こんにちは、富士榮です。
Windows 10初の大型アップデートである「Threshold 2」が公開されましたので、早速新機能を順番に見ていきたいと思います。
なんといってもアイデンティティ屋さんにとっての一番大きなアップデートはBYODシナリオにおけるMicrosoft Passportのサポートです。
これまではAzure AD JoinのシナリオでしかMicrosoft Passportが使えず、職場のアカウントを追加(WorkPlace Join)してもOffice 365などへのシングルサインオンはできませんでしたが、今回のビルドからはMicrosoft Passportが使えるようになったので、BYODシナリオでもしっかりシングルサインオンしてくれます。
では、早速設定してみます。
今回は、ローカルアカウントを使ってPCにログインしていますが、その状態でアカウントの設定を開き、職場のアクセスメニューを開くと、これまでのビルドとは大きく異なるメニュー構成となっていますので、Azure ADにサインインをしてみます。
すると、なぜかメールとアカウントの画面に飛ばされるので、「他のアプリで使われるアカウント」から「職場または学校アカウントを追加」をクリックします。
お決まりのAzure ADへのログイン画面が出てくるのでサインインしていきます。
多要素認証が必要なので、通知が飛ばされます。
ポリシーが適用されていきます。
このあたりのポリシーの中身はIntuneなんかで設定します。
作業PINの作成が要求されます。
作業PINなのか職場用PINなのかいまいちわかりませんが、気にせずPINを登録します。
作成が終わると準備完了!と言われます。
アカウントが追加されていることが確認できます。
さて、ここまでで準備は完了ですので、早速ログインしてみます。
そのままブラウザを起動し、アクセスパネルなどAzure ADと連携しているアプリケーションを立ち上げると、Microsoft Passportが有効になり、シングルサインオンされます。
なお、Azure AD上に登録されたデバイスを確認してみると、WorkPlace Join端末であることがわかります。
今後、Windows Server 2016も出てきますので、Microsoft Passportの適用範囲もさらに広がってくると思いますので、非常に楽しみな分野です!
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