関連ポスト)
・Office2013 Windowsクライアントが多要素認証とSAML IdPサポート
http://idmlab.eidentity.jp/2014/11/office2013-windowssaml-idp.html
・[Office Preview]Outlook等の多要素認証サポート
http://idmlab.eidentity.jp/2015/03/office-previewoutlook.html
簡単に言いますとOfficeクライアントがADAL(Active Directory Authentication Library)に対応した、というだけなのですが、Office Teamの公式Blogなどでは「Office Modern Authentication」なんて呼んでいます。
◆準備
以下の2点を事前に実施する必要があります。
①Office365のテナントに対してModern Authenticationを有効にしてもらう
⇒現在実施中のPublic Previewプログラムに参加する必要があります。参加するにはMicrosoft Connectサイトへの登録とアンケートへの回答が必要です。
②OfficeクライアントをインストールするPCのレジストリを変更する
⇒以下のキーを追加する必要があります。
レジストリ・キー | タイプ | 値 |
---|---|---|
HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Office\15.0\Common\Identity\EnableADAL | REG_DWORD | 1 |
HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Office\15.0\Common\Identity\Version | REG_DWORD | 1 |
HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Office\15.0\Common\Debug\TCOTrace | REG_DWORD | 3 |
詳細は以下のURLに記載されています。
https://support.office.com/en-us/article/Enable-Modern-Authentication-for-Office-2013-on-Windows-devices-7dc1c01a-090f-4971-9677-f1b192d6c910?ui=en-US&rs=en-US&ad=US
※詳細は公式blogをみてください。
http://blogs.office.com/2015/03/23/office-2013-modern-authentication-public-preview-announced/
◆Outlookにアカウントを追加する
準備が出来たら早速試してみます。
今回は多要素認証を有効、かつAD FSとID連携しているアカウントを使ってExchange Onlineに接続してみます。
①Outlookを起動し、アカウント情報を入力する。
この際、パスワードを入れずに[次へ]をクリックします。
②AD FSのログイン画面が表示されるのでログインする。
③多要素認証を行う。
今回はOffice365側の多要素認証を有効にしているアカウントなので、Microsoft Azure Authenticatorアプリケーションで追加認証をします。
④アカウント設定が完了する
これで設定は完了です。Outlookを再起動して使い始めましょう。
通常の使用についてはこれで問題ないと思うのですが、セキュリティ面からはOutlookを起動する都度認証をしたいところです。
ところが、アカウントの設定⇒セキュリティ設定で[ログオン情報を毎回入力する]を設定しようとしたのですが、グレーアウトされており設定できませんでした。
今のところ端末を紛失したら困りますね。。。発行したトークンの無効化をする様な画面も見当たらないですし。。
このあたりは少し改善が必要なポイントかも知れません。
(公式blogのコメント欄で同じ質問している人がいますが回答はないみたいです)
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