
- | Get-AdfsPolicyTemplate | 新規 |
Get-AdfsProperties | Get-AdfsProperties | |
Get-AdfsRegistrationHosts | Get-AdfsRegistrationHosts | |
Get-AdfsRelyingPartyTrust | Get-AdfsRelyingPartyTrust | |
Get-AdfsRelyingPartyWebContent | Get-AdfsRelyingPartyWebContent | |
- | Get-AdfsRelyingPartyWebTheme | 新規 |
- | Get-AdfsScopeDescription | 新規 |
Get-AdfsSslCertificate | Get-AdfsSslCertificate | |
Get-AdfsSyncProperties | Get-AdfsSyncProperties | |
Get-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Get-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Get-AdfsWebConfig | Get-AdfsWebConfig | |
Get-AdfsWebTheme | Get-AdfsWebTheme | |
- | Grant-AdfsApplicationPermission | 新規 |
Import-AdfsAuthenticationProviderConfigurationData | Import-AdfsAuthenticationProviderConfigurationData | |
Import-AdfsWebContent | Import-AdfsWebContent | |
Initialize-ADDeviceRegistration | Initialize-ADDeviceRegistration | |
Install-AdfsFarm | Install-AdfsFarm | |
- | Invoke-AdfsFarmBehaviorLevelRaise | 新規 |
New-AdfsClaimRuleSet | New-AdfsClaimRuleSet | |
New-AdfsContactPerson | New-AdfsContactPerson | |
- | New-AdfsLdapAttributeToClaimMapping | 新規 |
- | New-AdfsLdapServerConnection | 新規 |
New-AdfsOrganization | New-AdfsOrganization | |
- | New-AdfsPolicyTemplate | 新規 |
New-AdfsSamlEndpoint | New-AdfsSamlEndpoint | |
New-AdfsWebTheme | New-AdfsWebTheme | |
Publish-SslCertificate | Publish-SslCertificate | |
Register-AdfsAuthenticationProvider | Register-AdfsAuthenticationProvider | |
Remove-AdfsAttributeStore | Remove-AdfsAttributeStore | |
Remove-AdfsAuthenticationProviderWebContent | Remove-AdfsAuthenticationProviderWebContent | |
Remove-AdfsCertificate | Remove-AdfsCertificate | |
Remove-AdfsClaimDescription | Remove-AdfsClaimDescription | |
Remove-AdfsClaimsProviderTrust | Remove-AdfsClaimsProviderTrust | |
Remove-AdfsClient | Remove-AdfsClient | |
Remove-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | Remove-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | |
Remove-AdfsFarmNode | Remove-AdfsFarmNode | |
Remove-AdfsGlobalWebContent | Remove-AdfsGlobalWebContent | |
- | Remove-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Remove-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Remove-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
- | Remove-AdfsPolicyTemplate | 新規 |
Remove-AdfsRelyingPartyTrust | Remove-AdfsRelyingPartyTrust | |
