2024年6月8日土曜日

European Identity & Cloud Conference クィックレビュー Day4

こんにちは、富士榮です。

いよいよEICも最終日です。
そして私の出番でもあります。出番が最終日にあるとずっと落ち着かないんですよねぇ。

まあ、私もコマはそのうち国内でもご説明する機会があると思うのでその際に詳細は、ということで。
DNPの岡本さんに写真いただきました。ありがとうございます。

しかしキーノート部屋がアサインされるとは思わなかったので無駄に広い空間でビビりました。
ちなみに舞台裏はこんな感じになっております。


ということで自分の出番が終わると一気に気が抜けてしまったのですが、午後もちょっとだけセッションを聞きました。

Food Supply Chain: Pioneering a Digital Farm Wallet with a Consortium in New Zealand - Klaeri Schelhowe

Identiverseの初日にPaul Ashleyが話していた農業領域でのVerifiable Credentialsの利活用ユースケースの話です。
主に農業の中で発生するデータマネジメントについてフォーカスしている内容ですね。


農業セクターもグローバルサプライチェーンですし、当然データの真正性や相互運用性は大事ですし、サステナビリティ(GHGなど)の文脈におけるエビデンスにも検証可能性は非常に大きな意味を持つわけです。


ということでニュー字ランドでTrust Alliance NZというアライアンスを作ったという話です。Farmer Association(農協?)に加えて技術スタックを持った人たちも含めアライアンスを組んでいるそうです。

農業領域におけるインプットデータ、アウトプットデータとして以下に着目している、と。


ユースケースは多岐に渡り、金融アクセスやGHGエミッションなどデータ共有が必要となる14のユースケースを選定しているとのことです。


期待される成果としては、
  • 市場参入、持続可能な金融、業務効率の向上を促進
  • ブランド価値の向上(信頼から証明によるブランドへ)
  • コンプライアンスへの取り組みを付加価値に変える
が挙げられています。やっぱり農業ってブランドだよなぁって思います。

実装側面から言うと、Digital Farm Wallet Pilot ProjectをAnonyomeと一緒にやっているとのこと。こちらは先日のPaulのセッションで話のあった組織ウォレットの話ですね。

農家さんにとってのメリットも色々と。

ただ、コンソーシアムモデルならではの難しさも。競争と協業のバランスなど泥臭い話は多いと思います。今後の動きに注目ですね。


Closing Keynote - Martin Kuppinger

いよいよClosingです。4日間は長いようであっという間です。


来年は2025/5/6-9、同じ場所です!



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