こんにちは、富士榮です。
5/20にEUのデジタルID規則が施行されたのに引き続き、ARF(Architecture Reference Framework)の1.4版がリリースされましたね。
デジタルID規則の施行に関する発表
ARF1.4に関する発表
https://eu-digital-identity-wallet.github.io/eudi-doc-architecture-and-reference-framework/latest/
デジタルID規則の施行の話はおいおいみていくとして、実装に関心がある身としてはARFについてが気になります。
こういう場合はchange logから見るのが正攻法ということで・・・
と思ったら、commitメッセージがバックリすぎて全然わかりません・・・
仕方ないので個別にみていきます。。リファレンスの更新やタイプミス対応なども多いのですが、目立ったところはこのくらいかと。クレデンシャルフォーマットの話とかもあるはずなのですが、change log上は見つからなかったので今後細かく読んでいこうと思います。
ユーザーストーリーテンプレートの更新
Update user-story-template.md
This commit introduces essential enhancements to our user story template by adding sections for Priority, Estimates, Technical Notes and Constraints, and Dependencies.
These additions are crucial for several reasons:
- **Priority**: Establishing a priority level (High, Medium, Low) is vital for aligning our development efforts with the project's strategic objectives. It ensures that the team focuses on what's most important, improving resource allocation and project planning.
- **Estimates**: Providing effort estimates, whether in time units or a point system, enables better forecasting and project management. It helps set realistic timelines and expectations for stakeholders and team members alike.
- **Technical Notes and Constraints**: Outlining technical considerations and constraints upfront aids in identifying potential challenges early in the development process. This proactive approach facilitates smoother implementation and can help mitigate risks associated with technical debt and integration issues.
- **Dependencies**: Documenting dependencies on other user stories, tasks, or functionalities is crucial for understanding the broader project ecosystem. It helps in scheduling and prioritizing work, preventing bottlenecks, and ensuring a coherent development flow.
機械翻訳するとこんな感じです。
user-story-template.md の更新
このコミットでは、優先度、見積もり、テクニカルノートと制約、依存関係のセクションを追加することで、ユーザーストーリーテンプレートに重要な機能強化を導入しています。
これらの追加にはいくつかの重要な理由があります:
- 優先度**: 優先度**:優先度(高、中、低)を設定することは、開発努力をプロジェクトの戦略目標に合わせるために不可欠です。チームが最も重要なことに集中し、リソース配分とプロジェクト計画を改善することができます。
- 見積もり**: 時間単位であれポイント制であれ、工数の見積もりを提供することで、より良い予測とプロジェクト管理が可能になります。利害関係者やチームメンバーのために、現実的なスケジュールと期待値を設定することができます。
- 技術的な注意と制約**: 技術的な考慮事項と制約事項を前もって説明することは、開発プロセスの早い段階で潜在的な課題を特定するのに役立ちます。この積極的なアプローチは、円滑な実装を促進し、技術的負債や統合の問題に関連するリスクを軽減するのに役立ちます。
- 依存関係**: 他のユーザーストーリー、タスク、または機能との依存関係を文書化することは、より広いプロジェクトのエコシステムを理解するために非常に重要です。これは、作業のスケジューリングと優先順位付け、ボトルネックの防止、首尾一貫した開発フローの確保に役立ちます。
CIR 2015/1501への参照の削除
私もよくわかりませんが、相互運用性に関する枠組みに関する施行規則のようです。
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A32015R1501
元々存在した以下の文章を削除していますね。
The PID set SHALL at least contain the minimum set of attributes aligned with eIDAS CIR 2015/1501 as mandatory.
PID セットは、少なくとも eIDAS CIR 2015/1501 に沿った最小限の属性を必須として含まなけれ ばならない(SHALL)。
ちゃんと読まないといけませんが、いかんせんこの手の文書は過去を知らないと正しく理解できない傾向にあるのが辛いところです。
徐々に読み進めて理解を進めていきたいと思いますが、来月頭はベルリンでEuropean Identity & Cloud Conferenceに参加するのでその中でも色々と学べることもありそうです。楽しみです。
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