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2024年8月6日火曜日

JNSAのデジタルアイデンティティWGから特権ID管理ガイドライン(改訂版)が発行されています

こんにちは、富士榮です。

(先日のJNSAの動画のポストをしましたが、このポストを投稿したつもりで書いていました。6月に投稿しようと思って下書き状態で残っていた、というオチなので今更投稿します)


JNSAのデジタルアイデンティティWGでは毎年アイデンティティに関する複数のテーマを決めて、サブグループで議論をしています。

昨年は特権ID管理に関するサブグループが成果物作成を一生懸命進めており、今回JNSAのホームページで公開されました。

https://www.jnsa.org/result/digitalidentity/2024/index.html

ガイドは

  • 解説編
  • 実践編
に分かれており、概要から入って全体像を理解したい人でも実際にシステム設計〜導入を行う人にもわかりやすいように工夫されているのでぜひダウンロードしてみてみてください。




2024年7月31日水曜日

JNSAデジタルアイデンティティWGから「特権ID管理解説書」の解説動画が出ています

こんにちは、富士榮です。

JNSAのデジタルアイデンティティWGから「特権ID管理解説書」が出ているのは以前お伝えした?通りですが、WGリーダーの宮川さんから解説書の解説動画が出ています。



特権ID管理の話のみならず、当該WGの成り立ちやこれまでの歩みにも触れられていますので、昔の状況について知りたい人にもおすすめです。(ワーキンググループはすでに設立19年!の老舗WGです。来年は20周年記念です!素晴らしい。と言うことはほぼ初期から参加している私もすでに19年以上IDやってるのか・・・)

なお、特権ID管理解説書はこちらから参照できます。


いずれにしてもおすすめなのでぜひご覧ください。

2018年3月5日月曜日

[告知]ISACA大阪支部月例会でID管理チェックリストについてお話しします

こんにちは、富士榮です。

1月にJASAの定例研究会でID管理チェックリストについてお話しさせていただいたのですが、ほぼ同じ内容で今度はISACA大阪支部の月例会でお話しさせていただきます。

ちなみにJASAのイベントの様子はこちらです。
 JASAのイベント開催レポート
 http://www.jasa.jp/seminar/monthlyreport.html


詳細、申込はこちらからどうぞ。
 http://www.isaca-osaka.org/global_EventsDetail.php?eventsId=33

3月19日(月)が申込期限です。関西の方、ぜひお申込みください。(関西でこの手のイベントをやるのは結構レアですし)

前回より持ち時間が長いので、ネタを考えないと・・・

2018年1月5日金曜日

[告知]JNSA/クロスボーダー時代のアイデンティティ管理セミナーが開催されます

あけましておめでとうございます。富士榮です。

今年も年初よりID関連セミナ三昧、ということで先日告知させていただいたJASAの定例研究会に引き続き、JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)のセミナです。

***すみません。昨日で定員に達してしまい、申し込みは締め切られてしまいました。。最近告知する時には定員に達しているパターンが多いですね。どうしても参加したい!!という方はこっそり言ってください。***
今回のテーマはクロスボーダーということで、エンタープライズと個人、国と国、企業と企業など様々なボーダーを跨いだ働き方が求められる今日におけるアイデンティティ管理の在り方についてJNSAのID管理ワーキンググループのメンバを中心+デロイトの北野さんと情報セキュリティ大学院大学の湯淺先生をお招きして幅広い視点で情報をお届けさせていただこうと思います。

申込URL:
 http://www.jnsa.org/seminar/2018/0126/index.html
開催日時:
 2018年1月26日(金)14:00~18:00
開催場所:
 NTTデータショールーム@豊洲


GDPRやマイナンバー、Tカード、SNS ID、そしてBlock Chainなど広く深く?話がされますので、ぜひお越しください。
(私はSNS IDの話とパネルで登場する予定です)

ではでは。

2017年12月15日金曜日

[告知]JASA定例研究会でID管理システム導入チェックリストについてお話します

こんにちは、富士榮です。

年明け2018年1月18日に開催されるJASA定例研究会(月例セミナ)で、先日JNSAのID管理WGでリリースしたID管理システム導入チェックリストについて解説させていただきます。


JASA定例研究会)
 エンタープライズにおけるID管理のあるべき姿
 ~ID管理システム導入チェックリストを活用した体系的管理~
 http://www.jasa.jp/seminar/monthly_seminar.html?year=2017&seminar_id=37


内容としては、ID管理WGのリーダー宮川さんよりエンタープライズにおけるID管理のあるべき姿についてお話いただき、私からチェックリストを作成した背景、目的、使い方などについて詳しく解説させていただこうと思います。

