みなさん、TBDってご存知ですか?
Twitterの共同創業者のジャック・ドーシーが創設したBlockの暗号資産部門からスタートしたプロジェクトでweb5(web2+3でweb5とのこと)を提唱しているチームです。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/13/news071.html
DIDやVCをやっている人たちが一時期集まったチームでもあり、先日周南公立大学のデジタル学生証プロジェクトでも採用されたプラットフォームを提供していることでも話題になりました。
今日は、web5の細かい話をするわけではなく、このチームが書いている初学者向けのVerifiable Credentialsの解説記事が結構面白かったので紹介します。
https://dev.to/tbdevs/the-illustrated-beginners-guide-to-cryptographic-identity-verification-51f0
※実は、web5のイントロなどもしているシリーズ(全3回)の第2回なので、興味があれば第1回から読んでみると良いと思います。(改めて紹介するかもしれませんが、某X社がネタにされていて面白いです)
ではみていきます。最初からアメリカンな感じです。
第1回を読むとわかるのですが、主人公は某SNSの名称変更に伴い自分のユーザ名を奪われてしまったことからプライバシーとデータのポータビリティについて制御ができることの重要性に気がついてしまいます。
アプリの名前を変えるからあなたのユーザ名を変えるよ!との非情な通知
そして彼らは旅行に行くわけですが、この辺りからVCが出てきます。
でも、彼女は「ふーん」と塩対応です。
彼女は物理パスポートを使うので長蛇の列へ並びます。
でも主人公以外の3人(彼氏+友人カップル)はそんな彼女を置いてデジタル身分証明書が使えるレーンでスイスイと通過します。付き添ってあげるなり待ってあげるなりすればいいのに・・・
でも主人公も馬鹿ではないので、CLEARレーンに並んで少しでも早く追いつけるようにしようとします。
しかしそこでも事件が起きます。
「奥様、あなたはランダムな本人確認の対象に選ばれました。」
と言われてしまうのです。
そして彼女がパスポートを係員に渡すと、「ああ、私たちは誕生日が同じなんですね!」とか「出身地は美しい島ですよね〜」とか言われてしまいます。(こんな係員いるのかな?)
そして彼女はVCについて飛行機の中で調べ始めます。
調べた結果VCは「過剰な個人データを明らかにせずに、法定飲酒年齢に達していることを証明する必要があるとします。完全な ID を提示する代わりに、ベンダーに VC を提示することもできます。販売者は資格情報を年齢証明として認識し、引き換えにアルコールを提供します。」などのユースケースが出てくるわけです。
とここでこの記事は終わるわけですが、こんなシチュエーションある?と思いつつもデジタル身分証明書としての使い方、選択的開示によるプロイバシー保護についてなど簡易に説明してくれていて面白かったです。
日本でもこういうシナリオで解説書を書くともうちょっと広がるのかもしれませんね。
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