こんにちは、富士榮です。
先日のEuropean Identity & Cloud Conferenceでの登壇に引き続き、今年もde:code 2019でお話させていただきます。Webサイトには所属組織名として会社名も書いてありますが、今回は基本的にOpenIDファウンデーション・ジャパンの帽子でのお仕事です。
春のde:code、秋のTech Summitと日本マイクロソフトの大型イベントでここ数年連続でセッションを持たせていただいておりますが、大型のイベントでの登壇はオーディエンスの属性も様々なので内容とレベル設定に気を使いますね。
今回は「これからのKYCとIdentity on Blockchainの動向」というタイトルで、金融機関等におけるKYCの課題とIdentity on Blockchain、いわゆるDecentralized Identityが解決するための手段になりうるのか?という観点で最近の動向についてお話させていただこうと思います。そして、この内容を「レベル200=初級者向け」に解説しなければならない、というまた難題を・・・。(前回レベル詐欺と言われたので今回は反省して細かい部分は最低限に抑えるつもりではあります)
内容的にはOpenIDファウンデーション・ジャパンのKYCワーキング・グループで議論している内容や、先日ポストした自己主権型アイデンティティの話を中心に、KYCにおける属性情報の受け渡しと検証を誰がどうやって簡単かつ確実にするのか?みたいな話について私の考えをお話しようと思っています。
フェデレーションの様に一部のIdentity Providerに依存するモデルから、自己主権型アイデンティティでの主権・自由と引き換えに責任を自分で負うモデル、情報銀行の様に属性情報の管理を委託するようなモデルなど、色々な考え方への遷り変りの話なども少し紹介できればと思っています。
では、当日お会いしましょう!
2019年5月27日月曜日
2019年5月11日土曜日
European Identity & Cloud Conference 2019でBYOID+DIDの話をします
こんにちは、富士榮です。
昨年に引き続き今年もミュンヘンで開催されるEuropean Identity & Cloud Conferenceでお話させていただくことになりました。
公式サイト
https://www.kuppingercole.com/events/eic2019
アジェンダを見ていると、AIとDecentralized Identity(ブロックチェーン)が半々くらいですかね。
私は昨年に引き続きBYOID(Bring Your Own Identity)のテーマでケーススタディ+昨年シンガポールで開催されたConsumer Identity World APACで少し頭出しをしたBYOID+Decentralized Identityのテーマで、動くものを少しお見せしようと思っています。
こんな感じの仕組みです。
外部ユーザを招待してOffice365(Teamsとか)を使ってもらうシナリオの一種ではあるんですが、通常のAzure AD B2Bでゲストの招待だとドメインのホワイトリストやTOU(Term of Use/利用規約)への同意くらいしか相手を確認する方法が無いので、その部分でDecentralized IdentityのVerifiable Claimsを使って証明書を提出させて本人確認を行う、というシナリオです。
このことにより、外部ユーザは組織アカウントでもLINEやFacebookなどの個人アカウントでのサインアップ+証明書を提出することによりTeamsやAzure ADに参加したPCへのログインなどが出来るようになります。この辺りをAzure AD B2CやAzure Functionsなどを使って自動化をしています。
外部IDを受け入れる側の組織ではID管理やパスワード管理をする必要が全くありませんので、組織の形態にもよると思いますが使える場面も出てくると考えています。
こんなことも出来るようになります。
ちなみにID Proofing周りはOSSテクノロジー社のLibJeIDとuPortを使って実装しています。
おいおいこの辺りの話しも解説したいと思います。
(月末に開催されるde:code 2019でも触れる予定です)
昨年に引き続き今年もミュンヘンで開催されるEuropean Identity & Cloud Conferenceでお話させていただくことになりました。
公式サイト
https://www.kuppingercole.com/events/eic2019
アジェンダを見ていると、AIとDecentralized Identity(ブロックチェーン)が半々くらいですかね。
私は昨年に引き続きBYOID(Bring Your Own Identity)のテーマでケーススタディ+昨年シンガポールで開催されたConsumer Identity World APACで少し頭出しをしたBYOID+Decentralized Identityのテーマで、動くものを少しお見せしようと思っています。
