先日はEIC(European Identity & Cloud Conference)のアジェンダが発表された件を書きましたが、今回はEICの前の週にラスベガスで開催されるIdentiverseの件です。
今回は2週連続でイベントなのでラスベガス経由のベルリンの長丁場になりそうです。(そういえば前回のIdentiverseでMicrosoftのAnkur Patelが今で言うEntra Verified IDの発表をしたんだったなぁ、、と遠い目。セッションの後で彼を捕まえてPreviewプログラムに参加させてもらったところからVC人生?が始まっている気がします)
まずはIdentiverseとは?からです。
こちらのポストでも書きましたが、世界四大アイデンティティイベント(4は適当)の一つで、もともとPing IdentityのAndreが始めた旧Cloud Identity Summitと言われていたカンファレンスですね。ラスベガス開催になってからは参加できていませんでしたが、今年は参加しようと思います。
そして、いよいよセッション一覧が公開されました。
セッション数も多いので、気になったものを。
Data Sharing Using Verifiable Credentials in the Agricultural Sector
初日から気になるセッションです。農業とVCをどう繋げたのか是非聴いてみたいセッションですね。
OIDFのボードの方々による2024年のグローバルトレンドの話です。これは必聴です。
Enabling a Trusted Ecosystem for the US Pharmacy Supply Chain
薬局かどうかは置いておいてサプライチェーンにおけるトラストの話題は日本でも大切な話なので、こちらは是非聴いてみたいネタです。
Untangling the Tangled Web of Digital Identity Online Presentation
オンラインでのデジタルIDの提示に関する課題をmDLやVC、Walletなどを中心に議論するパネルです。標準化の中心人物が集まって議論するのを生で見ることができるのもこのようなグローバルイベントの醍醐味です。
Digital Identity, the G20, and the SIDI Hub Survey
ちょっとチョイスするセッションのGail率が高い気がしてきましたが、SIDI Hubです。G20に向けて着々と進んでいますね。
Lessons Learned: Nationwide eID Recovery With Remote Identity Proofing
ノルウェイのBankIDの方によるeIDのリカバリーをリモートIdentity Proofingでやった事例の話ですね。日本でもマイナンバーカードのスマホ搭載など国民IDのデジタル化が進むとリカバリの問題はついて回るので先行事例を勉強しておくのは大切だと思います。
Counselors in the Modern Era: Advancing Identity Management
イアンのセッションなので、無条件で参加です。
Securing the Foundations of Verifiable Credential Ecosystems
先日紹介したOID4VCxのFormal Security AnalysisをやっていたDanielのセッションです。今後社会実装をしていく上では必須になると思います。
その他もたくさん面白そうなセッションがありますが、全体感としてEICに比べてCIAMやパスキーのセッションがバランスよく配置されているな〜という感想です。先端事例も良いですが今目の前にあるビジネスもバランスよく、という感じなんでしょうね。
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