2024年7月21日日曜日

W3C Verifiable Credentials Overviewが更新されました

こんにちは、富士榮です。

先月から読んできたW3C Verifiable Credential Overviewが少しだけ更新されています。

2024年6月13日版から2024年7月6日版への更新です。


まぁ、結果的にあまり大きな更新はありませんでした。サンプルが変わったくらいです。

ざっと変化点を。

1. サンプルの@Contextが変わった

3.2 Serialization in JSON

Example1:

@Contextに指定されているボキャブラリーが

"https://www.example.org/vocabs/alumni"

から、ネームスペース

"https://www.w3.org/ns/credentials/examples/v2"

へ変更されています。これは以降のExampleでも同様です。


2. サンプルの$idが変わった

同じくExample4では$idの値が、

"https://example.com/schemas/email.json"

から、

"https://university.example/schemas/credential.json"

へ変更されています。


3. JOSEに加えてCOSEのサンプルも載せようとしている

Example 6: A Simple Credential in JWT (unencoded)では前のバージョンではJOSEのサンプルだけだったのがCredential本体、JOSE、COSEの3つがタブで選択表示できるようになっています。だた、現状ではCredential部分しか書かれていないのでそのうちJOSEとCOSEのサンプルも書かれると思います。


4. ECDSAに加えてEdDSAのサンプルも載せようとしている

Example 8: the Core Example Secured with ECDSAの部分は、ECDSAだけのサンプルだったのがEdDSAのサンプルが追加されています。こちらもExample 6と同様にCredential本体、ECDSA、EdDSAでタブに分かれていますが、まだCredential本体部分しか記載がありません。


5. 完全なサンプルを纏めとして載せようとしている

最後にExample 12にComplete Exampleという形でVerifiable Credential with a Reference to a Credential Schema and to a Status ListがCredential本体、ECDSA、EdDSA、BBS、JOSE、SD-JWT、COSEのそれぞれでのサンプルが追記されようとしています。(同じくCredential部分しか書かれていない)


うん、まだまだ更新がかかるんだと思います。

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