こんな感じの仕組みです。
外部ユーザを招待してOffice365(Teamsとか)を使ってもらうシナリオの一種ではあるんですが、通常のAzure AD B2Bでゲストの招待だとドメインのホワイトリストやTOU(Term of Use/利用規約)への同意くらいしか相手を確認する方法が無いので、その部分でDecentralized IdentityのVerifiable Claimsを使って証明書を提出させて本人確認を行う、というシナリオです。
このことにより、外部ユーザは組織アカウントでもLINEやFacebookなどの個人アカウントでのサインアップ+証明書を提出することによりTeamsやAzure ADに参加したPCへのログインなどが出来るようになります。この辺りをAzure AD B2CやAzure Functionsなどを使って自動化をしています。
外部IDを受け入れる側の組織ではID管理やパスワード管理をする必要が全くありませんので、組織の形態にもよると思いますが使える場面も出てくると考えています。
こんなことも出来るようになります。
ちなみにID Proofing周りはOSSテクノロジー社のLibJeIDとuPortを使って実装しています。
おいおいこの辺りの話しも解説したいと思います。
(月末に開催されるde:code 2019でも触れる予定です)
2019年4月26日金曜日
自己主権型アイデンティティとブロックチェーンの話し
こんにちは、富士榮です。
ちょうど先日のidconでこの辺りの話をしたので、少し自分のためのおさらいの意味も込めて整理しておこうと思います。
まず背景として、昨年度から理事を務めさせていただいているOpenIDファウンデーションジャパンで、本人確認に関する新しいワーキンググループである「KYC(Know Your Customer) WG」を2019年1月に立ち上げ、WGリーダーを務めさせていただいております。
WGでは犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法など各業界における本人確認のルールの調査や、Decentralized Identifier(DID)などの最近KYCと関連づけて語られる技術の調査をしたりしている訳です。
ちょうどパスポートの真正性確認に使う公開鍵を外務省が公開する・しない、という話が盛り上がっているあたりの領域です。
そもそもブロックチェーンを仮想通貨以外にも適用しよう、という話は数年前からあり、例えば2016年のCloud Identity Summit 2016(CIS、現Identiverse)でもPingIdentityがSwirds社と提携してセッションの正当性の管理にHashgraphを使うPoCをやったりしていました。以前このブログでも少し紹介しましたね。
また、自己主権型アイデンティティという話もUser Centric IdentityとかDoc Sealsが提唱したIntention EconomyのVRMという形で以前からあった文脈と繋がっているものだと思われますので、特にブロックチェーンの出現によって新たに出現した話ではありません。
そして、当然の事ながら本人確認とブロックチェーンにはかなりの距離があります。ブロックチェーンが出てきたから本人確認が劇的に変わるわけでもなさそうですし。
あたりがメジャーなのかな?と思います。他にも先のPingIdentity+Hashgraphでシングルサインオンのセッション管理を分散データベースとしてのブロックチェーンで行うことでシングルログアウト問題を解こうとした、というような話はありますがいまいち普及していません。(わかりやすいユースケースだったので個人的には良かったと思うのですが)
それぞれの話題を見ていくと何か見えてくるのか?と思うのですが、まだブロックチェーンの必然性が見えてきていないな、というのが個人的な感覚です。
というようなことなわけです。
こうなってくると、ブロックチェーンというよりもゼロ知識証明とか仮名(SAMLのnameid-formatのtransientとか、OpenID Connectのsub_type=pairwise)の方がしっくりくる領域です。今更ながら2012年くらいに盛り上がったU-ProveとかIdentity Mixerバンザイです。そういえば昔Kantaraのセミナで話したなぁ。
ブロックチェーンの「一度記録すると変更しにくい」といういわゆるImmutabilityの特徴を考えると、一度発行した属性を過去にさかのぼって改竄する、というような属性値ロンダリングみたいな話は難しくなるのかもしれません。
経済産業省が主催で2月に開催されたブロックチェーン・ハッカソン2019では学位や職歴をブロックチェーンを使って確実に証明できないか?ということがテーマでした(私も審査員+ワークショップの実施という形でかかわらせていただき、非常に面白かったです)。つい先日、調査報告書も公開されたので時間がある方は見てみると面白いです。
