こんにちは、富士榮です。
明日からSIDI HubワシントンD.C.会合だというのにケープタウンのレポートまでしか紹介できませんでした。ベルリン会合のレポートも順次読んでいこうと思いますが、今回でケープタウンのレポートも終わりですので、まずはここまで。
同じタイミングでAlan Turing Instituteがケープタウンで開催した「International Conference on Trustworthy Digital Infrastructure 2024」とのジョイントセッションがSIDI Hubケープタウン会合の最後のプログラムです。
International Conference on Trustworthy Digital Infrastructure 2024 |
Alan Turingといえばエニグマ暗号の解読に成功したイギリスの数学者ですね。第二次世界大戦中にドイツのUボートの暗号通信の解読を行うことで連合国が枢軸国に対する勝利を収めるのを早めた、と言われている人です。いわゆるチューリングマシンとかチューリングテストの人ですね。
Alan Turing Instituteのイベントでは、以下のようなトピックが取り上げられたようです。
- より安全なデジタル公共インフラ
- デジタルウォレット-EUの制度と比較、子供の登録
- ケニアにおけるヌビア人の権利
- ドイツ開発庁:アフリカにおけるハイテク技術のためのデジタルインフラアーキテクチャーの再考
- デジタルIDのDNA:フレームワークを超えて
- 中国の医療システムにおける信頼の役割
- デジタル基盤IDのためのLLM
- 分散型エコシステムのためのトラスト実装モデル
- 労働者のデジタルインフラLLM
- 英国AI安全研究所はLLMの信頼スコアカードを作成
- 出所を決定するデジタルID標準の役割に関する議論
SIDI HubはAlan Turing Instituteとの協業関係を築くための方法について議論・検討が行われたとのことです。このようにアカデミアとのつながりを築くのはとても大切なことですね。
他にもSIDI Hubとアカデミアとのつながりとしてはこのようなものが挙げられます。
プライバシー領域
- ノルウェー科学技術大学
- ジョージタウン大学
- カーネギーメロン大学
セキュリティ領域
- シュトゥットガルト大学
- チューリング
- NIST
- 英国の大学
その他
- ISOC/U
- WITWATERSRAND大学
- など
まだまだアカデミアと協業が深められる領域は色々とありそう、ということで議論が重ねられています。
ギャップを埋めるために色々とコラボレーションを進めていくことになると思います。
実際SIDI Hubのイベントは毎回アカデミアからも参加者を招待しています。
と、いうところでケープタウンのレポートも終わりです。
明日はワシントンD.C.での会合です。時差があるのでレポートできるのは日本時間では明後日になるのかな。
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