こんにちは、富士榮です。
先月から読んできたW3C Verifiable Credential Overviewが少しだけ更新されています。
2024年6月13日版から2024年7月6日版への更新です。
まぁ、結果的にあまり大きな更新はありませんでした。サンプルが変わったくらいです。
ざっと変化点を。
1. サンプルの@Contextが変わった
3.2 Serialization in JSON
Example1:
@Contextに指定されているボキャブラリーが
"https://www.example.org/vocabs/alumni"
から、ネームスペース
"https://www.w3.org/ns/credentials/examples/v2"
へ変更されています。これは以降のExampleでも同様です。
2. サンプルの$idが変わった
同じくExample4では$idの値が、
"https://example.com/schemas/email.json"
から、
"https://university.example/schemas/credential.json"
へ変更されています。
3. JOSEに加えてCOSEのサンプルも載せようとしている
Example 6: A Simple Credential in JWT (unencoded)では前のバージョンではJOSEのサンプルだけだったのがCredential本体、JOSE、COSEの3つがタブで選択表示できるようになっています。だた、現状ではCredential部分しか書かれていないのでそのうちJOSEとCOSEのサンプルも書かれると思います。
4. ECDSAに加えてEdDSAのサンプルも載せようとしている
Example 8: the Core Example Secured with ECDSAの部分は、ECDSAだけのサンプルだったのがEdDSAのサンプルが追加されています。こちらもExample 6と同様にCredential本体、ECDSA、EdDSAでタブに分かれていますが、まだCredential本体部分しか記載がありません。
5. 完全なサンプルを纏めとして載せようとしている
最後にExample 12にComplete Exampleという形でVerifiable Credential with a Reference to a Credential Schema and to a Status ListがCredential本体、ECDSA、EdDSA、BBS、JOSE、SD-JWT、COSEのそれぞれでのサンプルが追記されようとしています。(同じくCredential部分しか書かれていない)
うん、まだまだ更新がかかるんだと思います。
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