ここはEthereum勢はERC725や735という形でこの領域に注目していて、OriginProtocolがPlaygroudを公開していたりもして、今後も発展していく可能性は十分にあるのかな?と個人的には思います。
しかし、よく考えると結局はアイデンティティの発行元がきちんと発行したアイデンティティである、ということの担保はこれまでもデジタル署名でしてきたわけで、ブロックチェーンがあるから劇的にこれが改善するわけではありませんし、ブロックチェーン上に発行されたアイデンティティ(属性の値)そのものを全部公開する、というのはあまりにも乱暴なわけです。
この辺りが、ID2020プロジェクトでUNHCRがMicrosoftとAccentureと共同でやっているような難民=国家(アイデンティティ発行者)によってアイデンティティを否認された人々の身元を保証するためにブロックチェーンを活用しよう、という話につながったり、先の経産省のハッカソンの大きなテーマである少子化に伴い教育機関がつぶれていくという予想がつく中で如何にして自分の学位を証明するか(要は卒業した大学が消滅してしまった場合に誰が卒業証明書を発行してくれるのか?)という話がブロックチェーンと繋がって出てくる所以だったりします。
確かに、国家等のアイデンティティの発行元によって自分のアイデンティティが消される、という緊急事態(プライバシーに優先するくらいの状況)において自分のアイデンティティを改竄出来ない状態にする緊急避難先としてブロックチェーンを選ぶのは確かに悪くないかも知れません。
また、同様にアイデンティティ発行者が消滅したとしても以前に発行されたアイデンティティ(署名されたアサーション)の検証をするための公開鍵をブロックチェーン上に保管しておけば、誰かが勝手に「過去にこの大学を卒業した。その証明はこのアサーションである。すでに誰も公開鍵を持っていないから署名検証は出来ないけどね」というようなことを言い張るというリスクへの対応は出来るでしょう。
そして最も重要なのはいかに耐改竄性が高いといってもブロックチェーンの系自体が消滅したりクローズする可能性は当然ゼロではない、というところです。
こうなると、
ちょうど先日のidconでこの辺りの話をしたので、少し自分のためのおさらいの意味も込めて整理しておこうと思います。
まず背景として、昨年度から理事を務めさせていただいているOpenIDファウンデーションジャパンで、本人確認に関する新しいワーキンググループである「KYC(Know Your Customer) WG」を2019年1月に立ち上げ、WGリーダーを務めさせていただいております。
WGでは犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法など各業界における本人確認のルールの調査や、Decentralized Identifier(DID)などの最近KYCと関連づけて語られる技術の調査をしたりしている訳です。
ちょうどパスポートの真正性確認に使う公開鍵を外務省が公開する・しない、という話が盛り上がっているあたりの領域です。
本人確認とアイデンティティとブロックチェーン
そして、何故かこの領域になると、自己主権型アイデンティティ(Self Sovereign Identity/SSI)とか、先ほど出てきたDIDだ、とかいうキーワードがどこからともなく持ち上がってきてやたらとブロックチェーンが銀の弾的に扱われてしまう、というのがID業界?の中の人としても結構な謎だったりするわけです。そもそもブロックチェーンを仮想通貨以外にも適用しよう、という話は数年前からあり、例えば2016年のCloud Identity Summit 2016(CIS、現Identiverse)でもPingIdentityがSwirds社と提携してセッションの正当性の管理にHashgraphを使うPoCをやったりしていました。以前このブログでも少し紹介しましたね。
また、自己主権型アイデンティティという話もUser Centric IdentityとかDoc Sealsが提唱したIntention EconomyのVRMという形で以前からあった文脈と繋がっているものだと思われますので、特にブロックチェーンの出現によって新たに出現した話ではありません。
そして、当然の事ながら本人確認とブロックチェーンにはかなりの距離があります。ブロックチェーンが出てきたから本人確認が劇的に変わるわけでもなさそうですし。
ブロックチェーンで解決できるアイデンティティにまつわる課題とは?
となると、結局ブロックチェーンをアイデンティティの領域に応用することで何がうれしいんだろうか?という話になるわけですが、よく出てくる話としては、- プライバシーの保護
- アイデンティティの証明
あたりがメジャーなのかな?と思います。他にも先のPingIdentity+Hashgraphでシングルサインオンのセッション管理を分散データベースとしてのブロックチェーンで行うことでシングルログアウト問題を解こうとした、というような話はありますがいまいち普及していません。(わかりやすいユースケースだったので個人的には良かったと思うのですが)
