2021年4月19日月曜日

[Azure AD B2C]カスタムポリシー内のエラーハンドリング

こんにちは、富士榮です。

たまには小ネタを。


Azure AD B2Cのカスタムポリシーを使ってUserJourneyを構成する際に悩ましいことの一つはエラーハンドリングです。

初期状態だと、UserJourney内のOrchestrationStepでエラーが発生した場合はエラーメッセージをパラメータにつけて呼び出し元のアプリケーションへリダイレクトする、という振る舞いをするので、アプリケーション側で発生しうるエラー毎に振る舞いを定義してあげる必要があります。


かっちりした開発をする場合はちゃんとアプリケーション側でエラーハンドリングをするのが正解だとは思いますが、アプリ側に手が入れにくい場合などある程度Azure AD B2C側でエラー画面を出して処理を止めたい場合もあります。こういう時に使うのがUserJourneyBehaviorsに定義するOnError Modeです。
とりうるパラメータと振る舞いは以下の通りです。
  • DisplayInService:Azure AD B2Cのフローの中でエラーメッセージを表示して処理を止める
  • ReturnToRequestor(Default):呼び出し元アプリケーションへエラーメッセージをつけて戻す

試しに絶対にエラーになるREST APIを呼び出すClaimsProviderを作りUserJourneyの中で呼び出して見ます。

ServiceUrlがhttps://www.example.com/apiとなっているのでNot Foundとなり、このTechnical Profileは絶対に失敗します。

このUserJourneyを呼び出すRelyingPartyのOnError ModeをDisplayInServiceにセットして見ます。


これでフローを実行してみると一番最初に貼り付けた画像の挙動(初期状態)とはことなり、Azure AD B2Cのフローの中でエラーメッセージが表示され、フローが停止します。



どちらが良いかはシナリオ次第ですが、デバッグ時はこちらのモードを使ったほうがわかりやすいかもしれませんね。


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