こんにちは、富士榮です。
ものすごく久しぶりに書いている気がしますが、本当は4月ごろに書きたかったネタです。
簡単にいうと、
「LINEログイン(Webログイン)で2要素認証を要求するかどうかLINEアプリ側で設定できるようになりました。」
という話です。
アナウンス(4月26日付け)
そして、今回は
「LINEログイン(Webログイン)で2要素認証を要求するかどうかを管理者がコンソール側で設定できるようになりました。」
というアナウンスがありました。
アナウンス(6月28日付け)
まぁ、ここまではいいんですが実際2要素認証をした場合としなかった場合でid_token(特にamr=Authentication Method Reference Values。要は認証手段)がどう変わるのか?がアプリケーション開発者側の関心事項だと思うので確認しました。
結果、「2要素認証しても何も値が変わらない」ので非常に残念なんですが一応記録として残しておきます。
設定方法(コンソールで強制する設定)
LINE開発者コンソールからLINEログインを開くと2要素認証を要求する、というトグルスイッチがあります。現在初期値はOFFですが7月下旬ごろから初期値がONになるそうです。
で、amrはどうなるのか?
本題ですが、そもそもLINEログインで想定されている認証手段は
- パスワード
- QRコード
- シングルサインオン
- 自動ログイン(スマホのみ)
の4種類です。
それぞれについてamrの値が以下の通り設定されています。
- パスワード:pwd
- QRコード:lineqr
- シングルサインオン:linesso
- 自動ログイン(スマホのみ):lineautologin
今回は自動ログイン以外のWebシナリオで2要素認証を強制する機能なのでlineqrとかlinessoがIANAに登録されているのか?(いやされていない)という話は置いておいて、RFC8176的には「mfa」とか素敵な値が返ってくることを期待するんですが、結果何も変わらずpwd/lineqr/linesso(まぁSSOの場合は2要素認証は求められないって仕様なのでいいとして)がそのまま返ってきてしまいました、というオチです。
ということでLINEログイン(Webログイン)を組み込むアプリケーション開発者の皆さんはLINEログイン側で2要素認証が行われているかどうかを判別する手段は今のところ提供されていないので、センシティブな処理を行う場合は独自でセキュリティ強化の対策を行う必要がまだまだありそうです。
ちょっとLINEさんにはフィードバックしておいた方が良さそうかな、と思います。
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