先週3/6(金)に開催された第4回Liberty Alliance技術セミナーの資料が公開されています。
http://wiki.projectliberty.org/index.php/JapanSIG/Seminars/TechSeminar
残念ながら参加はできなかったので、早速資料をチェックしてみました。
・SAML2.0の仕様詳細とデモ実演
SAMLって何?というところから、ProfileやBinding、Assertion、Protocolの定義内容などがわかりやすく解説されています。
日本語の資料であまりわかりやすい資料がないので、貴重です。
・SAML2.0とOpenIDの相互運用デモ
SAML、OpenID、CardSpaceの相互運用の取り組み、Concordia Projectの紹介などのオーバービューから具体的なデモシナリオ、デモ実演という流れです。デモが見たかったです・・・。
最近この手の相互運用のネタが結構流行っていますが、まだSAMLやOpenIDなどのキーワードが浸透しきっていないせいか、「相互運用」の意味が理解しづらいものとなっているのでは?と感じています。
Libertyなどで話題に上っている「相互運用」はあくまで利用者の視点でSAML対応のIdPで認証されたユーザがシームレスにOpenID対応のRPのサービスを利用できる、ということを指しています。(SUICAとICOCAの相互運用とイメージ的には近いかも知れません)
ただ、それぞれのキーワードの定義をものすごく乱暴に解説すると、
・SAML:認証の仕組みではなく、認証情報の連携や属性交換の仕組み。認証状態(認証されたIdP情報)や属性をXMLベースのAssertionで受け渡す
・OpenID:認証の仕組みではなく、認証情報の連携や属性交換の仕組み。IdP(OP)のURI自体がIDとなっている
・CardSpace:InfoCardというメタファを利用して認証プロバイダをユーザ自身に選択させる仕組み
となります。
こうやってみると、SAMLとOpenIDやCardSpaceを同列に並べてしまうことにちょっと違和感を感じてしまいます。
全体的に言葉遊びになってしまいがちですが、うまくマッチする日本語がないのが最大の原因なのかも知れませんね。
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2 件のコメント:
確かに適切な日本語がないことが多いのでいつも悩んでしまいます。。。。
> kimimasaさん
そうですね~。
本来の言葉の定義と使われ方がずれてしまったりしていて、ただでさえややこしいことが余計にややこしくなってしまっている原因になっているのかも知れません。
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