それぞれの話題を見ていくと何か見えてくるのか?と思うのですが、まだブロックチェーンの必然性が見えてきていないな、というのが個人的な感覚です。
プライバシーの保護とブロックチェーン
ここはまさに自己主権型アイデンティティという話なわけですが、課題意識としては、「個人が自分の意思でコンテキストに応じた自己像を提示できるようにする」、そして「個人の意思に反してコンテキスト外の自己像を推測されたり形成されたりしたくない」という話なので、必要なこととしては、- ユーザがアプリケーション(Relying Party)へログインする際に、Identity Providerへ認証要求を行うことによる、Identity Providerによるユーザ行動の把握を防ぎたい
- ユーザがアプリケーション毎に提示するアイデンティティを選択的に形成したい(要はどの属性を渡すか、もしくは値そのものを渡さなくてもアプリケーションが要求している属性を満たすことを証明する)
- アプリケーション同士が結託することで属性を補完しあって提示するつもりのないアイデンティティを勝手に形成されることを防ぎたい
というようなことなわけです。
こうなってくると、ブロックチェーンというよりもゼロ知識証明とか仮名(SAMLのnameid-formatのtransientとか、OpenID Connectのsub_type=pairwise)の方がしっくりくる領域です。今更ながら2012年くらいに盛り上がったU-ProveとかIdentity Mixerバンザイです。そういえば昔Kantaraのセミナで話したなぁ。
アイデンティティの証明とブロックチェーン
一方でアイデンティティの証明をするためにブロックチェーンを、という話については見方によってはある程度芽はあるのかもしれません。ブロックチェーンの「一度記録すると変更しにくい」といういわゆるImmutabilityの特徴を考えると、一度発行した属性を過去にさかのぼって改竄する、というような属性値ロンダリングみたいな話は難しくなるのかもしれません。
経済産業省が主催で2月に開催されたブロックチェーン・ハッカソン2019では学位や職歴をブロックチェーンを使って確実に証明できないか?ということがテーマでした(私も審査員+ワークショップの実施という形でかかわらせていただき、非常に面白かったです)。つい先日、調査報告書も公開されたので時間がある方は見てみると面白いです。
ここはEthereum勢はERC725や735という形でこの領域に注目していて、OriginProtocolがPlaygroudを公開していたりもして、今後も発展していく可能性は十分にあるのかな?と個人的には思います。
しかし、よく考えると結局はアイデンティティの発行元がきちんと発行したアイデンティティである、ということの担保はこれまでもデジタル署名でしてきたわけで、ブロックチェーンがあるから劇的にこれが改善するわけではありませんし、ブロックチェーン上に発行されたアイデンティティ(属性の値)そのものを全部公開する、というのはあまりにも乱暴なわけです。
PKIを補完する意味でのブロックチェーン
そうなるとどうやって落としどころをつくるんだ?というだんだん本末転倒な話の方向に進んでくるわけですが、「あー確かにな」という課題の一つである「アイデンティティの発行元が消滅したり、発行元によってアイデンティティを否認や改竄されるリスクへの対応」というユースケースがにわかに持ち上がってくるわけです。この辺りが、ID2020プロジェクトでUNHCRがMicrosoftとAccentureと共同でやっているような難民=国家(アイデンティティ発行者)によってアイデンティティを否認された人々の身元を保証するためにブロックチェーンを活用しよう、という話につながったり、先の経産省のハッカソンの大きなテーマである少子化に伴い教育機関がつぶれていくという予想がつく中で如何にして自分の学位を証明するか(要は卒業した大学が消滅してしまった場合に誰が卒業証明書を発行してくれるのか?)という話がブロックチェーンと繋がって出てくる所以だったりします。
確かに、国家等のアイデンティティの発行元によって自分のアイデンティティが消される、という緊急事態(プライバシーに優先するくらいの状況)において自分のアイデンティティを改竄出来ない状態にする緊急避難先としてブロックチェーンを選ぶのは確かに悪くないかも知れません。
また、同様にアイデンティティ発行者が消滅したとしても以前に発行されたアイデンティティ(署名されたアサーション)の検証をするための公開鍵をブロックチェーン上に保管しておけば、誰かが勝手に「過去にこの大学を卒業した。その証明はこのアサーションである。すでに誰も公開鍵を持っていないから署名検証は出来ないけどね」というようなことを言い張るというリスクへの対応は出来るでしょう。
ブロックチェーンも色々、標準化は?
