American Association of Motor Vehicle Administrators
の略ですね。米国自動車管理者協会と訳されるようです。この辺の資料によると。
EDL。enhanced driver licenseの略ですね。日本語だと強化運転免許証なんて訳されたりしますが、日本にいるとなんじゃそれ、ですがここに解説があります。
Enhanced Drivers Licenses (EDLs) are state-issued enhanced drivers licenses that provide proof of identity and U.S. citizenship when crossing the U.S. border in a vehicle. They are issued in a secure process, and include technology that makes travel easier. EDLs are a low-cost, convenient option for entering the United States from Canada, Mexico or the Caribbean through a land or sea port of entry, in addition to serving as a permit to drive.
強化運転免許証(EDLs)は、自動車で米国国境を越える際に身分証明と米国市民権を証明する州発行の強化運転免許証である。EDLは安全なプロセスで発行され、渡航を容易にする技術も含まれている。EDLは、カナダ、メキシコ、カリブ海諸国から陸路または海路で米国に入国する際に、低コストで便利なオプションであり、運転許可証としての役割も果たす。
使い道としては2025年から施行されるReal ID法(州が発行する運転免許証や身分証明書に対して最低限のセキュリティ基準を定めるもの)に対応したものっぽいです。米国国内で飛行機に乗るときにReal ID法に準拠した身分証明書の提示が必要になる、って話です。(日本人は外国政府発行のパスポートを使うことになると思います)
mDL。いわゆるMobile Driver's License、モバイル運転免許証ですね。
こんな解説が書いてあります。
driver’s license or identification card that resides on a mobile device or requires a mobile device as part of the process to gain access to the related information
Note to entry: Adapted from ISO/IEC 18013-5
運転免許証または身分証明書であって、モバイル・デバイス上に存在するもの、または入国時に 関連情報にアクセスするためのプロセスの一部としてモバイル・デバイスを必要とするもの: ISO/IEC 18013-5 からの引用。
まだ18013-7:2024と18013-5:2021の差分をとれていませんが、AAMVAとしては18013-5ベースです。
mDL app。いわゆるWalletに当たるものですね。
software running on an mDL holder’s device; within the context of this document this includes a standalone app as well as a wallet type app
mDL保持者のデバイス上で動作するソフトウェア。本書の文脈では、スタンドアロン型アプリおよびウォレット型アプリを含む。
mdoc。クレデンシャルフォーマットがmdoc、運転免許証として使えばmDLっていう整理でいいのかと思います。
document or application that resides on a mobile device or requires a mobile device as part of the process to gain access to the document or application
モバイル・デバイス上に存在する、または文書やアプリケーションにアクセスするためのプロセスの一部としてモバイル・デバイスを必要とする文書またはアプリケーション
mobile security object。MSOなんて言われたりします。mdocの構造化されたデータセットの話です。中にはデバイスアテステーションなども含まれるのでHolderバインディングの保証をすることが目的とされます。
structured data set that enables an mDL verifier to authenticate (for both accuracy and origin) other mDL data elements received during an mDL transaction
mDLベリファイアが、mDLトランザクション中に受信した他のmDLデータエレメントを(正確さと出所の両方について)認証できるようにする構造化データセット
provisioning。これは特殊用語lじゃないのかな?と思うのはIdentity界隈の人だからなのかもしれません。
initial loading of mDL information into an mDL app
mDLアプリへのmDL情報の初期読み込み
要するにウォレットへのモバイル運転免許証をインストールすることですね。
ということで、まずは用語解説からでした。
概念を理解するためにもこのあたりはちゃんと押さえておきましょう。
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