私も皆様のご意見をいただきながらチェックリストを上手く育てていきたいと思いますので、是非ともご参加いただき、意見交換などが出来ればと思っています。

2017年7月13日木曜日

「ID管理システム導入における現状把握チェックリスト」が公開されました

こんにちは、富士榮です。

JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)のアイデンティティ管理ワーキンググループで一昨年~昨年と分科会リーダーとして取りまとめて来た「ID管理システム導入における現状把握チェックリスト」が公開されました。

 こちらからダウンロードできます。
 http://www.jnsa.org/result/2017/std_idm/index.html

主にID管理システムの導入を企画する段階でエンドユーザ企業と導入ベンダやコンサルとの間に発生しやすいギャップを埋めることを目的として作成したツールで、様々な観点で企業内の現状把握をどのような観点で行うか、をチェックリスト形式で取りまとめました。

本来は、どこまで出来ていれば良いか?という基準・水準も設定できるのがゴールなのですが、まず今回リリースした第1版では現状把握を行うための観点、項目をとりまとめています。

Excelシート上で各項目を評価していくと、グラフを作成することが出来るので、現状把握の度合を可視化することが出来ます。


是非一度試して頂き、フィードバックを頂ければと思いますのでよろしくお願いいたします!



2015年12月22日火曜日

[告知]1月は「企業及びクラウドにおけるアイデンティティ管理セミナー」

こんにちは、富士榮です。

最近なんだかんだで毎月イベントに呼んで頂いていますね。
(カレンダーを見たら9月から毎月登壇してました・・・)

1月は以前からお世話になっている日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)のID管理ワーキンググループの創立10周年記念イベント「企業及びクラウドにおけるアイデンティティ管理セミナー」が開催されます。
(今週頭の段階ですでに定員の半分以上の申込があるので、興味のある方はお早めに!!)

申込サイト
 http://www.jnsa.org/seminar/2016/0121/



以前も紹介しましたが、本ワーキンググループは2005年から活動をしており、主要な成果物として「クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」や「ロール管理ガイドライン」などを出版しています。

今回のセミナーでは10年の歩みを振り返りつつ、これまで作成してきた各種成果物の概要を解説しますので、かなり凝縮された濃い内容になると思います。

ちなみに私は上記アイデンティティ管理ガイドラインの中で紹介している「ID管理プロジェクトの進め方」について解説するセッションを担当しますが、他にも特権ID管理やロール管理に関するセッション、クラウドやID管理に取り組む上で避けて通れないEUデータ保護指令とどのように付き合うべきか、改正個人情報保護法とID管理に関連したセッション、本ワーキンググループが様々なベンダやコンサル、SIから構成されている特色が良く出るであろうパネルディスカッションも予定されています。

また、セミナー自体は2016年に食い込んでしまっていますが、今年2015年はActive Directoryの15周年にあたる年でもありますので、日本マイクロソフトの安納さんによるActive Directoryを振り返るセッションも予定されています。


いずれもかなり濃い内容になると思いますので、早めにお申し込みください!

2015年6月20日土曜日

[IdM全般]トレーニングコンテンツ色々/プロジェクトの進め方~モバイルデバイス管理~開発まで

最近のポストで2回ほど紹介したMicrosoft Virtual Academy(MVA)というオンライントレーニングコースですが、その後もアイデンティティ関連のコースを探索していたら何個か面白いものが出てきたので紹介したいと思います。

参考)これまで紹介したポスト
[IdM全般]アイデンティティ管理プロジェクトに必要なスキル(Active Directory/Azure AD編)
[AzureAD]入門コンテンツ - クラウド時代のActive Directory次の一手シリーズ



今回紹介させて頂くコンテンツの一つ目は「ID とアクセス管理の全体像」シリーズです。

基本はMicrosoft Conference 2014の中のセキュリティ~ID管理系のコンテンツを集めたシリーズになっており、以下の6つのコンテンツ+セットアップ手順書のセットになっています。
  • 基本から見直すセキュリティ~標的型攻撃の実態と取り組むべきセキュリティ対策~
  • Dynamic Identity Framework~クラウド時代適応のためのID管理手法~
  • ハイブリッドな認証基盤で生産性を高めるために必要な基礎知識
  • モバイルの企業活用を支えるデバイス統合管理ソリューション
  • Azure Rights Managementによる社外ユーザーとのセキュアのコンテンツ共有の実現
  • 多要素認証Deep Dive~ハイブリッド認証基盤だからこそ実現できる柔軟で高機能な多要素認証~