Remove-AdfsRelyingPartyWebContent | Remove-AdfsRelyingPartyWebContent | |
- | Remove-AdfsRelyingPartyWebTheme | 新規 |
- | Remove-AdfsScopeDescription | 新規 |
Remove-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Remove-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Remove-AdfsWebTheme | Remove-AdfsWebTheme | |
- | Restore-AdfsFarmBehaviorLevel | 新規 |
- | Revoke-AdfsApplicationPermission | 新規 |
Revoke-AdfsProxyTrust | Revoke-AdfsProxyTrust | |
Set-AdfsAdditionalAuthenticationRule | Set-AdfsAdditionalAuthenticationRule | |
- | Set-AdfsApplicationPermission | 新規 |
Set-AdfsAttributeStore | Set-AdfsAttributeStore | |
Set-AdfsAuthenticationProviderWebContent | Set-AdfsAuthenticationProviderWebContent | |
Set-AdfsCertificate | Set-AdfsCertificate | |
Set-AdfsCertSharingContainer | Set-AdfsCertSharingContainer | |
Set-AdfsClaimDescription | Set-AdfsClaimDescription | |
Set-AdfsClaimsProviderTrust | Set-AdfsClaimsProviderTrust | |
Set-AdfsClient | Set-AdfsClient | |
Set-AdfsDeviceRegistration | Set-AdfsDeviceRegistration | |
Set-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | Set-AdfsDeviceRegistrationUpnSuffix | |
Set-AdfsEndpoint | Set-AdfsEndpoint | |
Set-AdfsGlobalAuthenticationPolicy | Set-AdfsGlobalAuthenticationPolicy | |
Set-AdfsGlobalWebContent | Set-AdfsGlobalWebContent | |
- | Set-AdfsLocalClaimsProviderTrust | 新規 |
Set-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | Set-AdfsNonClaimsAwareRelyingPartyTrust | |
- | Set-AdfsPolicyTemplate | 新規 |
Set-AdfsProperties | Set-AdfsProperties | |
Set-AdfsRegistrationHosts | Set-AdfsRegistrationHosts | |
Set-AdfsRelyingPartyTrust | Set-AdfsRelyingPartyTrust | |
Set-AdfsRelyingPartyWebContent | Set-AdfsRelyingPartyWebContent | |
- | Set-AdfsRelyingPartyWebTheme | 新規 |
- | Set-AdfsScopeDescription | 新規 |
Set-AdfsSslCertificate | Set-AdfsSslCertificate | |
Set-AdfsSyncProperties | Set-AdfsSyncProperties | |
Set-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | Set-AdfsWebApplicationProxyRelyingPartyTrust | |
Set-AdfsWebConfig | Set-AdfsWebConfig | |
Set-AdfsWebTheme | Set-AdfsWebTheme | |
- | Test-AdfsFarmBehaviorLevelRaise | 新規 |
- | Test-AdfsFarmBehaviorLevelRestore | 新規 |
Test-AdfsFarmInstallation | Test-AdfsFarmInstallation | |
Test-AdfsFarmJoin | Test-AdfsFarmJoin | |
Unregister-AdfsAuthenticationProvider | Unregister-AdfsAuthenticationProvider | |
Update-AdfsCertificate | Update-AdfsCertificate | |
