こんにちは、富士榮です。
Windows 10の新機能であるWindows Helloでは顔や指紋などの生体情報を使ってOSへログインすることが出来ます。
関連ポスト)
[Windows10]ついにWindows Helloで顔認証!
http://idmlab.eidentity.jp/2015/07/windows10windowshello.html
一方で他のOS/デバイスではどうなのかと言いますと、iOSにおけるTouchIDのあるAppleや、SAMSUNGやdocomoがFIDO Allianceに参加しているAndroidなどもメーカ実装として生体認証に対応してきています。
こうなってくると気になるのがGoolgeの出しているChromebookです。
(気になるのはごく一部の人だとは思いますが)
と、いうことで確認してみます。
◆準備
今回は以下の2つの機能を使ってChromebookへのログイン/ロック解除時の顔認証を目指します。
1.Smart Lock for Chromebook
2.Smart Lock for Androidの顔認識機能
1.Smart Lock for Chromebook
まずはChromebook側のSmart Lockです。
ChromebookにはSmart Lock for ChromebookというAndroidを使ったログイン/ロック解除機能が存在します。
Android スマートフォンで Chromebook のロックを解除する
https://support.google.com/chromebook/answer/6070209?hl=ja
簡単に言うとあらかじめBluetoothでペアリングされた、Smart Lockに対応した端末(Android 5.0以降)がChromebookの近く(Bluetoothの有効範囲)にあるとパスワード入力をスキップして端末へのログインやロック解除を行うことが出来る、という機能です。
この機能を使うには、BluetoothをONにした状態で、Chromebookの設定からSmart Lockの設定を行います。
設定時、同じくBluetoothをONにしたSmart Lock対応のAndroid端末が近くにあると、自動的にデバイスを検出します。
2.Smart Lock for Androidの顔認識機能
次にAndroid端末側です。
こちらも端末の設定のセキュリティ項目からSmart Lockの設定を行います。
今回は顔認証を行うので、「認識済みの顔」を選択し顔を登録します。
◆テストする
ここまでで、Chromebook⇒Android端末⇒顔という信頼関係が構築されました。
早速Chromebookを起動、もしくはロックします。
Android端末側のロックを解除していない状態だと、以下のようなメッセージが表示され、ロック解除を促されます。
Android端末側を起動すると、ロック画面の一番下に顔マークが表示され、信頼済みの顔を探します。
正常に顔を認識すると顔マークがロック解除マークに代わり、画面をスワイプするとパスワードを入れなくても端末ロックを解除できます。
Android端末のロックを解除すると連動してChromebookのロックも解除され、Chromebookのロック画面がロック解除状態になり、写真をクリックすれば同じくパスワードを入れなくても端末ロックを解除できます。
Windows 10のWindows Helloと異なり、PC(+カメラ)単体での顔認証とは行きませんが、Android端末側のロック解除方法によって認証のバリエーションが変えられるので、利用者の状況に合わせた柔軟かつ安全な運用を行うことができると思います。
※そのような意味で、生体認証付きの多要素認証ログインという方が的確なのかもしれません。
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1 件のコメント:
ChromeOSで生体認証をしたかたったのでとても参考になりました。
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