こんにちは、富士榮です。
先日(6/24)のOpenID Foundation Japan / Enterprise Identity Working Groupの成果発表会の場で先にニューオリンズで開催されたCloud Identity Summit 2016(CIS)の参加報告をしました。
報告したのはCISで個人的に一番の注目ポイントだった分散セッション管理とBlockchain、Hashgraphの話です。
内容としては、ハイブリッドなSSOの普及に伴い、継続的認証(Continuous Authentication)やその前提となる分散セッション管理の重要性が高まってきていて、アイデンティティレイヤの下に整合性のとれた元帳レイヤ(要は分散DBのレイヤ)が必要で、その手段の一つとしてBlockchainの欠点をうまく補った技術として「Hashgraph」が密かに注目されている、という話です。
HashgraphについてはSwirlds社が論文を発表しているんですが、いかんせん難しい概念なのでBlockchainとの違いを見ながらコンセプトと特徴を解説しました。
Blockchainは不整合が出た枝は切り捨てるので、左の図のような幹から枝が出ては伐採されるイメージ、Hashgraphはあくまでgraphなので関係性を紡ぎながら時系列に伸びていくので右の図のような絡み合ったイメージ、というのが大きな違いです。
細かい内容は以下に資料を公開したので、そちらと資料中にあげている参考URLをご覧ください。
今回は30分のセッションだったので、あまり深堀りは出来ませんでしたが、Swirlds社からHashgraphのSDKがもうじき公開される予定という話もあるので、次回は実際の動きを見てより細かいレベルで解説ができるといいなぁ、と思っています。
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