Update-AdfsClaimsProviderTrust | Update-AdfsClaimsProviderTrust | |
Update-AdfsRelyingPartyTrust | Update-AdfsRelyingPartyTrust |
2015年3月17日火曜日
[Office Preview]Outlook等の多要素認証サポート
発表されてからずっとクローズド・ベータという形となっており、公には音沙汰がなかったOffice2013の多要素認証サポートですが、Office2016 Public Previewという形で出てきました。
Office Blog
Announcing the Office 2016 IT Pro and Developer Preview
発表によると、DLP(Data Loss Prevension/情報漏えい防止)やIRM(Information Rights Management)に加えて、OutlookのADALサポートが発表されています。
Multi-factor authentication. With this release of the Outlook client, we’ll support multi-factor authentication through integration with the Active Directory Authentication Library (ADAL)
これまでブラウザベースでのOffice365利用では多要素認証などによるクライアントデバイス制御を実装出来ましたが、ws-trustを使うMSOnline Signin Assistant経由のリッチクライアント(OutlookやLyncのCommunicator)では細かい制御ができませんでした。
今回、ADALベースとなることで、OAuth2.0 JWTベースとなるはずなので、Office365を使う場合に以下のメリットが得られます。
- AD FSでIdPを構成していてOutlook/Communicatorを使う場合はWAP/AD FS Proxyを使ってws-trustのエンドポイントをインターネットに公開する必要がありましたが、パッシブ・プロトコルへの変更となるため、社内利用に限ればWAP/AD FS Proxyが不要
- 同じ理由で.localドメインでの構成が容易に
- 同じ理由で公開用の証明書が不要に(社内だけで使うオレオレ証明書でOK)
- サードパーティIdPを構成してOutlook/Communicatorを使う場合、ws-trustやSAML ECPに対応したIdPが必要でしたが、単純にws-federation/SAML WebSSO Profileで対応可能なので相当ハードルが下がる
是非Connectサイトから申し込んで、試してみましょう。
参考)以前のPOST
Office2013 Windowsクライアントが多要素認証とSAML IdPサポート
2015年3月13日金曜日
[Windows10/AAD]OOBEでクラウド・ドメイン参加
※PIN入力がうまく行ったので少し追記しました。
※うまく行く条件が判明しました。AADのユーザの姓名に日本語があるとNGです。
先日の続きです。
[Windows10/AAD]クラウド・ドメイン参加を試す
http://idmlab.eidentity.jp/2015/02/windows10aad.html
先日は一旦LiveアカウントでWindows10にログインした後、組織のアカウントでクラウド・ドメイン参加をしましたが、今回はsysprep後の初期セットアップ中にいきなり組織のアカウントでログインします。
(先日のポストでうまく行かなかった部分のフォローアップです)
前提となるAzureAD側の準備は先日のポストと何も変わりません。
PC側の手順は以下の通りです。
①PCを初期起動すると、ライセンスキーの入力を始め、色々と設定を入れる画面が出てきますが、まず[Shift+F10]を押してコマンドプロンプトを起動します。
②そしてレジストリエディタ(regedit.exe)を起動すると、いきなり「HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE\TestHooks」が開いた状態になっていますので、表示されているキー「TestBlockAadWebApp」を消してしまいます。
③PCを問答無用で再起動します。
④うまく行けば、「このPCを所有しているのは誰ですか?」と聞いて来ます。
この画面が出なければ再起動を繰り返します。私は3回くらい再起動したら出ました。どうやらタイミングの問題の様です。
⑤ここまでくれば前回と同じなので、組織のアカウントでログインします。
⑥PCにログインした後、AzureADのユーザの情報を見るとデバイスが登録されているのがわかります。
ディレクトリ同期されている環境だと、このデバイス情報がオンプレミスのADにも同期されるようですが、現状はうまく同期されません。おそらく同期ルールがまだ対応していない、もしくはAD FSのDRSで拡張するオンプレADスキーマがクラウド・ドメイン参加のデバイスに対応していないんだと思います。
また、PCにログインした後、「クラウド体験ホスト」が自動的に起動してきてPINの登録が求められるんですが、これがやたらと不安定で、なかなかうまくPIN登録画面にたどり着かず、「Something went wrong」と言われてしまいます。
