先日書いたInternet2のNext Generation Credential Working Groupのレポートについて見ていきます。
オーサーはInternet2、デトロイト大学、イリノイ州立大学の方々が名を連ねています。
CACTI Next-Generation Credentials Working Group自体のメンバーはかなり多岐に渡っていて、先ほどのオーサーが所属する大学やMITなどの大学群、Yubico(といってもJohn Bradleyですが)、日本からもNII、Wide Project、私もOpenIDファウンデーション・ジャパンの帽子で名前だけ載っています。
(実態はほとんど貢献してません)
早速見ていきましょう。
まずは、エグゼクティブ・サマリです。
2023 年 4 月、Internet2 の Trust and Identity Services 部門のアーキテクチャ ガバナンス グループである Internet2 Community Architecture for Trust and Identity (CACTI) は、研究と教育 (R&E) のアイデンティティとアクセスに関する世界的な参加を求めるオープンなワーキング グループを設立しました。 管理 (IAM) コミュニティ。R&E ミッションをサポートする新しいテクノロジーの採用の可能性を探ります。
ちょうど、IIWのタイミングでInternet2のRoyさんとMITのDmitriさんと会話したところから私も参加することになりました。
どんな目標だったのか、についてチャーターに記載されています。
電子 ID の状況は、従来のフェデレーテッド Web シングル サインオン インフラストラクチャで使用されていた強力に集中化されたモデルから、ユーザー (資格情報保持者) が、いつ、どのような ID を主張するかを選択できるモデルに移行しつつあります。 どのような信頼当事者/検証者、そしてどのような種類の情報を開示するのか。 後者のタイプのユーザー中心のアイデンティティ エコシステムは、「自己主権アイデンティティ」、「検証可能な認証情報」、「ウォレットベースの認証情報」などとしてさまざまに知られています。
研究と教育のアイデンティティとアクセス管理エコシステムが成長し、この新しい環境と一連の期待に適応する必要があるかどうか、なぜ、どのように成長する必要があるかを理解するには、これらのテクノロジーの導入のユースケースと推進要因を理解する必要があります。 CACTI メンバーが単独で、より大きなコミュニティの強力な参加なしに、意味のある、または包括的なユースケースを導き出すことは不可能です。 そのために学習者、教師、研究者、管理者、卒業生など、多様なユーザー コミュニティの視点を入れることしました。
伝統的に大学はSAMLを使ったフェデレーションを構成しているわけですが、Verifiable Credentialをどのように利活用するか?はやはりグローバルでも大きなアジェンダになっている、ということですね。
ワーキンググループの成果についてこう続きます。
ワーキング グループは、比較的短い期間で「次世代認証情報」の意味を独自に定義し、InCommon および REFEDS コミュニティからユース ケースを収集するための呼び出しを作成しました。 2023 年 9 月の Internet2 Tech Exchange 会議での発表期限までに、このグループの会議は合計 8 回ありました。最初の会議は用語の定義と理解を構築するために費やされました。 多くの参加者がこのプロセスに意見を提供しました。 ワーキンググループのメンバーは、期限までに 31 のユースケースを収集して文書化し、最初の 8 つのユースケースを詳細に分析しました。 これらのサブセットは、今後の作業への推奨のために選択されましたが、後続の作業グループは、将来の検証に備えたアーキテクチャを定義するためにユースケースを使用する前に、ユースケースをさらに解釈して改良する必要があります (コミュニティの新しい調査からの追加の可能性もあります)。
Appendixに各ユースケースの説明がありますが、本当に多くのケースが集まりました。このケースから3つのケースに絞り込んで実際の検討を行っていったわけです。
次回はナラティブあたりを見ていきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