ある程度ユースケースが見えてきたところで考えないといけないのは、ブロックチェーンも色々、という話です。EthereumもありますしBitcoinブロックチェーンもあります。またパーミッションドなのかパブリックなのか、などの分類も様々です。そして最も重要なのはいかに耐改竄性が高いといってもブロックチェーンの系自体が消滅したりクローズする可能性は当然ゼロではない、というところです。
こうなると、
- 特定の系に依存しない
- 必要に応じて系を引っ越せる
ような仕組みというか標準を定めていく必要性が出てきます。
その辺りに取り組んでいるのがDecentralized Identity Foundation(DIF)というわけです。
ここでは主に、リファレンスモデルの策定やDecentralized Identifier(DID)や関連するメタデータ(DID Document)、検証可能なアイデンティティ情報の表現方法(Verifiable Claims/Presentation)などの標準化と、複数のブロックチェーンの系を跨いで存在するアイデンティティ情報のLookupをするためのUniversal Resolver(DNSみたいなもの)の仕組みを定義しています。
この辺りは、先日のidcon(didcon)でお話したので、こちらの資料を見て頂ければと。(まだ私の調査も浅いのと、DIF自体の定義も議論の途中で非常にふわふわした状態ですが)
いずれにしても、この領域が今後どうなっていくのか?については興味深く思っているので、引き続き調べて行こうと思います。
2019年4月11日木曜日
[Azure AD B2C]各種エンドポイントにつくポリシー指定用パラメータが邪魔な件
こんにちは、富士榮です。
完全に自分メモです。
Azure Active Directory B2Cって色々と器用なことが出来るのですが、その動作はポリシー(ユーザーフロー)という単位で定義され、クライアント(アプリケーション)から呼び出されます。
サインアップとか、サインインとか、プロファイル編集などなど、各種動作を統一されたエンドポイントで実行するために、このポリシーを各種エンドポイントを呼び出す際、「https://hoge.b2clogin.com/hoge.onmicrosoft.com/oauth2.0/v2.0/authorize?p=B2C_1_XXXX」のようにクエリパラメータにp=ポリシー名という形でポリシーを指定して動きを変えていきます。
※ちなみにポリシー名のPrefixは、
・標準ポリシー(ユーザーフロー)だと、「B2C_1_XXX」
・カスタムポリシーだと、「B2C_1A_XXX」
です。
しかし、OAuthやOpenID Connectの非MS製ライブラリを使うとき、かなりの確率で問題になるのが、エンドポイントにクエリパラメータが付いた状態がスタート、というところです。
なぜなら、よくあるライブラリにはエンドポイントアドレスを設定、client_idなど各エンドポイントへのアクセスを行う際にクエリ指定するパラメータは個別に指定、ライブラリが自動的に
https://hogehoge.com/oauth2/authorize?client_id=aaa....
みたいに連結して動こうとするため、最初からエンドポイントアドレスにクエリが付いているAzure AD B2Cだと、
https://hogehoge.com/oauth2/authorize?p=B2C_A_xxx?client_id=aaa....
のように?をつけてしまったりするんです。※本来はもともとパラメータが付いているので、追加パラメータは&で繋いでほしいのですが、想定されてないのだと思います。
ということで、今回はAzure AD B2Cのエンドポイントアドレスにクエリパラメータを使わない方法の紹介です。
といっても単純に以下を使うだけです。
(.well-known/openid-configurationのアドレスです。これを叩けば対応するauthorizationとかtokenエンドポイントのアドレスが取れます)
エンドポイントアドレスがかなり長いですが、既存のクライアントとの連携などを行う場合は、こちらを使った方がベターです。
完全に自分メモです。
Azure Active Directory B2Cって色々と器用なことが出来るのですが、その動作はポリシー(ユーザーフロー)という単位で定義され、クライアント(アプリケーション)から呼び出されます。
図)標準のポリシー(ユーザーフロー)定義
図)カスタムポリシー
サインアップとか、サインインとか、プロファイル編集などなど、各種動作を統一されたエンドポイントで実行するために、このポリシーを各種エンドポイントを呼び出す際、「https://hoge.b2clogin.com/hoge.onmicrosoft.com/oauth2.0/v2.0/authorize?p=B2C_1_XXXX」のようにクエリパラメータにp=ポリシー名という形でポリシーを指定して動きを変えていきます。
※ちなみにポリシー名のPrefixは、
・標準ポリシー(ユーザーフロー)だと、「B2C_1_XXX」
・カスタムポリシーだと、「B2C_1A_XXX」
です。
しかし、OAuthやOpenID Connectの非MS製ライブラリを使うとき、かなりの確率で問題になるのが、エンドポイントにクエリパラメータが付いた状態がスタート、というところです。
なぜなら、よくあるライブラリにはエンドポイントアドレスを設定、client_idなど各エンドポイントへのアクセスを行う際にクエリ指定するパラメータは個別に指定、ライブラリが自動的に
https://hogehoge.com/oauth2/authorize?client_id=aaa....
みたいに連結して動こうとするため、最初からエンドポイントアドレスにクエリが付いているAzure AD B2Cだと、
https://hogehoge.com/oauth2/authorize?p=B2C_A_xxx?client_id=aaa....
