AzureAD上に作成(もしくはオンプレミスADから同期)したユーザに全体管理者ロールを与えておき、そのユーザで別のAzureサブスクリプションへサインアップするとどうなるのか?を試してみました。
前々回のポストで全体管理者としてアサインしたユーザが他のユーザ情報を参照・編集してしまうのを防ぐには、という話題で初期状態で管理ポータルへアクセス出来ないので、、ということを紹介しました。
ただし、その管理者アカウントでAzureサブスクリプションを新規にサインアップしてしまえば管理ポータルにアクセスできてしまうので、やはり注意が必要です。
これを防ぐには前回のポストで紹介したようにWebアプリケーションの認証を行う際にIdPへネットワーク的にアクセスできないように構成するなど別の対策が必要になります。
実際にどうなるのかを試してみます。(かなり当たり前な結果ばかりですが)
全体管理者アカウントでサインアップして管理ポータルにアクセスすると以下のような状態になります。
最初から自分が管理者となっているAzure Active Directory(AzureAD)のディレクトリが見えています。
開いてみると、当然全ての操作が可能です。
柔軟に色々なことができるAzureADのアイデンティティ管理ですが、何をしたら何が起きるかをしっかり把握しておかないと危ないので、しっかり把握しておくことが大切です。
尚、当該のアカウントに多要素認証設定をしておくと最初からアカウントの管理メニューに追加の認証に関する項目が出てきます。(ちなみにこのユーザ、OpenAMで認証するように構成してあるユーザなので、ポータルにアクセスすると、OpenAMにリダイレクトされ認証された後、AzureADの多要素認証が実行されます)
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