特に2つ目のDynamic Identity Framework(DIF)のセッションでは実際のコンサルティングプロジェクトで企業のID管理の現状分析と課題の洗い出しを行う方法論について語られているのでプロジェクトにかかわる方には参考になるかもしれません。

もちろんそのような方には、JNSAのアイデンティティ管理WGの出している「改訂版クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」もあわせておすすめです。(宣伝)



二つ目に紹介するMVAコンテンツはAndroid / iOSのようなモバイルデバイスを管理するためのソリューションセット「Enterprise Mobility Suite(EMS)」に関する「Taming Android and iOS with Enterprise Mobility Suite」というコンテンツです。
URL:http://goo.gl/8IOhcm

基礎的な部分からAndroid / iOSそれぞれについての具体的な仕組みや設定についてデモを交えて紹介しています。


最後は開発系コンテンツの「Customizing ASP.NET Authentication with Identity」です。
URL:http://goo.gl/t95rEu

OAuth/ソーシャルアイデンティティ連携から多要素認証まで、ASP.NET Identityでどうやって実装するのか、具体的な実装方法に関する紹介をしています。


私を含めBlogやTechnet / MSDNなどだと都度都度情報が分散してしまっているので、こういう形でまとめてあると基礎から勉強しなおすにはいいですね。


2015年6月13日土曜日

[IdM全般]アイデンティティ管理プロジェクトに必要なスキル(Active Directory/Azure AD編)

以下のblogにアイデンティティ・アクセス管理プロジェクトを実行する上で強みとなるスキルのリストが挙げられています。

 Killer Skills for an Identity and Access Management (IAM) Project
 http://blog.avatier.com/killer-skills-for-identity-and-access-management-project/


Red hot identity and access management skillsということで色々なスキルのリストが上がっていますが、PCが燃えあがる絵は単純に炎上プロジェクトに見えてしまいますね。

さて、書かれている内容ですが、テクニカルに寄ってはいますが、非常に基本的なスキルセットが羅列されているので新入社員を育てる上では参考になるかもしれません。
 ※ちょうど、社内でどうやって技術者を育てるのか考える時期に来ている人も多いはず。
 ※ちなみに私も参画しているJNSAのアイデンティティ管理WGのテーマとしても人材育成がテーマ候補として挙がっていたりします。


必要なスキルとして挙がっているのは以下の通りです。
・LDAP関連の知識
・データベースに関する知識/SQL関連の知識
・認証/認可のモデルに関する理解
・スクリプト言語


私の経験的に言うと、一般的な開発経験者にプロジェクトに入ってもらう際にまず第一にハードルになるのが実は最初に挙がっているLDAP関連、特にActive Directoryに関する知識・スキルだと思っています。
エンタープライズ領域においてアイデンティティ管理プロジェクトはやはり開発プロジェクトになることが多いので開発者をアサインするのですが、反面LDAPやActive Directoryはインフラ領域(下手するとネットワーク領域)にあるので、開発者からすると非常にハードルが高いようです。
また、インフラ系のエンジニアにとってもクラウド上のAzure ADに関してはやはり基礎から理解をしておきたい分野です。

そんな方にはマイクロソフトが用意している教育コンテンツのMVA(Microsoft Virtual Academy)、ということでActive Directory/Azure AD関係のコンテンツをまとめてみました。
一部英語のコンテンツもありますが、日本語の字幕があるのはうれしいですね。


カテゴリタイトルURL
基礎Active Directory を理解するhttp://goo.gl/jHgGn4
クラウド時代の Active Directory 次の一手シリーズ第 1 回 Active Directory の位置づけhttp://goo.gl/nAFcX0
第 2 回 Active Directory ドメイン サービスの新しい役割http://goo.gl/Sp6hBF
第 3 回 Active Directory フェデレーション サービスの役割 解説編http://goo.gl/1uEyS9
第 4 回 Active Directory フェデレーション サービスの役割 構築編http://goo.gl/VHgHoN
Azure Active DirectoryMicrosoft Azure Active Directory の概要http://goo.gl/4UzIWO
(MCP 70-533 対応) Microsoft Azure インフラの実装 ~ Part 2 Azure Active Directory の実装編http://goo.gl/mykkL0
Azure Multi-Factor Authenticationhttp://goo.gl/Yk7Ne5
Office 365Office 365 Identity Managementhttp://goo.gl/8bfJfl

