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2009年5月14日木曜日

MIIS2003 Resource Tool Kit解説 その3

各ツールを順番に解説していきます。今回は「AttributeFlowViewer」を見てみます。

■使い方:コマンドラインから
AttributeFlowViewer.exe

ちなみにMIISの設定のエクスポートはIdentity ManagerのFileメニューからExportします。














実行するとウィンドウが表示されます。
















うまくいくとmv.xmlおよび各MAのxmlファイルが生成されます。














■実行例
>AttributeFlowViewer.exe c:\temp\mv
Microsoft Identity Integration Server Attribute Flow Viewer v2.0
Copyright (c) 2004 Microsoft Corporation. All rights reserved.


The Attribute Flow information has been populated
You can view this information in the AttributeFlowViewer.html file

■注意点
AttributeFlowでソース側属性を指定しないRulesExtensionマッピングを定義した場合はエラーが発生します。

発生条件はこんな感じです。
CSDirectionMVType処理結果
cn
RulesExtensionエラー発生
userAccountControl
Constant(512)OK
snaccountNameDirectOK



エラーが発生すると以下のようなメッセージが表示されます。

>AttributeFlowViewer.exe c:\tmp\mvsetting
Microsoft Identity Integration Server Attribute Flow Viewer v2.0
Copyright (c) 2004 Microsoft Corporation. All rights reserved.

Failed to read the file c:\tmp\mvsetting
ERROR: インデックスが範囲を超えています。負でない値で、コレクションのサイズよりも小さくなければなりません。
パラメータ名: index

このエラーは、ダミーでソース属性を登録することで対応可能です。

■出力HTMLイメージ
こんな感じでHTMLファイルが出力されます。














■FIM(ILM"2")で使えるか?
・ILM MAのAttributeFlowにsync-rulesというオブジェクトタイプに関する物があるのですが、これがまさにソース属性を指定しないマッピングになっているので、上記注意点に引っ掛かってしまいエラーが出てしまいます。

2009年5月12日火曜日

MIIS2003 Resource Tool Kit解説 その2

まずは、ツールのダウンロードとセットアップを行います。

・ダウンロード方法
下記のURLからダウンロードします。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=D3C7BD7A-E8D5-43CF-AD4D-4F1F0AE00D79&displaylang=en

・インストール方法
ダウンロードしたIdentity Integration Server Resource Toolkit.msiを実行し、基本は次へ、次へでインストールは完了です。

1.セットアップファイルを実行します
















2.インストール先を選択します。















3.インストールが実行されます。





















4.無事インストールされました。

MIIS2003 Resource Tool Kit解説 その1

運用を始めると必須になるこのツールですが、意外と情報もなさそうなのでFIM(ILM"2")でも引き続き動くものなのかも試しつつ、順番に解説していきたいと思います。
※ちなみに他のResource Kitと同様にマイクロソフトは非サポートです。。。ログのクリアツールなど、これがないと実際問題運用できないと思うんですが・・・