のように?をつけてしまったりするんです。※本来はもともとパラメータが付いているので、追加パラメータは&で繋いでほしいのですが、想定されてないのだと思います。
ということで、今回はAzure AD B2Cのエンドポイントアドレスにクエリパラメータを使わない方法の紹介です。
といっても単純に以下を使うだけです。
(.well-known/openid-configurationのアドレスです。これを叩けば対応するauthorizationとかtokenエンドポイントのアドレスが取れます)
| ドメイン | デフォルト(パラメータあり) | パラメータ無 |
|---|---|---|
| b2clogin | https://テナント名.b2clogin.com/テナント名.onmicrosoft.com/v2.0/.well-known/openid-configuration?p=B2C_1_ポリシー名 | https://テナント名.b2clogin.com/tfp/テナント名.onmicrosoft.com/B2C_1_ポリシー名/v2.0/.well-known/openid-configuration |
| onmicrosoft(非推奨) | https://login.microsoftonline.com/テナント名.onmicrosoft.com/v2.0/.well-known/openid-configuration?p=B2C_1_ポリシー名 | https://login.microsoftonline.com/te/テナント名.onmicrosoft.com/B2C_1_ポリシー名/v2.0/.well-known/openid-configuration |
エンドポイントアドレスがかなり長いですが、既存のクライアントとの連携などを行う場合は、こちらを使った方がベターです。
2019年3月26日火曜日
[Azure AD B2C] Custom Policyが遂にGA!
こんにちは、富士榮です。
Public Preview開始から約2年、ようやくAzure AD B2CのCustom Policy(Identity Experience Framework)がGAしました。
公式アナウンス
Azure AD B2C custom policies to build-your-own identity journeys reaches general availability
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Azure-Active-Directory-Identity/Azure-AD-B2C-custom-policies-to-build-your-own-identity-journeys/ba-p/382791
といっても何のことか、という方もいらっしゃると思いますので、簡単に。
Azure AD B2Cには
・ビルトインポリシー
・カスタムポリシー
の2種類があります。
ざっくりいうと、ビルトインポリシーで出来るのは、
・プリセットされた外部IDプロバイダ(FacebookとかTwitterとか)の利用
・サインアップ、サインイン、プロファイル変更、パスワードリセットというアクション
・OpenID Connectを使ったアプリケーションへのID連携
です。
まぁこれでも十分と言えば十分なのですが、カスタムポリシーを使うことで、
・プリセット以外の外部IDプロバイダの組込み(LINEとかYahoo! JAPANとか、SAML IdPとか)
・複雑なアクション(複数のIDプロバイダのIDの紐づけとか、外部のREST APIの呼び出しとか)
・SAMLなどOpenID Connect以外のアプリへのID連携
など、割りとなんでもできてしまいます。
もちろん、今回のGAでカスタムポリシーのすべての機能がGAしている訳ではありませんが、Azure AD B2Cを使って出来ることが大幅に広がりました。
※現状のリリース状況(Preview/GA)はこちらから確認できます。
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/active-directory-b2c/active-directory-b2c-developer-notes-custom
まだまだドキュメント等、充実しているとは言えませんが、今後に期待です!
Public Preview開始から約2年、ようやくAzure AD B2CのCustom Policy(Identity Experience Framework)がGAしました。
公式アナウンス
Azure AD B2C custom policies to build-your-own identity journeys reaches general availability
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Azure-Active-Directory-Identity/Azure-AD-B2C-custom-policies-to-build-your-own-identity-journeys/ba-p/382791
といっても何のことか、という方もいらっしゃると思いますので、簡単に。
Azure AD B2Cには
・ビルトインポリシー
・カスタムポリシー
の2種類があります。
ざっくりいうと、ビルトインポリシーで出来るのは、
・プリセットされた外部IDプロバイダ(FacebookとかTwitterとか)の利用
・サインアップ、サインイン、プロファイル変更、パスワードリセットというアクション
・OpenID Connectを使ったアプリケーションへのID連携
です。
まぁこれでも十分と言えば十分なのですが、カスタムポリシーを使うことで、
・プリセット以外の外部IDプロバイダの組込み(LINEとかYahoo! JAPANとか、SAML IdPとか)
・複雑なアクション(複数のIDプロバイダのIDの紐づけとか、外部のREST APIの呼び出しとか)
・SAMLなどOpenID Connect以外のアプリへのID連携
など、割りとなんでもできてしまいます。
もちろん、今回のGAでカスタムポリシーのすべての機能がGAしている訳ではありませんが、Azure AD B2Cを使って出来ることが大幅に広がりました。
※現状のリリース状況(Preview/GA)はこちらから確認できます。
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/active-directory-b2c/active-directory-b2c-developer-notes-custom
まだまだドキュメント等、充実しているとは言えませんが、今後に期待です!