2014年7月23日水曜日

エンタープライズロール管理解説書(第2版) がJNSAアイデンティティ管理WGよりリリース

エンタープライズロール管理解説書の第1版がリリースされてから約1年、改版されたロール管理解説書がリリースされました。

エンタープライズロール管理解説書(第2版)
 http://www.jnsa.org/result/2014/idm_guideline/index.html


JNSAのアイデンティティ管理WGでも「パンドラの箱」と言われ続けてきたロール管理ですが、前回、今回と議論が深まり、企業内でより活用しやすい形にまとまっていると思います。

以下、目次です。

  • ロール管理の定義
  • ロール管理の意義
  • ロール管理導入の流れ
  • ロール管理導入における課題
    • 現状調査・企画フェーズ
    • ロール設計フェーズ
    • 実装方式設計フェーズ
    • 実装・移行・展開フェーズ
  • ロール管理の適正な運用の重要性
    • ロール管理運用の観点
    • トリガイベント分類ごとのロール管理運用のガイドライン
  • 金融業の仮想企業におけるロール管理導入事例


ロールとは何なのか?ビジネスロールとITロールの分け方や関連など概念的な話から実際にロール管理を実装する各フェーズにおいて考えるべき事項、運用面での注意点、そして最後に仮想企業における導入イメージなどこれからロール管理を検討しようとしている企業にとって非常に有用な内容になっていると思いますので、是非ダウンロードして読んでみてください。





2014年1月8日水曜日

[NSF2014]エンタープライズ・ID連携トラストフレームワークに おけるポリシーのあり方

来週は Japan Identity & Cloud Summit(JICS) ですが、今月はまだまだイベントが続きます。

1月29日(水)は神田のベルサーレで日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)恒例のネットワーク・セキュリティ・フォーラム(NSF)が開催され、アイデンティティ管理ワーキンググループでも一つパネルセッションがあり、私もパネリストとして参加します。

 ネットワーク・セキュリティ・フォーラム2014
 http://www.jnsa.org/seminar/nsf/2014/


テーマは昨年~今年ワーキンググループで議論の中心となっている、「エンタープライズにおけるトラストフレームワーク」です。
クラウド活用の拡がりによって企業内でもID連携が普及してきましたが、例えばグループ企業間やサプライチェーンの中でのアプリケーションや情報共有のために認証連携を行う場合に、認証やそのバックエンドにあるID管理は各IdPであるグループ企業側に任せてしまうことになります。(グループ企業の認証システムで認証された結果を持って親会社のアプリケーションへログインする、というようなユースケース)
その場合、親会社などアプリケーションを公開する側(RP側)としては本当にその認証結果(IdP側)を信じていいのか?という点が課題になります。
例えば、
・本当にちゃんとID管理されているのだろうか?(退職者アカウントが残っていたりしないか?など)
・認証システムのセキュリティが甘くてなりすましなどは起きていないだろうか?
など心配は尽きない、ということです。

セッションではそのような状況の中で企業ではどのようなポリシーを持ってID連携の信頼関係を構築したらよいのか?という点について議論をします(予定)。

是非お申し込みください。

以下、セッション概要です。(申し込みページから引用)
エンタープライズ・ID連携トラストフレームワークに
おけるポリシーのあり方
モデレータ:
アイデンティティ管理WGリーダー
宮川 晃一 氏(日本ビジネスシステムズ株式会社)
パネリスト:
南 芳明 氏(株式会社シマンテック)
富士榮 尚寛 氏(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
中島 浩光 氏(株式会社マインド・トゥー・アクション)
江川 淳一 氏(エクスジェン・ネットワークス株式会社) 
近年、学術認証フェデレーション(GakuNin)に代表されるIDフェデレーションモデルが本格的に運用され始めており、経済産業省においても「ID連携トラストフレームワーク検討委員会」が設立され、今後エンタープライズ分野への大きな広がりが期待されております。
また、OpenIDファウンデーション・ジャパンとの共同WGである、エンタープライズ・アイデンティティ・ワーキンググループ(略称:EIWG)では、ID連携フェデレーションをエンタープライズ分野にて推進するため、OpenID ConnectとSCIMの普及を目的とした活動を行っています。
本アイデンティティ管理WGでは、2012年度より「ID管理におけるトラストフレームワークのエンタープライズにおける活用」について継続討議していますが、企業間のトラストフレームワークを考える上で非常に重要な「ポリシー」について、その考え方をパネルディスカッションいたします。


2013年12月22日日曜日

出ました!「OpenID Connect と SCIM のエンタープライズ利用ガイドライン」

OpenID、OpenID Connect、OAuth、SCIM なんていうキーワードが出てくると中々一般企業での利用のイメージがわかないのが現実だと思います。

OpenIDファウンデーション・ジャパンでは、そんな危機感の元、エンタープライズ・アイデンティティ・ワーキンググループというものを立ち上げて、企業内で OpenID Connect や SCIM の利用を促進するにはどうすれば良いのか?の検討を重ねてきました。
(以前から私も参加している日本ネットワークセキュリティ協会 / JNSA のアイデンティティ管理ワーキンググループとの共同ワーキングなので、私は両方の顔で参加しています)

