2013年末に第1版が出てから2年3か月を経て、改訂版の「OpenID Connectのエンタープライズ利用ガイドライン」および「(同)実装ガイドライン」が公開されました。
実装ガイドライン
利用ガイドライン
初版では利用ガイドラインと実装ガイドラインが分離されておらず、若干プロトコル寄りに偏った内容でしたが、今回はエンタープライズにおけるID運用の特徴を踏まえたフェデレーションやプロビジョニングに関する考え方をまとめた「利用ガイドライン」と、OpenID Provierや対応するアプリケーション、SCIMを使ったプロビジョニング・サービスの実装に特化した「実装ガイドライン」を別冊とすることにより、より読み手を意識した構成となっています。
各ガイドラインはOpenID Foundation Japanのホームページからダウンロードできますので、ぜひダウンロードして目を通してください。
https://www.openid.or.jp/news/2016/03/eiwg-guideline.html
私がエクスジェン・ネットワークスの江川さん、セコムの島岡さんと3名で改訂を担当させていただきました利用ガイドラインの中身を簡単に紹介させていただきますと、
- なぜフェデレーションが必要なのか?
- エンタープライズとコンシューマのフェデレーションに関する考え方の違いとプロビジョニングの必要性
- 標準化されたプロビジョニングAPIの重要性
- アイデンティティとトラスト、身元保証
- 権限委譲と代理アクセス、トレンドとしてのUMAの紹介
といったキーワードでまとめています。
また、オージス総研の八幡さん、OpenID Foundation Japanのnov氏らでまとめた実装ガイドラインではOpenID ConnectおよびSCIMのプロトコルの解説からユースケースへの適用、実際のサンプル実装例が解説されており、かなりのボリュームになっています。
ID管理・ID連携の企画~検討を行うIT企画の方にも、サービス実装を行う開発者の方にも役立つ内容となっていると思いますので、是非ダウンロードしてご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