2019年3月25日月曜日
[LINE Login]LINE Developer CommunityでOpenID Connect(+少しAzure AD B2C)の解説をしました
こんにちは、富士榮です。
そういえば去る3/8にLINE Developer Communityの勉強会でLINE Loginを題材にOpenID Connectの解説をしてきました。(公開資料にはのっけてませんがちょっとだけAzure AD B2Cの話しもしました)
どうもアイデンティティの分野って概念と実装の両方を勉強しないとちゃんと理解できないことが多いので、座学+ハンズオンみたいな感じで勉強する形があっているんじゃないかな?と思っています。
資料とコードはこちらに公開しています。
コード
https://github.com/fujie/line_login
今回はOpenID Connectの基本的な流れを理解してもらうことが目標だったので、特にLINE LoginのSDKも使いませんでしたし、サンプルコードもステップ by ステップでストップしながら流れを理解してもらうことを想定したものなので、プロダクション環境ではくれぐれも使わない様にしてください。。。
ひっそりと申込を開始した割にすぐに定員が埋まってしまったのと最終的にキャンセル待ちが参加できた方の数と同じくらい存在したので、2回目以降の開催も考えていかないとダメですね。(どうしてもハンズオンを入れると1回あたりの人数が絞られますし)
ということで乞うご期待。
早くもクラスメソッドの方がレポートを書いて頂いておりました。感謝です。
[レポート] 実装して理解するLINE LoginとOpenID Connect入門 に参加してOAuthとOpenID Connectについても学んできた #linedc
https://dev.classmethod.jp/report/mrmo-linelogin-20190315/
そういえば去る3/8にLINE Developer Communityの勉強会でLINE Loginを題材にOpenID Connectの解説をしてきました。(公開資料にはのっけてませんがちょっとだけAzure AD B2Cの話しもしました)
どうもアイデンティティの分野って概念と実装の両方を勉強しないとちゃんと理解できないことが多いので、座学+ハンズオンみたいな感じで勉強する形があっているんじゃないかな?と思っています。
資料とコードはこちらに公開しています。
コード
https://github.com/fujie/line_login
今回はOpenID Connectの基本的な流れを理解してもらうことが目標だったので、特にLINE LoginのSDKも使いませんでしたし、サンプルコードもステップ by ステップでストップしながら流れを理解してもらうことを想定したものなので、プロダクション環境ではくれぐれも使わない様にしてください。。。
ひっそりと申込を開始した割にすぐに定員が埋まってしまったのと最終的にキャンセル待ちが参加できた方の数と同じくらい存在したので、2回目以降の開催も考えていかないとダメですね。(どうしてもハンズオンを入れると1回あたりの人数が絞られますし)
ということで乞うご期待。
早くもクラスメソッドの方がレポートを書いて頂いておりました。感謝です。
[レポート] 実装して理解するLINE LoginとOpenID Connect入門 に参加してOAuthとOpenID Connectについても学んできた #linedc
https://dev.classmethod.jp/report/mrmo-linelogin-20190315/
2019年2月6日水曜日
[LINE Login]QRコードログインでメールアドレスもパスワードも不要に!
こんにちは、富士榮です。
ついにLINE LoginがブラウザシナリオでのQRコードログインをサポートしました!
このことにより、LINEへのメールアドレスとパスワードの登録がない人でもPCのブラウザやスマホの標準ブラウザ以外でWebアプリへのLINEログインできるようになりました。
(永らく待ち望んでいた機能なのでとっても嬉しいです)
公式アナウンス
https://developers.line.biz/ja/news/tags/line-login/
もちろんスマホの場合はLINE Loginの自動ログイン機能が使える環境であれば、ブラウザからLINEアプリが呼び出されて自動的にログイン、ブラウザへ制御が戻る、という流れでメールアドレス・パスワードを使わないログインが実現できていました。
しかし、この自動ログイン機能はカスタムスキームを使ってLINEアプリを呼び出すところまではOKなのですが、標準以外のブラウザだとLINEアプリからブラウザへの戻す時に戻し先ブラウザの制御を行うことが出来なかったため、標準ブラウザの場合に制限されていました。
ということで、自動ログイン機能を使う場合は、以下の制限があります。
iOSの場合
Androidの場合
もちろん、LINEもアカウントのリカバリの容易さなどを理由にメールアドレスとパスワードの登録を推奨していましたが、現実問題登録していないアカウントもそれなりの数、存在していました。(数字は言えませんが)
上記の制限事項もあり、LINE Loginをブラウザシナリオで実装する際は、ある程度の数「使えない」ユーザが存在することを前提に設計を行う必要がありました。
以前よりLINEさんにはブラウザでもQRコードログインをサポートしてもらえるようにお願いはしていたのですが、ようやく実現した!!というのが今回の発表です。
LINE Loginを使うWebサイトにアクセスするとLINEへリダイレクトされます。
(ちなみに、QRコードログインを使うには、LINE Login v2.1を使っている必要があります)
ログイン画面が変わっています。下の方に「QRコードログイン」がみえます!
