Digital Credential Consortiumが公開しているOSSのVerifiable CredentialsのIssuer/Walletを試してみました。
Adminダッシュボード
Learner Wallet
何をするツールなのか、というと学修歴(に限りませんが)をVerifiable Credentialとして発行する管理ツール(ダッシュボード)とそれを受け取るための学習者向けのWalletの組み合わせになっており、管理者が定義したVCを学習者に対して発行することができます。
導入方法は非常に簡単で、
に書かれている通り、dockerイメージを落としてきて実行するだけです。
ただ、本ツールは基本的にメールでクレデンシャル発行要求を飛ばすところから始まる前提となっているので(要所要所にOpenBadge系の匂いがします)、メールサーバの設定をしてあげる必要があります。
そのためには、手順にある
curl https://raw.githubusercontent.com/digitalcredentials/docs/jc-compose-files/deployment-guide/docker-compose-files/admin-dashboard-compose.yaml | docker compose -f - up
ではなく、
https://raw.githubusercontent.com/digitalcredentials/docs/jc-compose-files/deployment-guide/docker-compose-files/admin-dashboard-compose.yaml
をダウンロードしてきてメールサーバに関する記述を変更した上で、docker-compose.ymlにリネーム、docker-compose -up -dをする方がベターです。
変更対象は
- SMTP_HOST=sandbox.smtp.mailtrap.io
- SMTP_USER=myusername
- SMTP_PASS=mypassword
の3行です。私はテスト用にmailtrapを使ったので必要なSMTPホストやユーザID、パスワードはmailtrapのサンドボックスの値を使いました。
これでdockerイメージから起動すると、http://localhost:3000で管理画面へアクセスできます。初回は管理ユーザを作成するところから始まります。まだ何もありません。
使い方としては、まず最初にCredential Templatesから発行するVCの定義を行います。
タイトルやテンプレートとなるJSONを記載してきます。
ちなみに
にサンプルのJSONテンプレートがあるのでそのまま使いました。
定義ができました。非常に簡単です。
あとは、実際にVCを発行することになりますが、最初のIssuance OverviewのページからUpload and Prepare BatchをクリックしてVCの発行を行います。
基本は先ほどのCredential Templatesの定義とEmail Templatesの定義を指定し、CSVファイルに記載した宛先に対してメールを飛ばす仕組みになっています。
必要なフィールドを入れたCSVファイルを用意してアップロードします。
先述の通りmailtrapを使っているのでサンドボックスからメールの確認ができます。
すると、、、、エラーがでます。
しかし、こう言うツールがOSSで出てくるのは非常にいいですね。うまくコントリビューションしていければと思います。
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