2011年12月13日火曜日

Windows Azure Active Directory


Azure 方面では大幅アップデートでお祭り状態?になっているみたいですが、ひっそりとアイデンティティ関連に関してもアナウンスがされています。
詳細はこれから徐々に出てくると思われますが、現状出ている情報から見えるところだけとりあえず。


まず、タイトルが「Windows Azure Active Directory」になっています。
http://www.windowsazure.com/en-us/home/tour/access-control/

少しずつ本文から抜粋します。
Windows Azure Active Directory is a cloud service that provides identity and access capabilities for applications on Windows Azure and Microsoft Office 365. Windows Azure Active Directory is the multi-tenant cloud service on which Microsoft Office 365 relies on for its identity infrastructure. 


Windows Azure 上のアプリケーションおよび Office365 用のアイデンティティ&アクセス機能を提供、とあります。
これまで、似たようなサービスではありましたが、全く別の基盤として稼働してきた AppFabric ACS と Office365 のアイデンティティ・プラットフォームでしたが、ついに統合?されることになりそうです。(単なるブランド統合だけかもしれませんが)

【参考】
これまでの Office365 のアイデンティティ・プラットフォーム。
ACS と同様に AD FS2.0 とのフェデレーションが出来ましたがあくまで Offce365 専用。

































こんな記述もあります。
You can enable single sign-on, security enhanced applications, and simple interoperability with existing Active Directory deployments using Access Control Service (ACS), a feature of Windows Azure Active Directory

AppFabric ACS の位置づけが明確に Windows Azure Active Directory の一機能とされています。

こんな記載もあるので、やれることとしては既存の Active Directory と一緒に使うことによって SSO などを実現、とあるのでそれほど変わらないのかと。
You can quickly extend your existing on-premises Active Directory authentication to your cloud applications through ACS. By using your existing user directory as the authoritative identity provider, users are authenticated to your cloud applications with their existing accounts.   


標準技術への対応に関する記述は以下の通り。OpenID 2.0 との記載は以前からありましたが、OpenID Provider の追加は非サポートでした。今後はどうなるのかちょっと期待。
Integrated and customizable Home Realm Discovery so users can choose their identity provider with support for Windows Live ID, OpenID 2.0, Google, Yahoo, Facebook, and enterprise providers such as Windows Active Directory.


その他ですが、最近の Azure 界隈はかなり OSS に寄っている気がします。以下の記述を見ても Ruby の記述があるあたりが OSS 開発者を強く意識しているのかな?と思います。
ACS is compatible with virtually any modern web platform, including .NET, PHP, Python, Java, and Ruby, and has out-of-the-box support for popular web identity providers including Windows Live ID, Google, Yahoo!, and Facebook. 


今回はまだリリースされている情報が少ないので、機能面ではあまり見えておらず、単なるリブランディングなのか?とも思えますが、引き続き要ウォッチです。

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