ここでPIN登録まで終わるとNGC(Next Generation Credentials)のセットアップ・フェーズが完了するはずなんですが、中々うまく行かないものですね・・・。
⇒試行錯誤していたらPIN入力画面が出てきました。
関係性はわかりませんが、デバイス登録したユーザとは別のAADユーザでログインしたらPIN登録画面が出ました。
⇒姓・名に日本語が入っているユーザだとダメなようです。Previewの間は英語名のユーザを使うしかありませんね。
PINを使ってログオンできるようになります。
尚、この状態だとVisualStudio OnlineについてはPCログインとブラウザログオンがSSOされるようです。(初回ブラウザ起動時にID/PWDを入力するとクレデンシャルが保持される仕組みっぽい)
※Cookieとか全部消すとやり直せます。
※Office365でも試してみましたが、こちらはまだダメでした。
今後に期待です。
※うまく行く条件が判明しました。AADのユーザの姓名に日本語があるとNGです。
先日の続きです。
[Windows10/AAD]クラウド・ドメイン参加を試す
http://idmlab.eidentity.jp/2015/02/windows10aad.html
先日は一旦LiveアカウントでWindows10にログインした後、組織のアカウントでクラウド・ドメイン参加をしましたが、今回はsysprep後の初期セットアップ中にいきなり組織のアカウントでログインします。
(先日のポストでうまく行かなかった部分のフォローアップです)
前提となるAzureAD側の準備は先日のポストと何も変わりません。
PC側の手順は以下の通りです。
①PCを初期起動すると、ライセンスキーの入力を始め、色々と設定を入れる画面が出てきますが、まず[Shift+F10]を押してコマンドプロンプトを起動します。
②そしてレジストリエディタ(regedit.exe)を起動すると、いきなり「HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE\TestHooks」が開いた状態になっていますので、表示されているキー「TestBlockAadWebApp」を消してしまいます。
③PCを問答無用で再起動します。
④うまく行けば、「このPCを所有しているのは誰ですか?」と聞いて来ます。
この画面が出なければ再起動を繰り返します。私は3回くらい再起動したら出ました。どうやらタイミングの問題の様です。
⑤ここまでくれば前回と同じなので、組織のアカウントでログインします。
ディレクトリ同期されている環境だと、このデバイス情報がオンプレミスのADにも同期されるようですが、現状はうまく同期されません。おそらく同期ルールがまだ対応していない、もしくはAD FSのDRSで拡張するオンプレADスキーマがクラウド・ドメイン参加のデバイスに対応していないんだと思います。
また、PCにログインした後、「クラウド体験ホスト」が自動的に起動してきてPINの登録が求められるんですが、これがやたらと不安定で、なかなかうまくPIN登録画面にたどり着かず、「Something went wrong」と言われてしまいます。
ここでPIN登録まで終わるとNGC(Next Generation Credentials)のセットアップ・フェーズが完了するはずなんですが、中々うまく行かないものですね・・・。
⇒試行錯誤していたらPIN入力画面が出てきました。
関係性はわかりませんが、デバイス登録したユーザとは別のAADユーザでログインしたらPIN登録画面が出ました。
⇒姓・名に日本語が入っているユーザだとダメなようです。Previewの間は英語名のユーザを使うしかありませんね。
PINを使ってログオンできるようになります。
尚、この状態だとVisualStudio OnlineについてはPCログインとブラウザログオンがSSOされるようです。(初回ブラウザ起動時にID/PWDを入力するとクレデンシャルが保持される仕組みっぽい)
※Cookieとか全部消すとやり直せます。
※Office365でも試してみましたが、こちらはまだダメでした。
今後に期待です。
2015年3月7日土曜日
[告知]Japan SharePoint Group勉強会でお話します
なんだか久しぶりの大阪でのイベントです。
SharePoint MVPの山崎さんにお誘いいただき、少々お話をすることになりました。
と、言っても特にSharePointについてネタがあるわけではないので、Web Application Proxy(WAP:旧AD FS Proxy)とAzure WAPについて話をしようかな、と。
WAPの使い方ってOffice365をインターネット経由で使う時に、Active Directory Federation Services(AD FS)にアクセスするための単純なリバースプロキシ、という認識の方も多いと思うのですが、個人的にその真の価値はws-federation / ws-trustで使われるSAMLトークンをWindows統合認証で使われるKerberosトークンに変換するところにあると考えています。
例えば、オンプレにWindows統合認証で組まれた古いSharePointがあり、そのポータル上には同じくWindows統合認証で組まれたClassic ASPのIISアプリがあって、という環境において、スマホをはじめとする非ドメイン端末からアクセスすると、認証ダイアログが山の様に出てきて、というような問題が起きるわけです。