実は本業が忙しく、それほどどっぶりと成果物を作成する作業には入れなかったのですが、みなさんの努力の結果、「OpenID Connect と SCIM のエンタープライズ利用ガイドライン」という形で資料を公開することが出来ました。

OpenID ファウンデーション・ジャパンの Web ページからダウンロード出来ます。

 OpenID ファウンデーション・ジャパンのお知らせページ


目次を一部ご紹介しますと、、
  • エンタープライズITにおけるフェデレーション標準プロトコルとアイデンティティ・プロビジョニング標準プロトコルの有用性
  • フェデレーション標準プロトコル~OpenID Connect解説
  • アイデンティティ・プロビジョニング標準プロトコル~SCIM解説
  • フェデレーションとアイデンティティ・プロビジョニング標準プロトコルの日本エンタープライズITへの適用
  • OpenID Connect/SCIMユースケース
  • 関連技術/概念

内容的に、日本のエンタープライズITの独自の事情について記載があったり、OpenID Connect / SCIM の技術解説があったり、関連技術としてのトラストフレームワークの話があったり、と盛りだくさんなので技術者の方にも、そうでない方にとっても役に立つ資料になっていると思われます。

OpenIDファウンデーション・ジャパンの会員企業になるともう少し深い内容について情報入手が可能ですが、今回一般に公開されたものでもかなり有用なので是非、ご覧下さい。


2013年9月21日土曜日

ID&IT Management Conference 2013 が終わりました

9/18@大阪、9/20@東京で開催された「ID&IT Management Conference 2013」が、無事終了しました。
 公式サイト
  http://nosurrender.jp/idit2013/

先日投稿した通り、私は JNSA の IdM-WG のメンバでのパネルディスカッションを担当しました。

時間が限られてたのでなかなか多くは伝えられませんでしたが、とりあえず無事に終了して良かったかな、、と思っています。
当日使った資料を公開しましたので、よろしければご覧ください。






後、一番のジェネラルセッションの資料もExgen江川社長が公開していらっしゃいましたので、紹介しておきます。 今後エンタープライズがどういう方向に進んでいくのか?についてわかりやすく解説されているので、ぜひご覧ください。




最後に、OpenID Foundation Japanのエヴァンジェリスト @nov が togetter で当日のまとめを作っているので参加できなかった方はこちらを見ると雰囲気がつかめると思います。

 ID & IT 2013 - Osaka #idit2013
  http://togetter.com/li/565725

2013年8月15日木曜日

ID&IT Management Conference 2013に参加します

現在国内で開催されるエンタープライズ向けのアイデンティティ管理関連のイベントといえば、
・ID&IT Management Conference
・Japan Identity & Cloud Summit
の2つが主だと思います。
(コンシューマとか技術よりだと通称 idcon の Identity Conference とか OpenID Technight などもあります)

そのうち、ID&IT Management Conference 2013 が 9/18@大阪、9/20@東京で開催されます。

 公式ページ
http://nosurrender.jp/idit2013/


昨年はカンターラ・イニシアティブの顔でシングルサインオンに関する技術動向についてのパネルディスカッションのモデレータをさせていただいたのですが、今年は日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の顔で「THE 日本のID管理(SI編)~要求仕様策定のポイント~」と題してアイデンティティ管理システム/認証システムの導入に関する RFP をどうやって書くべきなのか?のポイントについてのパネルディスカッションのモデレータを担当することになりました。

公式サイトのプログラム紹介ページより
THE 日本のID管理(SI編)~要求仕様策定のポイント~
日本のIAM分野のSIerが、認証基盤システム導入のための要求仕様(RFP)策定のポイントについてパネルディスカッションを行います。


内容についてはまだ考えている途中ですが、JNSAのアイデンティティ管理ワーキンググループで今年度のテーマの一つとして検討をしている、「アイデンティティ管理や認証システムの導入の目的と必要とする機能のマッピング」をベースに話をする予定です。
要するに、一言でアイデンティティ管理とか認証基盤と言っても何のためにシステム化をするのかによって必要となる機能は違うはずなので、単純に製品機能の有無(例えば対応する接続先アダプタの数など)で検討を進めてもあまり意味は無く、例えば運用コストを下げる目的ならばパスワードのセルフリセット機能などの自動化機能の重みが増しますよね、などといった話をしていこうと思います。
まだ、パネリストは未定ですが、導入経験の豊富な SIer のみなさんが登場してくれるはずなので、現場の生の声が聞けるチャンスだと思います。

