2015年4月2日木曜日

[FIM/MIM]ライセンス体系の変更~Windows Serverのライセンスに統合

※ライセンスにかかわる話なので、正式な見解は日本マイクロソフトにご確認ください。
 本ポストの内容については責任を負えません。

昨日から某所がざわついた話題です。

2015年4月1日のマイクロソフトのワールドワイドでのライセンス体系の変更によりForefront Identity Manager 2010 R2 Server(FIM)のライセンスが大きく変わっています。

以前と比較すると、下表のようになります。
2015年3月まで2015年4月から
サーバライセンスサーバごとに必要Windows Serverライセンスに含まれる
(OSの一機能として定義される)
CAL別途FIM CALが必要FIM機能を使うためには、別途FIM CAL/Enterprise Mobility Suite/AAD Premiumが必要
※実質変化なし
CAL例外事項FIM Syncのみの利用ならCALは不要同左


最大かつ唯一の変化点は「サーバ・ライセンスが不要になった」という点です。
FIMの様に多数のサーバで構成する製品だとこれはかなりの競争力の源泉となると思われます。
(まぁ、他社の例を見ていると基本はユーザライセンスのみ、というメーカが多いので同じような形になった、というだけかも知れませんが)

参考)Volume Licensingのページ
  http://www.microsoft.com/licensing/products/products.aspx


このページよりProduct Use Rights(PUR/製品使用権説明書)およびProduct List(PL/製品表)をダウンロードし中身を見てみると以下のように記載されています。

◆変更点(PUR/PL)
・削除された製品としてForefront Identity Manager 2010 R2 Serverが記載
・Windows Serverに関する変更点として以下が記載
Forefront Identity Manager 2010 R2 機能の追加 CAL の要件を満たすものとして、Forefront Identity Manager 2010 User CAL、Enterprise Mobility Suite User SL、および Microsoft Azure Active Directory Premium を追加しました。
Forefront Identity Manager 2010 R2 機能の追加エクスターナル コネクタの要件を満たすものとして、Forefront Identity Manager 2010 R2 External Connector を追加しました。
ID 情報を管理するための CAL の要件を追加しました。
Forefront Identity Manager 同期サービスのみを使用するユーザーについては CAL は不要である旨を明確にしました。

◆Windows Serverの項目
・機能として「Forefront Identity Manager 2010 R2機能」と記載
・FIM機能を利用する場合の必要CALとして以下が記載
Forefront Identity Manager 2010 R2 User CAL (デバイス CAL は使用できません) または
Enterprise Mobility Suite User SL または
Microsoft Azure Active Directory Premium
・追加の条件として以下が記載
証明書および ID の管理
本ソフトウェアで ID 情報を発行または管理するユーザーについては、CAL も取得する必要があります。
同期サービス
Forefront Identity Manager 同期サービスのみを使用するユーザーについては、CAL は必要ありません。





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