そんな場合、本来であればアプリケーションを利用環境に合わせて修正していくのが筋なんでしょうが、そんなに簡単に修正・移行できるわけではないので、一時的なワークアラウンドとしてWAPを間に挟み、社外や非ドメイン端末はAD FSでフォーム認証し、発行されたSAMLトークンをWAPがKerberosトークンに変換してWindows統合認証を行う、ということも可能になるわけです。
そのあたりを少しデモも交えつつ紹介できればなぁ、、と。
以下が申込みサイトです。
Japan SharePoint Group 勉強会 #18
http://jpsps.com/event/20150314/
3/14(土)に大阪ですが、お暇な方はどうぞ。
SharePoint MVPの山崎さんにお誘いいただき、少々お話をすることになりました。
と、言っても特にSharePointについてネタがあるわけではないので、Web Application Proxy(WAP:旧AD FS Proxy)とAzure WAPについて話をしようかな、と。
WAPの使い方ってOffice365をインターネット経由で使う時に、Active Directory Federation Services(AD FS)にアクセスするための単純なリバースプロキシ、という認識の方も多いと思うのですが、個人的にその真の価値はws-federation / ws-trustで使われるSAMLトークンをWindows統合認証で使われるKerberosトークンに変換するところにあると考えています。
例えば、オンプレにWindows統合認証で組まれた古いSharePointがあり、そのポータル上には同じくWindows統合認証で組まれたClassic ASPのIISアプリがあって、という環境において、スマホをはじめとする非ドメイン端末からアクセスすると、認証ダイアログが山の様に出てきて、というような問題が起きるわけです。
そんな場合、本来であればアプリケーションを利用環境に合わせて修正していくのが筋なんでしょうが、そんなに簡単に修正・移行できるわけではないので、一時的なワークアラウンドとしてWAPを間に挟み、社外や非ドメイン端末はAD FSでフォーム認証し、発行されたSAMLトークンをWAPがKerberosトークンに変換してWindows統合認証を行う、ということも可能になるわけです。
そのあたりを少しデモも交えつつ紹介できればなぁ、、と。
以下が申込みサイトです。
Japan SharePoint Group 勉強会 #18
http://jpsps.com/event/20150314/
3/14(土)に大阪ですが、お暇な方はどうぞ。
2015年3月4日水曜日
[FIM]汎用REST管理エージェントをリリースしました
Google AppsがProvisioning APIのサポートをやめる、という発表があってから、以前リリースしたGoogle Apps用管理エージェントの更新をしないと、、、と思っていたのですが、ようやく対応することが出来ました。
今年の4/20に廃止なので、かなりギリギリになりましたが。
実は前のGoogle Apps管理エージェントがインドあたりで大規模に使われていたりするらしく・・・
Google Provisioning API
https://developers.google.com/google-apps/provisioning/
現在公開しているGoogle Apps用管理エージェント
https://fim2010gapps.codeplex.com/
詳しい使い方は追って公開していこうと思いますので、今回は特徴だけ。
今回の目玉はGoogle Appsだけ、という特定のサービス向けではなく、RESTful APIでプロビジョニングできるサービスなら(ある程度前提はあるものの)接続できる(はず)というところです。
その意味で「汎用」としています。
Generic REST API Management Agent for Forefront Identity Management 2010 R2
https://restmafim.codeplex.com/
※codeplexに公開しているので基本英語でドキュメントは書いていきます。日本語版についてはこのblogで今後書いていこうと思います。
主な特徴としては、
こんな仕組みです。(久しぶりにReflectionとか使いましたw)
対応しているアプリケーションには少々条件があり、
現状Google Apps用のプラグインライブラリを同梱しているので、これをベースに拡張すればSalesforce.comなんかも繋がると思います。
(ちなみにAzure Active DirectoryについてはOAuth周りが特殊すぎて現状ダメですね。これはこれで別途解説したいと思います。)
ソースコードも公開していますので、FIMの管理エージェントを開発する人、OAuth2.0 JWT Bearer Token Flowを生で実装する人には参考になると幸いです。
(もちろん本来の目的であるFIMの管理エージェントとしても使ってもらえると幸いです)
プラグインライブラリの開発方法などを含めまだ公開できていないドキュメントが多数あるので、順次公開していきますので、よろしければ試してみてフィードバックいただけると助かります。
今年の4/20に廃止なので、かなりギリギリになりましたが。
実は前のGoogle Apps管理エージェントがインドあたりで大規模に使われていたりするらしく・・・