まずは、手始めということでどんなツールが入っているのかを見てみます。(下表)
結構な数のツールが入っています。

ツール名概要
AttributeFlowViewer AttributeFlowViewerはMetaVerseのすべての属性情報をHTMLファイルおよびXMLファイルへエクスポートする
Converting XML data 例えばCSexport.exeなどを使ってMIIS2003のデータをエクスポートする際、XML形式の出力ファイルを読みやすい形式(たとえばCSVなど)に変換する。XMLデータはXSLおよびMSXSL.exeを使って変換される。MSXSL.exeはマイクロソフトのWebサイトからダウンロード可能である
FileViewer FileviewerはファイルベースのManagement Agentのインプットファイルを解析する。トラブル解析時にこのツールを使うとエラーが発生した行もしくはエントリを見つけることができる。Fileviewerは巨大なインプットファイルから特定の行もしくはエントリを見つけるために有用である
GetMailAddress 他のMIIS2003リソースツールキットの中のツールとは違い、GetMailAddressはスタンドアロンアプリケーションではない。このツールはVB.NET用のサンプルアプリケーションで、どのようにConnectorSpaceオブジェクトからmail属性を検索し取得ことができるかのデモンストレーションになっている。
MIIS Dynamic Help MIISダイナミックヘルプはVisual Studio .NET 2003のダイナミックヘルプを使うために必要なDeveloper Referenceをインストールする。
Visual Studio .NET2003環境へMIIS2003のDeveloper Referenceヘルプファイルを追加することにより、MIIS2003 Rules Extensionをコーディングしたりデバッグする際にDeveloper Referenceにアクセスすることができる。
MIIS Provisioning Assistant MIIS Provisioning Assistantは単純なオブジェクトのプロビジョニングおよびデプロビジョニングを行うためのMetaVerse Extensionの生成を支援する。また、MIIS Provisioning AssistantはVisual BasicやC#を使って追加コードを書くためにVisual Studioのプロジェクトファイルも生成する。
MAConfigurationViewer MAConfigurationViewerはManagement Agentの設定をHTMLで表示する。このツールはManagement AgentをエクスポートしたXMLファイルを指定したXSLファイルに定義された変換ルールを適用することでHTMLファイルを生成する。
MASequencer MASequencerはManagement Agentの実行順序を自動化するために使用される。このツールを使うと、Management Agentの停止、再開、一時停止操作をインタラクティブに実行することができる。MASequencerはManagement Agentの実行シーケンス情報を含むXMLファイルをインプットとして使用する。
MASequenceConfiguration MASequenceConfigurationはMASequencerのインプットとして使用されるXML設定ファイルを生成する。また、このMASequencerの替わりにこのツールでManagement Agentを実行シーケンスを開始することもできる。
MIISClearRunHistory MIISClearRunHistoryはMIIS2003サーバから特定の日付までのManagement Agentの実行履歴を消去する。このツールはMIIS2003サーバから実行履歴を削除する前にテキストファイルへ保存するオプションも提供している。パラメータなしで実行するとユーザに対してMIIS2003サーバからすべての実行履歴を削除するかどうかを聞いてくる。
MIISDCInfo MIISDCInfoはユーザが入力した対象ドメインのドメインコントローラ名、IPアドレス、フォレスト名からドメイン内、フォレスト内の別ドメインのドメインコントローラの詳細な設定情報を検索し表示する。
MIISDNSearch MIISDNSearchはActiveDirectoryドメインとその子ドメインを検索し特定のオブジェクトのDNを表示する。ドメイン名を指定しない場合、本ツールはシステムの所属するローカルドメインを検索し、指定した場合は指定したドメインを検索する。
MIISDSNameConverter MIISDSNameConverterはディレクトリサービスオブジェクトの名称を指定した形式から指定した形式へ変換する。また、本ツールはドメイン名もしくはフォレスト内の別のドメイン名を指定することでドメインコントローラの名称を出力することもできる。
MIISInfoBackup MIISInfoBackupはMIIS2003の設定とシステム情報を取得し特定のフォルダに保存する。ユーザはMIIS2003のどのような情報を取得し保存するかを決定する入力ファイルを設定する。本ツールを実行するユーザはMIISAdminsグループに所属する必要がある。
MIISLogBackup MIISLogBackupは<MIISインストール先フォルダ>\MAData\<Management Agent名>フォルダから特定のManagement AgentもしくはManagement Agent一覧に関するすべてのファイルを特定のフォルダへアーカイブする。アーカイブ後にファイルを削除することも可能である。
MIISSecurityGroupInfo MIISSecurityGroupInfoはWindows Server 2003もしくはWindows 2000が実行されているサーバ上の特定のグループのメンバシップ情報を表示する。本ツールは各メンバについてユーザ名およびSIDを表示する。
MIIS Service Monitor MIIS Service Monitorは一定の間隔でMIIS2003サーバのシステム状態(サーバステータス、パフォーマンスとメモリ状態、Management Agentの動作状況、システムイベント状態)をポーリングし、表示する。MIIS Service MonitorはWindows Server 2003もしくはWindowsXPが実行されているコンピュータ上で実行される。MIIS2003サーバ情報にアクセスするためにはユーザはMIISAdminsもしくはMIISOperatorsグループに所属している必要がある。
MIISSQLDiag MIISSQLDiagはMIIS2003のサービス状況(SQL Serverのステータス、MIIS2003 Serverが使用するSQL Serverの設定情報)を取得し表示する。パラメータなしで実行すると、MIISSQLDiagは以下の情報を表示する。
・MIIS 2003サービス状態
・SQL Server名称
・SQL Serverインスタンス
・SQL Server上のMIIS 2003データベースの名前
MIISWorkflow MIISWorkflowはWebベースのインターフェイスでアカウントの要求と承認を行うためのソリューションのサンプルである。完結したソリューションとして提供されるわけではないが、カスタムアプリケーションを構築するための開始点として利用することが可能である。MIISWorkflowはアカウントの作成、削除、無効化および名称やステータス、グループメンバシップなどのアカウント情報のライフサイクルを管理する承認ベースのプロビジョニングツールのためのフレームワークとして単純で典型的なワークフローを作成することを支援するアプリケーションである。本ツールはC#およびASP.NETを使用することで拡張とカスタマイズが可能である。
MVConfigurationViewer MVConfigurationViewerはエクスポートされたMetaVerseスキーマファイルを変換用XSLファイルを使ってHTMLへ変換するために利用される。変換された情報はTransformedMVConfig.htmlというファイルに保存される。
PCNSLookup PCNSLookupは指定したドメイン内のすべてのドメインコントローラから各ドメインコントローラ上のPCNSのステータスを取得し表示するためのVisual Basicスクリプトである。PCNSLookupを実行するためには対象ドメインのDomain Adminsグループに所属している必要がある。出力情報はデフォルトでは画面上に表示されるが、CSVファイルに保存することも可能である。


次回よりシリーズでダウンロード/インストールから初めて各ツールの使い方を簡単に解説していきます。