平日の日中帯ですが、東阪の両方の会場でやりますので、都合がよろしければご来場ください。

2013年6月7日金曜日

エンタープライズロール管理解説書(第1版)がJNSA IdM-WGよりリリース

私がお世話になっている JNSA (日本ネットワークセキュリティ協会)の アイデンティティ管理ワーキンググループより
 エンタープライズロール管理解説書(第1版)
がリリースされました。

ロール管理、という実際に IdM プロジェクトを進める時は鬼門になりやすいテーマでの議論だったので、主要執筆メンバの方々はかなり苦労をされていたように感じます。(2年越しの議論でした)

以下の URL から無償でダウンロードできるので、ぜひダウンロードしてみてください。

ダウンロードページの紹介分より
本書は「エンタープライズロール管理」について、その基礎となる考え方や実施の意義、ID管理システムを導入するにあたって同時に検討すべき「ロール管理」について、実用的な導入指針(ガイドライン)を示している。本書の作成にあたったワーキングループには、ID管理製品やロール管理製品の開発・販売ベンダー、導入経験のあるSIer・コンサルタント等が多数参加しており、特定の製品に偏向しないことを留意しつつも、ロール管理を導入するユーザ、SIer等にとって有用となる知識・ノウハウを持ち寄った。
その結果、本書はロール管理とは何か?から始まり、ID管理におけるロール管理の重要性を解説し、実際のロール管理の実装ステップをステップ毎に解説をおこなっている。また、ロール管理はその運用が重要になるため運用のガイドラインとなるものを解説した。
これから、ロール管理を導入検討する人には、プロジェクトの推進の準備として、また、現在ID管理やロール管理システムを導入中の人にとっては、現在のプロジェクトをよりよくするためのチェック、ヒント集として、活用していただけると考えている。
なお、本書は「日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)」の「アイデンティティ管理ワーキンググループ」にて数年に渡って検討した内容となっており、ワーキンググループに参加いただいたすべての方々のご協力に深く感謝する。
また、この分野について詳細に書かれた書籍がほとんど出版されておらず、その意味でも本書の内容は多くの企業に役立つ内容となっている。
本書があらゆる企業において、ロール管理の適切な導入・運用に貢献できれば幸いである。




尚、発売について先日紹介したものの一時的に Amazon のリンクが切れていた「訂新版クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」ですが、昨日より復活しているのでこちらも是非見てみてください。
(Kindle版の発売が決まったのと、紙媒体版の価格が少し上がっています(3200円⇒3360円)




2013年5月30日木曜日

「改訂新版クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」が発売されます

6/7 Amazonでリンク切れが発生したのが復活しました。また価格が若干改定されました(3200円から3360円)

2年前にJNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)のアイデンティティ管理WGで出版した「クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」の改訂版が6月10日より発売されます。
(現在 Amazon で予約可能です)

しかも、改定前のものは71,400円だったのが内容を拡充した上で3,360円と大幅な値下げです。
これで個人的に購入することも可能ですね!

- Amazon の内容紹介より
アイデンティティ管理とは何か、主要な構成要素の定義、内部統制や情報セキュリティといった外部要請との関係、ID管理システムの導入効果、ID管理システム導入の各フェーズのタスクについての指針、アイデンティティ管理システムの導入事例、プロジェクトの失敗パターンと処方箋、FAQとかなり広範囲にわたっており、かつ、それぞれを深掘りしてまとめているほか、クラウド環境においてどのようにID管理を運用すべきかを詳しく解説してます。これからID管理システムを導入検討する人には、プロジェクトの推進の準備として、また、現在ID管理システムを導入中の人にとっては、現在のプロジェクトをよりよくするためのチェック、ヒント集として、活用していただける内容となっています。

是非一人一冊ご購入あれ!

