Forefront Identity Manager 2010 R2 向けの Service Pack 1 がリリースされたところですが、今後の Synchronization Service 機能のサポートに関する情報が Technet に掲載されています。
Deprecated Features And Planning For The Future
http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj879229(v=ws.10).aspx
概要をピックアップしておきます。
カテゴリ | 廃止される機能と対応方針 | |
---|---|---|
Web Service 設定インターフェイス | 次バージョンで廃止され、PowerShell コマンドレットが提供されることになる | |
管理エージェント | ビルトイン管理エージェント | FIM CM、Lotus Notes、SAP R/3 用の管理エージェントが次バージョンで廃止される Lotus Notes、SAP R/3 用の管理エージェントは新バージョンのもので置き換えられる |
ECMA 1/XMA で開発された管理エージェント | ECMA 2.0 で置き換えられる | |
FIM Sync Service プロセス外での管理エージェント実行 | 廃止され、管理エージェントは Sync Service と同一プロセスで実行される | |
パーティションの表示名の設定 | 機能自体はなくならないが、WMI インターフェイスに代替名を提供するためだけに利用される | |
実行プロファイル | 複合プロファイル(Delta Import / Sync、Full Import / Delta Sync、Full Import / Sync)は廃止されるので、プロファイルの中で複数ステップを定義する必要がある。 | |
属性の優先順位 | 同一優先順位(Equal Precedence)の廃止。例外として FIM Service MA を使う場合は Manual Precedence が提供されないので Equal Precedence を利用する必要がある | |
Join ルール | 任意のオブジェクトへの Join は不可へ。Join ルールを定義するときは明示的にメタバース上のオブジェクトタイプを指定する必要あり | |
属性フロー | エクスポートされる値に対する Allow Nulls のチェックボックスを外せない様に。現在の環境でチェックがされていることの確認が必要 Do not recall attributes の廃止。属性は必ず再確認される | |
ルール拡張 | プロセス外実行 | 廃止され、FIM Sync Service と同一のプロセスで実行される |
トランザクションプロパティー | インバウンド、プロビジョニング、アウトバウンド同期の各プロセスの間でデータの受け渡しをしない形で構成する必要がある | |
ExchangeUtils:Create55* メソッドの廃止 | Exchange Server 5.5 へのオブジェクト作成機能の廃止 | |
インターフェイス(Mms_Metaverse) | 次バージョンで ClmUtils クラスメンバはすべて廃止される |
既存の FIM のデプロイにも影響があるので、現在 FIM2010 を利用している方は一読し、以後の対応について検討を開始しておくことをお勧めします。
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