早速クリックすると、QRコードが表示されます。(一部マスクしています)
おもむろにスマホを取り出してQRコードをスキャンします。
(友達追加の時に使うアプリ内のQRリーダーを使います)
ログイン確認をされるので、ログインボタンをタップします。
すると、ブラウザに認証番号が表示されるので、スマホ側で数字を入力します。
ここで入力します。
問題なく確認が終わると、ブラウザ側でログイン処理が完了、アプリへ遷移します。
ということで、メールアドレスもパスワードも使わずにアプリケーションへのログインができるようになりました!
Microsoftアカウント、Yahoo! JAPANのパスワード・レス・ログインに続いてLINEも同体験を実現してきており、ようやく人類がパスワードを捨てることが出来る日がくる予感がしてきました。
ついにLINE LoginがブラウザシナリオでのQRコードログインをサポートしました!
このことにより、LINEへのメールアドレスとパスワードの登録がない人でもPCのブラウザやスマホの標準ブラウザ以外でWebアプリへのLINEログインできるようになりました。
(永らく待ち望んでいた機能なのでとっても嬉しいです)
https://developers.line.biz/ja/news/tags/line-login/
■従来の制限(ブラウザシナリオ)
従来もQRコードログインはPCやMac、iPad用のLINEアプリへのログインには使えていましたが、PCブラウザやスマホでも標準ブラウザ以外でLINE Loginを使ったWebアプリへアクセスすると、メールアドレスとパスワードを使ってログインする必要がありました。もちろんスマホの場合はLINE Loginの自動ログイン機能が使える環境であれば、ブラウザからLINEアプリが呼び出されて自動的にログイン、ブラウザへ制御が戻る、という流れでメールアドレス・パスワードを使わないログインが実現できていました。
しかし、この自動ログイン機能はカスタムスキームを使ってLINEアプリを呼び出すところまではOKなのですが、標準以外のブラウザだとLINEアプリからブラウザへの戻す時に戻し先ブラウザの制御を行うことが出来なかったため、標準ブラウザの場合に制限されていました。
ということで、自動ログイン機能を使う場合は、以下の制限があります。
LINE 7.5.0未満:アプリ内ブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.5.0以降:アプリ内ブラウザまたはSafariブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.12.0以降:アプリ内ブラウザまたはSafariブラウザで、LINEログインv2またはv2.1を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
LINE 7.14.0未満:アプリ内ブラウザまたはChromeなどの外部ブラウザで、LINEログインv2を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
出典)https://developers.line.biz/ja/faq/LINE 7.14.0以降:アプリ内ブラウザまたはChromeなどの外部ブラウザで、LINEログインv2またはv2.1を実装したウェブサイトにアクセスすると、自動ログインできます。
■QRコードログインが付かなかったことによる制限
新規にLINEアプリを登録する時、SMSさえ通じればメールアドレスの登録は必須ではなく、パスワードも不要なため、スマホ・ネイティブな世代の殆どがメールアドレスもパスワードも登録しない状態でLINEの利用を開始していると思われます。もちろん、LINEもアカウントのリカバリの容易さなどを理由にメールアドレスとパスワードの登録を推奨していましたが、現実問題登録していないアカウントもそれなりの数、存在していました。(数字は言えませんが)
上記の制限事項もあり、LINE Loginをブラウザシナリオで実装する際は、ある程度の数「使えない」ユーザが存在することを前提に設計を行う必要がありました。
以前よりLINEさんにはブラウザでもQRコードログインをサポートしてもらえるようにお願いはしていたのですが、ようやく実現した!!というのが今回の発表です。
■早速使ってみる
では、早速使ってみます。(といっても見た目は地味ですが)LINE Loginを使うWebサイトにアクセスするとLINEへリダイレクトされます。
(ちなみに、QRコードログインを使うには、LINE Login v2.1を使っている必要があります)
ログイン画面が変わっています。下の方に「QRコードログイン」がみえます!
早速クリックすると、QRコードが表示されます。(一部マスクしています)
おもむろにスマホを取り出してQRコードをスキャンします。
(友達追加の時に使うアプリ内のQRリーダーを使います)
ログイン確認をされるので、ログインボタンをタップします。
すると、ブラウザに認証番号が表示されるので、スマホ側で数字を入力します。
ここで入力します。
問題なく確認が終わると、ブラウザ側でログイン処理が完了、アプリへ遷移します。
ということで、メールアドレスもパスワードも使わずにアプリケーションへのログインができるようになりました!
Microsoftアカウント、Yahoo! JAPANのパスワード・レス・ログインに続いてLINEも同体験を実現してきており、ようやく人類がパスワードを捨てることが出来る日がくる予感がしてきました。
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