2012年12月2日日曜日

IdM プロジェクトの進め方

先日のオラクルセキュリティセミナでお話した事例紹介のプレゼンの中から IdM プロジェクトの進め方の部分だけ抜粋して公開しました。

今後 IdM プロジェクト管理をする方に少しはお役に立てれば、と。(& JNSA の宣伝込みw)

まぁ、言いたいことはゼロから手探りでプロジェクトを進めるんじゃなくて、先人の知恵を利用しましょう、ということと、段階導入をする上で合理的な効果測定をしていったほうが良いですよ、という話です。



2011年12月27日火曜日

[告知]カンターラ・イニシアティブ・セミナー2012 Winter

2/1にカンターラ・イニシアティブのセミナーをやります。

今回は、JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)のIDMワーキンググループとの共同開催ということで、両方にちょっとずつ絡んでいる私もパネルディスカッションに参加します。
テーマが「グローバル企業におけるID管理」ということで、純日本製SIerの私としては何を話そうか迷うところですが、、、

他にもJNSAのクラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドブックよりアイデンティティ管理プロジェクトにおける失敗事例のパターンの話や、特権管理ソリューションの話、マイナンバーの話など非常に幅広いテーマで講演があるので、月初という忙しい時期だとは思いますがよろしければ是非。

■告知ページ
http://kantarainitiative.org/confluence/pages/viewpage.action?pageId=57606150

■アジェンダ

13:30    受付開始
14:00    開会挨拶  カンターラ・イニシアティブ ジャパン・ワークグループ
14:05-14:35 講演  「アンチパターンから学ぶID管理」
           JNSA ID管理WGより NTTコムウェア 駒沢 健
14:40-15:20 講演  「特権ユーザ管理とは ~登場の背景と求められる機能」
           日本CA株式会社 楠木 秀明
15:30-16:00 講演  「共通番号制度・国民ID解説」
           株式会社NTTデータ 技術開発本部 小山 武士
16:00-16:50 パネルディスカッション 「グローバル企業におけるID管理」
        パネラー
         JNSA ID管理WGリーダー 宮川 晃一(日本ビジネスシステムズ株式会社)
         日本オラクル株式会社 下道 高志
         伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 富士榮 尚寛(MS MVP)
17:00頃 終了予定


2011年4月13日水曜日

本が出ます。「クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)というところで数年前からアイデンティティ管理のWGをやっているのですが、このたび成果物が書籍化されることになりました。

タイトルは
クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン[内部統制に対応した統合ID管理の計画から導入まで]
です。

内容的には技術的な話というよりも、企業がアイデンティティ管理システムを検討~導入する上で考えるべきことを具体的な導入プロセスや事例を踏まえながら解説する、という形をとっています。私も「クラウド環境におけるID管理の位置づけ」という部分や「ID管理システム導入指針」という部分でお手伝いをさせていただいています。
内容的にもあくまで企業が購入することを想定しているのでお値段もそれなりwですが、以下のページで予約を受け付けていますので、よろしければどうぞ。

インプレスR&D
Amazon

以下が目次です。


目次

はじめに

第1章 アイデンティティ管理(ID管理)とは
1.1 ID管理登場の背景
1.1.1 コンピュータパラダイムの変遷とID管理の必要性
1.1.2 ID情報をめぐる多くのステークホルダー
1.2 ID管理の定義
1.2.1 デジタルIDとは
1.2.2 ユーザの視点からみるID情報
1.2.3 ID管理とは
1.2.4 ID管理の構成要素
1.3 ID管理の目的
1.4 ID管理の内容
1.4.1 プロビジョニング
1.4.2 IDサービス
1.4.3 概念・データモデルとリポジトリ
1.4.4 ID監査
1.4.5 ID管理に関する標準化動向
1.5 ID管理の範囲

第2章 ID管理の意義
2.1 企業システムにおけるID管理の位置づけ
2.1.1 IT全般統制におけるID管理
2.1.2 ID管理に関連するインシデントと教訓
2.1.3 ID管理の必要性
2.2 ID管理基盤導入における課題と解決
2.2.1 個別運用での課題
2.2.2 ID管理基盤導入の課題
2.2.3 ID管理基盤導入時に求められる対策
2.3 ID管理導入のメリットと業界ごとの特徴
2.3.1 ID管理基盤整備により解決される問題
2.3.2 業務/業界別ID管理の特徴

第3章 IT内部統制におけるID管理の位置づけ
3.1 IT内部統制の必要性
3.2 IT内部統制のフレームワーク
3.3 COBITにおけるID管理の位置づけと要求事項
3.3.1 DS5.3 Identity Management(ID管理)
3.3.2 DS5.4 User Account Management(ユーザアカウントの管理)
3.3.3 DS5.5 Security Testing, Surveillance and Monitoring(セキュリティのテスト、監視、モニタリング)
3.4 ISMSにおけるID管理の位置づけと要求事項
3.5 COBIT、ISMSにおけるID管理についての考察

