こんにちは、富士榮です。
ということで初日が終わったIIW(Internet Identity Workshop)ですが自分メモとして記録をしておきたいと思います。
といってもアンカンファレンスなのでゆるーく話を聞いていた部分も多く、特に印象に残っているセッションについてのみ記録しています。
いつものアジェンダ作成の会です。
今回私が参加したのは、以下のセッションです。
- DCC Update - Dmitri Zagidulin
- Should Proof of Humanity apply to My Personal AI? - Adrian
- SD-JWT(SD-JWT VC & SD-JWT VDM) - Kristina Yasuda, Oliver Terbu
- Decentralized Storage & Bring your own identity - Aaron
- OID4VCI Events - Oliver Terbu
どれも面白かったのですが、1番目のDCCの話と5番目のOID4VCI Eventsの話をメモしておきます。
DCC Update
ずっと追いかけているMITが中心に進めているDCC(Digital Credential Consortium)です。これまでもIIWやその他のミーティングで色々と情報交換はしてきたのですが、ここにきてかなりの進捗があったように感じます。
昨年3度目のPlugFestをJFFとジョイントで実施した、ということで実装が揃ってきているのが素晴らしいですね。
DCC自体もOSSでIssuerおよびWalletなどのモジュールを公開しています。
https://github.com/digitalcredentials
Issuerの管理ツールも公開されていて、dockerイメージなので割と簡単にセットアップできます。私も入れてみました。(細かいところは追々)
Walletについてもソースコードも公開されていますし、ストアに公開もされています。
(ちょっとカスタムURLスキームが独自過ぎるのが微妙ですが)
こう言うベースがあるとフィードバックのループも回ると思いますので成長できそうです。みなさんも触ってみてフィードバックしましょう。
OID4VCI Events
Oliverのセッションです。
OID4VCIでWalletに発行されたVCに関してShared Signalを使ってイベントを送信することでライフサイクル管理を厳格化しましょう、というシナリオの提案です。
ユースケースとしては
- Notify the wallet in case the credential got revoked before end of TTL window
- Notify the wallet in case a new credential type can be requested
- Notify the wallet thee data for one credential got updated and a new credential with the updated data is available
が挙げられていました。
ちょっと光ってしまっていますがこんなことを考えているそうです。
アイデアとしては結構面白かったのでうまく進むといいなぁ、と思います。
現時点での私のコメントはVC発行のときに使うアクセストークンとSSFの登録を行う際に使うアクセストークンはぜひスコープを分けてもらい、Issuanceの際に同じスクリーンで同意ができるようにできるといいと思います。発行はOAuthの世界で同意、プッシュ通知はモバイルアプリの世界で通知(まぁ、これはどっちにしろいるわけですが)という形でバラバラになるよりも、発行はOKだけど通知は嫌、みたいなシナリオにも最初の段階で対応できるようなUIが実現できる方が良いなぁ、と思いました。
ということでまた明日!
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