2012年4月20日金曜日

[FIM 2010]便利ツール - FIM Object Visualizer


SIer にとって、システム構築をするときに設定内容をいちいちドキュメントに転記して成果物を作成するのってかなり面倒ですし、コストがかかるポイントだったりします。
また、運用開始後も色々とシステム構成は変更されるので、運用の中で構成管理や変更管理のプロセスをどのように回していくかをしっかり設計しておかないとあっという間に誰も設定がどうなっているのかわからなくなってしまいます。

そういう時に便利なのが設定書の生成ツールです。
この手のツールは ID 管理製品の中では MaXware 製品がデフォルトで機能として組み込んでいました。(導入をするときは本当に便利でした!) MaXware 製品は設定内容を Word 文書に出力してくれたのでほぼそのままの状態で納品物が完成するレベルのクォリティでした。(SAP に買収された後もこの機能はなくなっていなかったと記憶しています)

一方 FIM 2010 ですがデフォルトでそのような気の利いた機能が提供されていないのですが先日 CodePlex に「FIM Object Visualizer」が公開されました。
簡単に言うと FIM の設定を Visual で確認できる GUI ツールです。

ツール URL : http://fimov.codeplex.com/

簡単に紹介します。

Click Once でインストールするとツールが起動するので Data メニューより Get Data をクリックします。
(内部的に PowerShell を使うので、 Set-ExecutionPolicy で実行ポリシーを Unrestricted に設定する必要があります)


























データの取得が完了すると Show メニューより各種設定を表示させることが出来ます。
(内部的には取得したデータを xml で保存しているので、運用上はその xml を履歴管理していけば良いと思います)








































例えば、同期規則(Synchronization Rules)を表示させると以下のようにデータが表示されます。



























他にも Show メニューで表示させた情報を取得するための PowerShell スクリプトの生成機能も付いています。
























先の同期規則を表示した状態で Show メニューから PowerShell Script を実行するとスクリプトが表示されます。



























なかなか便利なツールなので、FIM の運用を行う際はこのツールを組み込んでおくと良いかも知れません。

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