第4章 クラウド環境におけるID管理の位置づけ
4.1 クラウド環境におけるID管理の必要性と課題
4.1.1 利用者側の考慮点
4.1.2 提供者側の考慮点
4.2 クラウド環境におけるセキュリティガイドライン
4.2.1 CSAガイドラインにおけるID管理の位置づけと推奨事項
4.2.2 ENISAガイドラインにおけるID管理の位置づけと推奨事項
4.2.3 各ガイドラインにおけるID管理についての考察
4.3 クラウド環境におけるID管理システム
4.3.1 考えられる実装パターンと利用者側の考慮点への対応
4.3.2 各実装パターンのメリットとデメリット

第5章 ID管理システム導入指針
5.1 ID管理導入の流れID管理導入の流れ
5.2 企画フェーズ
5.2.1 目的の明確化
5.2.2 現状分析
5.2.3 ID管理システム計画案作成
5.2.4 ID体系の決定
5.2.5 ID管理運用体制・役割の決定
5.3 要件定義
5.3.1 IDサービスの要件定義
5.3.2 プロビジョニングの要件定義
5.3.3 リポジトリの要件定義
5.3.4 移行の要件定義
5.4 設計
5.4.1 IDサービスの設計
5.4.2 プロビジョニングの設計
5.4.3 リポジトリの設計
5.4.4 移行計画の詳細化
5.5 実装・テスト
5.5.1 IDサービスの実装・テスト
5.5.2 プロビジョニングの実装・テスト
5.5.3 リポジトリの実装・テスト
5.5.4 移行リハーサル
5.6 サービスイン
5.7 教育・トレーニング
5.8 評価
5.9 クラウドサービスのID管理を行う際の留意点
5.9.1 クラウドサービスのID管理を行うための主要機能と標準技術
5.9.2 実装方法の検討プロセス

第6章 ID管理システムにおける仮想企業導入事例
6.1 金融業の仮想企業事例
6.2 製造業の仮想企業事例

第7章 ID管理アンチパターン
7.1 絵に描いたモチ
7.2 業務知らず
7.3 製品そっちのけ
7.4 ブラックボックスプロビジョニング
7.5 つながるだろう症候群

第8章 ID管理に関するFAQ
8.1 ID管理全般
8.1.1 ID管理とは
8.1.2 ID管理システムの導入メリット
8.1.3 内部統制における役割
8.1.4 ID管理導入に必要な体制
8.1.5 ID管理システムの導入期間
8.1.6 ワークフローシステムの標準的な機能
8.1.7 導入事例
8.1.8 COBITやISMSとID管理の関係
8.1.9 ID管理に関する標準化動向
8.2 企画・稟議
8.2.1 ワークフローの必要性
8.2.2 ID管理システム導入の事前準備
8.2.3 ID管理システム導入における主な課題
8.2.4 導入計画
8.2.5 導入に必要な作業項目・順序
8.2.6 ID管理の対象システムの考え方
8.2.7 システム監査からの指摘事項
8.3 導入
8.3.1 ID管理プロビジョニングの対象システムの設定
8.3.2 管理対象システムが多い場合の考慮
8.3.3 ID管理に必要な源泉情報
8.3.4 組織・人事変更の際の注意点
8.3.5 システム導入の主な納品物
8.3.6 連携対象システム側の作業について
8.3.7 取り扱うデータのセキュリティ
8.4 運用・保守
8.4.1 システム導入後のIDの取り扱い
8.4.2 システム導入後の各システムのパスワード管理
8.4.3 システム導入後の既存システムの運用影響
8.4.4 ID管理データの整合性
8.4.5 システム導入による運用効果
8.4.6 運用部門への教育、啓蒙活動

用語集

索引

2011年1月25日火曜日

NSF2011

今日はJNSA主催のNSF2011(Network Security Forum 2011)でした。

私もJNSAのアイデンティティ管理ワーキンググループで活動している関係で「クラウド時代のアイデンティティ管理」というテーマで少々話をさせていただきました。



しかし、いつも思うのですがテーマとして漠然としている「クラウド」や「アイデンティティ管理」の両方がかけ合わさっているので余計に分かりづらく、なかなかリスナーに響くプレゼンができないのが悩みです。。。(プレゼン技術の問題も多々あるのですが)

主旨は、
・クラウド上のサービスを使うからと言って情報セキュリティマネジメントのポリシーが変化するわけではない
・ただし環境(ネットワーク境界など)は変化しているので、それ相応のリスク対策は必要である
・ENISAなどクラウドのリスクの洗い出し/評価をしている組織もあるのでまずはそれを参考に
・フェデレーションやクラウド上のリソースへのプロビジョニングなどリスクを低減するためのソリューションも出てきているのでうまく活用を
といったところです。

必要以上に「クラウド」を敬遠せずに有効に活用していければ、、と切に願います。