Google Provisioning API
https://developers.google.com/google-apps/provisioning/
現在公開しているGoogle Apps用管理エージェント
https://fim2010gapps.codeplex.com/
詳しい使い方は追って公開していこうと思いますので、今回は特徴だけ。
今回の目玉はGoogle Appsだけ、という特定のサービス向けではなく、RESTful APIでプロビジョニングできるサービスなら(ある程度前提はあるものの)接続できる(はず)というところです。
その意味で「汎用」としています。
Generic REST API Management Agent for Forefront Identity Management 2010 R2
https://restmafim.codeplex.com/
※codeplexに公開しているので基本英語でドキュメントは書いていきます。日本語版についてはこのblogで今後書いていこうと思います。
主な特徴としては、
- プラグイン型にしたので、サービス固有のパラメータ(スキーマなど)はプラグインライブラリを作ることで拡張できる
- プロキシサーバ(認証付でもOK)のサポート(DirSyncやAADSyncで困るところですよねぇ)
- セットアップを簡素化するため管理エージェントをパッケージ化(setup.exeとmapackageを作っただけですが)
こんな仕組みです。(久しぶりにReflectionとか使いましたw)
対応しているアプリケーションには少々条件があり、
- OAuth2.0 JWT Bearer Token Flowをサポートしていること
- オブジェクト表現にJSONを使っていること
- (当然ですが)RESTful APIでオブジェクト管理が出来ること
現状Google Apps用のプラグインライブラリを同梱しているので、これをベースに拡張すればSalesforce.comなんかも繋がると思います。
(ちなみにAzure Active DirectoryについてはOAuth周りが特殊すぎて現状ダメですね。これはこれで別途解説したいと思います。)
ソースコードも公開していますので、FIMの管理エージェントを開発する人、OAuth2.0 JWT Bearer Token Flowを生で実装する人には参考になると幸いです。
(もちろん本来の目的であるFIMの管理エージェントとしても使ってもらえると幸いです)
プラグインライブラリの開発方法などを含めまだ公開できていないドキュメントが多数あるので、順次公開していきますので、よろしければ試してみてフィードバックいただけると助かります。
[FIM/MIM]新しいPublic Previewがリリース
ConnectサイトにMicrosoft Identity Manager 2015の新しいPublic Previewがリリースされています。
Active Directory TeamのBlog
Microsoft Identity Manager Public Preview #2 is available
http://blogs.technet.com/b/ad/archive/2015/03/03/microsoft-identity-manager-public-preview-2-is-available.aspx
今回のPreviewの一番の目玉はやはりPAM(特権アカウント管理)がWindows Server 2012 R2のドメインコントローラでも動くようになった、というところです。(前回のPreviewではWindows Server vNextのみのサポートだったのでとってもハードルが高かったので、、、)
また、PAM用のREST APIやサンプルポータルなんかが同梱されています。
他にもCertificate ManagerのアップデートやForefront Identity Manager 2010 R2からのインプレースアップグレードなんかも出来るようになっているので、検証はしやすくなっています。
とりあえず試してFeedbackですね。
Active Directory TeamのBlog
Microsoft Identity Manager Public Preview #2 is available
http://blogs.technet.com/b/ad/archive/2015/03/03/microsoft-identity-manager-public-preview-2-is-available.aspx
今回のPreviewの一番の目玉はやはりPAM(特権アカウント管理)がWindows Server 2012 R2のドメインコントローラでも動くようになった、というところです。(前回のPreviewではWindows Server vNextのみのサポートだったのでとってもハードルが高かったので、、、)
また、PAM用のREST APIやサンプルポータルなんかが同梱されています。
他にもCertificate ManagerのアップデートやForefront Identity Manager 2010 R2からのインプレースアップグレードなんかも出来るようになっているので、検証はしやすくなっています。
とりあえず試してFeedbackですね。
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