2010年7月20日火曜日

3rdパーティ製のFIM管理エージェント

FIM(特にILM)はやはり開発をある程度意識した製品なので、3rdパーティのISVから色々な管理エージェント(MA)がリリースされてきました。
有名なのでOmadaですが、他にも色々な会社がFIMの機能を拡張すべく各種製品やアドインをリリースしています。

そんな3rdパーティ製のMAの一覧がtechnet blogで紹介されています。

Identity Forge

メインフレーム関連との接続MAをリリースしています。

・ACF2, Top Secret, RACF, i5 Management Agent for FIM

 IBM RACFやCICSなどのメインフレームとの連携用のMA

・Unix MA

 SolarisやHP-UX等のUNIXユーザやグループアカウントの連携用のMA

・SAP

 ERP、HW、Web Servicesとの連携用のMA

・Directory Service MA

 Active DirectoryやLDAPv3などある程度ビルトインで持っているものではありますが、恐らくそれらの拡張


Omada

 この会社の最大の特徴はOmaca Connectivity FrameworkというFIM/ILMを拡張するベースフレームワークを持っている点です。このフレームワークを使って各種MAをリリースしている様です。

・SAP

 ERPやHR、Web Servicesに加えてGRC連携も出来るようです。

・System Center Configuration Manager MA

 コンピュータアカウントの管理をSCCMと連携して実施する様なもののようです。

・Exchange Objects MA

 これもある程度はビルトインで持っているものはありますが、拡張しているようです。

・File Share MA

 ファイル共有を追加~変更~削除するためのMAです。

・Home Folder MA

 ホームフォルダの作成や変更、アクセス権の付加などを行うMA

・PowerShell MA

 PowerShellを実行するためのMA

・Initial Load MA

・SharePoint MA


Oxford Computer Group

・SharePoint MA

・SAP MA

・Delta Generator MA

 差分同期をサポートしていないシステムで差分同期をサポートでセル

・BlackBerry

 Black Berry Enterprise Serviceとの連携


■Unify

・様々な連携先を束ねるIdentity Brokerを持っており、MOSSやIBM TIMなど様々なマネジメンなエージェントをサポートする様です。


Schadkra

・Home Directory Management MA


■コミュニティ
sourceforgeやcodeplex上でも各種MAが展開されています。

・Dynamics AX MA
・Sharepoinit List Management Agent
・OpenLDAP MA



と言うようにUSを見ると色々な会社がFIMのエージェント等でソリューションビジネスを実行しているようです。残念ながら日本ではFIMのインテグレーションサービスはある程度立ち上がったものの、先のUSの例の様に独自にパッケージ化している様な事例は見受けられません。
今後日本でもある程度パッケージ化出来るような形が出てくれば良いのだろうとは思いますが、業務的にも例外が多すぎてパッケージ化のメリットが出にくい環境なのかも知れません。

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